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皇帝とサキュバス  作者: テクマ
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平和

ルーシー達は再び村を訪れ子供たちを連れて獅子を見にいった。子供たちが指をさす方角を見るとルーシーがデリアに問いかけた。


「あれが獅子か」

「そのようです、他にはいませんし」

「なんで暴れているのかわからんが、幻獣だな。被害者はいないのだろ」


  子供たちはお互いに顔を見合わせて。


「あれに殺された人は、いない」

「幻獣は飯を食わないから畑を荒らす必要はないのだが」

「だが一日に一回畑の中を歩く、ふれると危険だからその時間は畑に行かない」

「もともと狩猟民族だったろ、畑を教えたのはエルフか」

「そう」

「リーシャか」

「いや、サーシャだ。面白いお姉さん」

「お前らの人を食ったようななれなれしい態度のもとが分かったよ」


ルーシー達は獅子を退治せずに魔王城に帰った。


「さてと」


  ルーシーは薔薇の前に座ると紅茶を一口飲んだ。


「おい、リーシャから伝言だ、うちのモエモエちゃんに近づかないで、とのことだ」

「モエモエちゃん?獅子のことだろうな。ではこちらから、熱帯の村の近くにいる獅子のことですか?それなら村人が不安に思っているので黒帝の卒業試験に討伐させようと思っていますが、と伝えてくれ」

「へんじだ、モエモエちゃんは団結した村人に退治させるために置いておいたの、勝手に退治しないで、だとよ」

「やはりな・・サーシャだろあれ置いたの、あいつはどうした、と伝えるのだ」

「ああなるほど、サーシャはルーシーが怖いので話たくない、とのことだ」

「ああなるほど?」

「たいした意味は無い」

「他に卒業試験に使えそうなのがいる場所はご存じありませんか、と送ってくれ」

「モーの空中都市にいるじゃない。とのことです」

「んーあれか、まあ、ありがとう、と伝えてくれ」


  ルーシーは天を仰いでデリアにつぶやいた。


「あそこはキツイな、別ので行こうか」

「ミノタウロスの最上位種ですからね、黙って技を受けてくれませんよ」

「黒帝はまだ動けないからな、小さいから」


「獅子も殺って」


  子供たちが近くにいた。


「またか、勝手に入って来られないようにしていたのに」

「近くに転移して歩いて来た」

「殺されてもしらんぞ」

「黒帝と仲良し、犬とは仲良し、蛇の方も仲良し。メイドさんも仲良し」

「私だけと言いたいのか。獅子の退治はお前たちでやらなければならない試練だ」

「教えて、倒し方」

「サーシャに聞けばいい。そういう役目だろう」

「エルフ、擬音多くて良く分からない、サーとやってスーと来るからバンとやればいいとか」

「そうか、そうか、あいつならありそうだ。だがお前らの力量が私達には分からないからどうしていいか分からない」

「空中都市で助ける、私達の力量知る、お前たちも私達たすける」

「あそこは獅子よりもキツイよ、殺しにくる。力になれなくてごめんなさい、ではさようなら」

「私達の本当の力を見せるから、お願い」

「お前たちの本当のちから?本当の力なんてあるのか、それなら見せてみろ」

「ある」

「なら行こうか空中都市に」


  デリアと黒帝と妖精を連れて転移した。ルーシーは村の子供達を置いて来た。


「ここまで追ってこられるかな」


  ほどなくして子供たちがあらわれた。


「結構とおいな、ここ」

「よく来られたな。ここまでたどり着けただけでもお前たちの力はかなりのものだ。ここは主がいないからここで遊んでくれていいぞ」

「だめだよ、約束守って」

「しょうがないな、死んでもしらんぞ」


  空中都市の中心部まで歩いて行くと廃墟になった石作りの建物から魔物が出てきた。そしてその後ろから巨大なミノタウロスが現れて、魔物をつかみ上げると食べた。


「この勝負は勝った。強い霊がいる、これを生き返らせて戦わせる」

「ネクロマンサーか」

「下がっていて、この霊つよい、お前たちに匹敵するほど」


  子供たちはいっせいに拝むと天から光が地から体の素材が湧き出て人を作った。


「ほおすごい、これなら勝てるだろう、これは、モーだな。モー、久しぶり」

「久しぶりだな、ルーシーにデリア、それとガーシャ?へんな取り合わせだ」

「しかし、子供だな、見た目」

「そうだろ、もう少しここで漂うつもりだったんだがな、呼び出されたよ」

「お前の兵隊たちと戦わせてもらおうと思ったんだか、これでは戦いにならない」


  主人が帰還したのですべての魔物は平伏して身動きもしていない。


「そのガーシャみたいな人族の腕試しか、最上位のミノタウロスならいい勝負だろう、そっちは動きが鈍そうだし。

俺は召喚じゃないから従う義務はないんだよ、呼び出した子供にはすまないが自分の兵隊を殺すことはできないな」


  子供たちは困ってしまった。


「残念だが子供達よ、エルフと戦う方法は長年研究しているがおいそれと教えられないよ。だがいいものを見せてくれた。ミノタウロスとの戦いを見て行ってくれ」


  だが子供たちは食い下がろうとしたが、そこに年寄りの村人が現れた。


「突然現れてすまないな、私はこいつらの村でシャーマンをしているルッタだ。本来生き返る意思が無いものを生き返らすことは我々の呪術では禁呪なのだが。こいつらは連れて帰るよ。獅子の撃退方法は我々大人が色々試しているところだ、それが到達点ではないことは重々承知している」


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