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皇帝とサキュバス  作者: テクマ
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ソフィア

「お前は覚えているんだよな」


  山岳地帯で陸生のドラゴンを探していたアルバンはハーフエルフに問いかけると


「私ははじめてなんですよ、リーシャが魔法の素材集めに来ただけで、実際に見たわけじゃないんですよね。いてもまだ子供じゃないかな」


  ああ、そうか、でもそうじゃなくて


「初代皇帝の物語ですか、ん~ほぼその時のことは覚えていないですね。でもそのあとで何かあるごとにリーシャが全編再生してくれたのでその時の記憶が頭に焼き付いているというか」


  ハーフエルフ、サーシャは煮た豆をほおばりながら答えた。アルバンは


「うちはところどころだな、セレストはセーレンから直接聞いているだろうけどセーレンもうちと同じで雑だからところどころだろう、・・マーシャ達があの時の記憶を忠実に守って何かやっているってところだろう。しかしなぜ紙に書いて保存しないんだ」


  ハーフエルフは鍋の豆を全部食って汁を飲み干しながら


「だって皇帝が、語り継げ、って言ったでしょ。もしかしたらマーシャ達は紙にしているのかもしれないけれども、何かミッションをつけ足している感じはするなあ。あそこは鉄の団結があるからよく分からないですよね。でも聞いてみるといいかもしれない、あっさりと教えてくれるかも」


  そういって、海藻の出汁がきれそうだからどこかで調達しないと、と呟きながら片づけをはじめたがアルバンは


「い、今の皇帝の魂は初代のもので数百年たってるから魔王はそれに合わせて転生してきているのか。魔族側は知らないんだよな、これってかなり大変なことが起こりそうなんだが」


  サーシャはお茶を入れながらアルバンにもすすめて


「魔王は転生しながらおそらくそれなりに満足して天寿をまっとうしてまた転生してを繰り返して、なんとか危機は回避されているみたいだけど、今回はどうかなぁ、知らないおばさんが勝手にどっかで祝杯をあげてそれで終わるかもしれないしなあ。でもガーシャは転生するとテコ入れはじめたし、ベーゼルのおっさんは魔王の遺志は人族の繁栄だと察して馬の飼育方法を教えた後魔界に引きこもったからね、なんせ自分の上席のルシファーが武闘派の長老たちから魔王が自死に近い形で死んだのを黙ってみていたから責任を追及されて死んだからね。でもまた戻って来てなんかやってるし、穏健派の魔族もこのままではマズいと思っているのかねぇ。

ここまで積極的に皇帝を支えていたのはマーシャ達だけど前の皇帝から急に活発に活動してるし・・・・・・・・・・ん・・・なんかあるかもね」


  わたしは本当にヤバくなったらガイルとマーシャに土下座してわびてエルフ国にかえればいいし、と言ったが付け加えた


「ただ女神が慌てて魂を入れ替えたのは魔王の遺志にそうつもりがあるんだろうし、だとすると魔王も皇帝の近くにそれなりの転生をしているのだろうと思うのですよ」


  



皇帝はソフィアと共に中庭の花に水をやっていた。専属の庭師がいるのだがお互いを良く知る機会をつくるためだ。皇帝には護衛と言うか見張りの魔導団から来たメイドのレイかヴィオラが常につくようになっていた、また暴走すると厄介なので魔導団長から指示がでていたのだ。ソフィアにはメイドと騎士の誰かがついていた。


「これではキスもできませんね」


  水をやりながら小声でソフィアが言った。はじめはドキっとしたが毎回決まって言うので


「そうですね、どこか人目のないところはありませんかね」


  などと返事していた。ソフィアは后の言っていた私が女性に積極的ではないという言葉をはじめは確認していただけなのかもしれないが最近は挨拶がわりになっていた。と、思っていたが


「うちはヴァレンティーナたちは、道徳的に問題があるとかなんとか、とめに入るでしょうがカーサなら情報部にいましたし魔王ですから大丈夫、メイドのアイラなら私の遊び相手でもあるし、ここらへんの乙女話はよくしているのでこれも大丈夫ですよ」


  うちはどうかな


「うちはレイたちが姉ですが魔導団長の叔父の配下だから、まあ何か国防上の問題行動がなければお小言ていどでは」


  では今度条件がそろったらしてみましょう、そう約束して執務にもどった。





執務室ではハイエ宰相とベーセルそして・・ハエの妖精が待っていた。ベーセルが


「ああ、気付いていたとおもうけどこいつは俺の眷族だ、だって変だろこいつみたいな妖精がいるって、妖精学的にも落としどころがないし」


  そういうと人族の村から実験的にワラを持って行って家畜に食べさせて、その糞をたい肥にして畑に還元して穀類の収穫が伸びるかどうか試してみたいと協力を要請された。ハイエ宰相はボランティアの農家を紹介して実験を行うといったので、私は承認した。ベーセルは


「そこでこのハエの妖精くんが熟成度を判断してくれるのだよ。なあハエの妖精くん。ちょっと能力を見せてやりなさい」


  そういうと


「そこの机の中に・・腐った魚がいますね。ああああ、これは干物が腐った匂いですわ。わたし好みの腐り方です」


  おお正解だ、ダンジョンでハーフエルフからもらって食べてなかった干物があるもう数カ月たっている、いい鼻をしてるなこいつ。


「で、人族はもう食べないでしょ。処分しときますよ、私のおなかの中に」


  さし上げた。


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