初代皇帝
ガーシャはリアムから何も聞いていなかたのでガイル、サーシャと共に魔族のいない土地を徘徊していた。薬草や木の実をとりながらときおり現れる魔物と戦う生活を続けていた。
ある日、トリア国の山の中にさしかかると大きな洞穴を見つけてそこで一晩過ごすことにした。洞穴の中で火を焚いて食事を作っていると外から大きな剣を持ったエーリッヒと名乗る青年が入ってきて言った
「ここに魔族がいると聞いて退治に来たのだが、お前らはエルフ族と人族のパーティーか。魔族はお前たちが退治したのか」
ガーシャは、そんなものは見ていないここに来たときには何もいなかった、そういうとエーリッヒは
「だまされたかな、トリア国から報奨金が出ているくらいなのだが。もっと奥には行ったのか」
行ってはいないが、匂いも音もしないし精霊も何も言っていない、たぶん何もいないだろう、そう言ったが不安になったので4人で見に行くことにした。ガイルが物珍しそうにエーリッヒを眺めながら
「でかいなおまえ、強そうだ。だが俺の方が強いんだがな」
そういうとエーリッヒが、じゃあ魔族をどっちが先に狩れるか勝負しようと言った。がぜんやる気が出たガイルは精霊刀を抜いて先頭になって奥に進んでいった。サーシャが弓で射った炎の灯りをたよりにまわりを見渡すと奥は巨大な空間になっており中央に何か人のような影があった。ガーシャも精霊刀をかまえて前にでた。徐々に近づいて行くと、そこには神官とおぼしき女が魔族に浄化魔法をかけて徐々に弱らせている姿が見えた。神官はこちらに気付いているようで横目で見て笑いながら
「ちょうどいい、こいつにとどめを刺してくれないか。てがらは私が90でお前らが10でどうだ」
ガイルとエーリッヒは
「お前はもういっぱいいっぱいだ、俺たちが来ないと逆にやられていたから俺らが70でお前が30だ」
そう言って押し問答をはじめたが。サーシャがあっさり弓で射って殺して、私だけで40だと言って結局神官が50でガイルとエーリッヒが10とった。しかしなぜ精霊が教えなかったのか疑問に思っていると神官が
「精霊たちは教えないように言われていたんだよ女神に、教えたらお前らの中に洞窟の奥に入ってこなかったやついるだろ、そうすると私に出会えなかった」
そういってガーシャを見た。この神官がセーレンであった。魔族の首を切り落としトリアの城に行って金をもらった。サーシャはガーシャに5に相当する金をくれた。
それから5人でパーティーを組んで賞金のかかっている魔族の首を狩って行った。連戦連勝で討伐依頼が来るようになると徐々に高位の魔族の退治依頼が来るようになった。仕事をこなしていくと冒険者たちがおこぼれにあずかろうと集まるようになりついには冒険者たちをたばねて小さな軍隊を作るようになった。ある時の出城の攻略ではガイルとエーリッヒが切り込むとそれに続いて冒険者たちが突進するのでガーシャとサーシャにセーレンは後方で暇なのでお茶をいれてのんびりくつろいでいたほどであった。
そんなこんなで力をつけたガーシャたちは今の皇帝城のある中央草原に旗をたてて魔族の出城を落としてそこにある金銀財宝を集めて軍資金にしてさらに大きな軍隊を作った。
あるときエルフ国がこの功績を認めて援軍として海の龍を送ってくれた。龍の名はウズと言った。そのころのウズはスマートで空を飛ぶことが出来たので地上の龍やワイバーンを次々にやっつけてくれる力強い存在だった。エルフ国としては中央草原が魔族に落とされると魔王城との間に盾が無くなるのでここで押し返してほしいと思っていた。あいかわらずエルフ国は動かないが人族の王国とも協力して魔王を討伐することになった。
リーシャはここまで話すとサーシャに眠たくないか聞いた。サーシャは眠たくないと言ったのでまた話すことにした。
魔王城攻略をはじめると魔王配下のルシファーやベーセルと言った側近の魔族が戦場に出てくるようになりガイルやエーリッヒが苦戦するようになった。あるひガイルが負傷して連列を離れることになった、そこで前線を後退させセーレンに治療してもらうことにした。セーレンはテコ入れしないと負けるといい、ガーシャに神々の力の結晶である聖剣を手に入れるため天界に行くよう指示した。そのためには一度死んで魂だけの状態にならなくてはならない。サーシャは、そんなことは聞いたことが無い、と言った。セーレンは天界を見に行くだけなら必要ないが物質を持って帰るにはこれが必要だと言ってガーシャの胸をナイフで刺し貫いた。サーシャが驚いて取り乱しているとセーレンはサーシャをみて笑いながら
「ああ、言い忘れたが天界にいるのは一瞬だから帰ってきたらすぐに心臓を再生して生き返らせればいい。だからべつに本当に死ぬわけじゃない、本当に死んだら聖剣を持って帰ってこられないだろ・・ん、帰る前に再生かな」
そういった。




