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皇帝とサキュバス  作者: テクマ
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魔物の帰還

ダンジョンから歓喜の声が聞こえた。


「ちちー、食べていいの」

「ははー、たべたーい」


  ウズは優しくいった


「食べていいよ」


  シーサーペントの子供は喜んで嘆きの井戸から落ちてきた魔物を貪り食った。ウズも久ぶりの魔物をほおばると


「まあまあだな、昔感じたほどまずくない。だがもう少し上位の魔物じゃないと武器がしょぼいな」


「ははー、味いまいちぃ」

「ちちー、ドレッシングほしい」


「まあこれはお祭りの食事のようなものだから、縁起物だよ。ドレッシングはミアがいないからまたこんど。クラーケンの塩辛でもつけて食べなさい」


ダンジョンの上方からマーシャの声がした


「通路を閉じてください、魔物が居城まで上がってきます」


  ウズはミアに言われていたのを忘れていたので慌てて閉じた。


海の方から、ウズに匹敵する大きさのシーサーペントが2匹入ってきて話しかけた


「また魔物が落ちてきているみたいじゃないか。俺らにも食べさせてくれよ」


  ウズは気前よく、食べていけと言った、というのも、あまり旨くないから。ウズはつけ足した


「だがミノタウロスはおいといてくれ、あれだけは焼いて食うとうまい」




アスカムが放ったエネルギー弾は城の左半分を吹き飛ばして触媒も消滅した。歓喜していると、王城の方から火球が飛んできた、ヴィオラがシールドを張って直撃を受けずにすんだ。他の冒険者も魔法使いがシールドを張ってかわしているが火球を放っている先が王国軍と入り混じっていて攻撃出来ない、私達は慌ててトリア城から離れる方向に下山をはじめた。トリア城の方を見ると王城の上空に舞っていた魔物がすごい勢いでこちらに飛んでくるのが分かった。魔物は私たちの上空に来ると火球の攻撃をはじめたので動けなくなった。ハーフエルフが


「私に任せてください、この何でも切れるナイフで」


  こんな時に何言っているんだ、みんな言ったが、握ったナイフから弓幹が現れそこから玄が可視化された。冒険者たちが


「おいあのエルフ魔弓持っているぞ、こりゃ勝てるこっちからも撃ち返せ」


  エルフが魔物たちに向かって光の矢を放つといくつもの矢に分散して魔物に突き刺さった、冒険者たちも撃ち返して乱戦が始まった、魔物たちの攻撃が弱まったので森に向かって走った。私はアルバンの肩に担がれたまま魔物に攻撃した、私の放ったエネルギー弾が魔物の顔面にあたった。それをみた冒険者が


「だれだよ、顔面つぶしたやつは、角とかはぎとれないだろ」


  アルバンが


「冒険者はあとで角とって売るのですよ、でもこの状況じゃ命優先です、気にせず頭つぶしてください、あいつらが仕留めたわけじゃないし」


  頭以外を撃ちまくった。だが頭をはずしても、翼つぶしやがって、と言ったのでもう気にしないことにした。


  前方から黒い衣装をまとった複数の飛翔体がこちらに接近してきた。先頭を走っているミアは森に飛び込む寸前だが狙い撃ちにされそうだ、しかしミアが手を振ってそれに答えた黒い集団は魔物と交戦をはじめた。容赦なく魔物をハチの巣にしていく、冒険者たちは、それじゃあ売れないだろ、と怒っていた。おおかた魔物を打ち落とすと、一団の中からこちらに向かってくるものがいた、魔導団長であった。


「ご無事なようでなにより、エネルギー弾が発射されたのを確認したのでお迎えに参上しました。

トリアの宰相から支援要請がありましたので軍は国境をこえてこちらに向かっています。魔導団が先行してトリア諸侯の後方に陣を設けましたのでおいでください」


  私達は魔導団に運ばれて陣に入った。私たちの他のグループは中に入ることが出来たがすでに魔物が多く産出されていたので近づくことができず、破壊することが出来なかったそうである。



アスマスが放ったエネルギー弾が着弾したときトリア城内では激震がはしりヴァレンティーナは尻もちをついた。立ち上がったヴァレンティーナはまわりを確認して触媒のあたりが深くえぐれていることに気付いて、ラキアに聞いた


「ラキア、魔力の増幅はどうなった」


  ラキアは感覚を研ぎ澄ましてまわりを見まわして言った


「姉さま、魔力の増幅を感じません、そもそもあのまがまがしい魔力自体がありません」


  ヴァレンティーナは、笑いながら


「あの桁違いの破壊力、皇帝殿が、ソフィア様あなたの婚約者がつぶしてくださったようだ。

ラキア達に警護を任せる。

皆の者、神はまだ我々を見捨ててはおらん、掃討戦だ前にでるぞ続け」


  防衛線のリオニとラアラに合流すると魔物を切りまくった。しかしすぐに増援が来ると思っていたがあてが外れた。城の中で孤立していた兵士が集まってくるが戦力にならないほど疲れている、攻城の圧力も低下している。そこに触媒を壊すために潜入していた冒険者に扮するアスマス軍が15人合流した。予定が狂ったアスマス軍は本体に救出要請を出すことにした。


トリア軍は魔物を生み出す触媒が無くなったので後ろめたいことは何もないと判断してアスマス軍を引き入れて後始末をさせようとしていた。トリア軍は魔物相手に戦力を消耗するとアスマス軍のみならず諸侯や周辺国からも攻められて占領されるかもしれないので魔物と交戦したくないのである。


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