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皇帝とサキュバス  作者: テクマ
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魔物の帰還

アルバンはハーフエルフを村まで送り届けるためアスマスを旅立つことにした。ハーフエルフはしばらく城にとどまりたい様子だったがアルバンは昔一緒に剣を学んだ仲間が強くなっていることに焦りを覚えて早く武者修行の旅に出たかったのだ。アルバンが旅立ちの挨拶に来たので


「アルバン、ハーフエルフさん、魔導士に空を飛んで連れて行ってもらえるけど歩いて行くのですか」


  アルバンは歩くことで足腰が強化されると言った、ハーフエルフさんは歩くことは苦ではないらしいが、あまり帰りたくなさそうであった。ハーフエルフさんは


「ここでメイドできませんかね」


  どうかな、メイドの雇用はマーシャの決めることなのでなんとも言えん、ウズとの約束もあるし


「一度、村に帰ってみなを安心させてあげてください、そしてどうしてもなりたいならマーシャに手紙出してみてはどうでしょう。

ところで村でどんな仕事をしていたのですか」


  ハーフエルフさんは


「狩人です、弓使いの」


  ダンジョンでは漁師で森では狩人か、狩猟が天職なのかも。


「じゃあ弓持っていきますか?道中魔物や獣が出るかもしれないし」


「いやこれでいいっすよ」


  ダンジョンから持って来たナイフを取り出して言った。それでいいならまあいいか。弓なら剣使いのアルバンといいパーティになるかと思ったが。リーチは短いけど使い慣れた方がいいのだろう。村はエルフの森の方角とだけ言っていたが正確な場所はあまり言いたくないようだ、そもそも名前も教えてもらっていない。しかし数週間の行程だからエルフの森の近くまで行くのは予想がつく。帝国からかなり離れるがエルフのおさめる地帯に近いから危険な魔物は少ないだろう。

  

「じゃあ強くなって帰ってくるよ、皇帝陛下様」


  そういってアルバンは旅立って行った。ここから伝説が始まるのだ、たぶんそう。



私はというと火炎魔法等々を習っていたがどうもコントロールが下手くそらしい。普通の初心者は魔力を増大させる練習をするらしいが、私の場合は魔力が大きいので小出しにする練習をしていた。これが出来るまでは建物内や人のいる場所で魔法は使ってはいけないし空なんか飛んだら即死だと言われた。何事も基礎の反復練習が大切だ。だがしばらく魚の干物をあぶることはできないのが悲しい、マーシャが干物の匂いが嫌いなので厨房は使わせてくれないし。私には前世の記憶があまりないが、干物に執着するのは酒飲みのおじさんだったのではないかなと思う。ただ基礎だけではだるいのでウズに何か大技を習うためダンジョンに行くことにした。


魚を調達するためにダンジョンに入っているミアに連れられてウズに会った。ウズは


「よう久しぶり、どうだ俺の腹は、細くなっただろ。エルフの秘薬をもらってすっきりだ、もう少しで外に出られるぞ」


  たくさんクラーケン食べてこんどは戻ってこれなくなるんじゃ、と思ったが、クラーケンは消化がいいから大丈夫と言われた。それよりも初代アスマスが使った通路を作る魔法を応用すれば広く出来るから探しといてくれ、と言われた。世間話を続けていると、私がトリア王国の第三王女と婚約した、と言うと


「そうか、初代アスマスもそれぐらいで姉に告白したと言っていたな、お前たち人族は早いのだな。トリアと言えば、つい最近トリアの嘆きの井戸からメロンが投げ込まれたよ、子供らが礼を言うと歓声があがっていた、あれが第三王女だったのかもな。でミアはいつ結婚するのだ」


  ミアはまだ成人してないし私が早すぎるだけで遅いってわけではないが、ミアは気が強いからまわりがおぜん立てしないと行き遅れるとウズは言って笑った。ミアにも話は聞こえていたと思うが魚を籠にいれる作業を延々と続けていた。だが、すでに誰か思っている人がいるんじゃないかなと私はにらんでいる。しかし本当にメロン投げこんだのだな、その場の雰囲気で適当に言ったのだが、礼を言ういい子に育てたウズに感謝しよう。

   で、ミアの作業も終わりそうなので大技を教えてくださいと言うと


「対魔王ならば今のお前でも魔力が話にならないぐらい小さいので大きくして行った方がいいが今は魔王がいないからな、簡単なのは・・、どこでも嘆きの井戸、だな。お前たちがよくやる指で枠を作って地面を見るとそこに嘆きの井戸が出来る。後は魔物を落とせば俺たちが食べてやるよ」


  呪文を教えてもらった。簡単な呪文で後ろから読むと井戸が閉じる。何度か試していると、ミアが帰ると言ったので私も帰ることにした、荷揚げを手伝っていたハーフエルフが村に帰ったのでその分私が背負った。皇帝使いが荒いな、などと思いながら岐路につくと。ウズは胃薬を持って来たエルフが会いたがっていたと言ったので今度来た時に会うことにした、初代皇帝のことを知っているそうだ。

  帰る途中でミアは


「私には思っている人がいるので心配無用です」


そう言っていたが相手がどう思っているかが問題じゃないかな、やはりこれは気にかけておこう。私も皇帝らしくなったな。


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