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~第八章 ムカデ~

さて、やっとの事で八章ですね。八章の癖にまだまだ序盤中の序盤のような展開です。

一体ライアーはどうなってしまうのか、カラヌイちゃんの行動や、カタリナの凄腕技術も必見です。

是非最後までお楽しみください。

「すごい、結構な売り上げになったわね」

開店からはや1ヶ月が経とうとしていた。1ヶ月で500万近い売り上げになったライアーコーポレーションは、あっという間に人気ショップランキング(ギルドが出している、思想世界での全店舗の評判)1位に上り詰めた。そんなこともあってか、この世界で気づいた事があった。なんと、音楽は家などでは全く聞かず、劇場で聞くものらしい。なぜ家で聞かないのかと尋ねたら、お金持ちじゃないとそんなことはできないと言われた。少しがっかりである。

「あ、いいこと思い付いた。」

ふとアイデアが浮かび、すぐにカタリナの店に魔導通話をする。

「はい、カタリナ金属加工です」

「ああ、私よ。作って貰いたいものがあるの。」

「わかりました!すぐに向かいます!」

数分後、いろいろ入っている鞄をもってカタリナが来た。

「社長、いったい何を作ればいいですか?」

「ええと、まずはこの台形を作ってください。中は空洞で。それで細い針と、円盤に細かく渦を作って。あとはなんか適当に角材を。」

「えっと、設計図は?」

「とりあえず今はないは。実験用でお願い。あ、円盤は傷のつきやすい素材で、渦は均一に掘ってもらえるかしら?」

「は、はぁ、じゃあまあ、作ってきますね。」

「無茶言ってごめんなさいね」

「いえいえ、社長ならいいですよ!」

そうしてカタリナは戻っていった。

翌日、中が空洞の台形の金属と細い針と円盤が届いた。角材もついてきた。

「よし、じゃあエルフさん、歯車買ってきてもらえますか?」

「大きさはいかがなさいましょう?」

「うーん、この角材の3分の1くらいかそれ以下の大きさのものをそれぞれ10個づつお願いします!」

「はい!いってきます!」

さて、切ったり叩いたりだ。3時間後、無事に切ったり穴開けたりの作業が終わった。次は組み立てである。

「社長、一応歯車買ってきましたが、これでよかったですか?」

見ると、精巧に作られた大小様々な歯車が袋にあった。

「ええ大丈夫よ、ありがとう。」

さて、後は少し考えて組み立てよう。そして考えながら組み立てすること4時間、大体完成したが、思い出したことがあった。カタリナの店に電話をする。

「はい、こちらカタリナ金属加工」

「あ、もうひとつ作って貰いたいものがあるから、明日また来てもらえるかしら?」

「良いですよ!では明日朝方伺わせてもらいます!」

「はーい」

ガチャン

翌日、カタリナが来た。

「それで社長、今度は何を作ればよいのでしょうか?」

「これと同じものを作ってもらいたいの。」

設計図を見せる。

「ふむふむ、わかりました。完成次第持ってきますね。」

「うん、じゃあまた増し増しで」

「了解です!」

その時エルフさんが言う。

「社長、増し増しとは...?」

「ああ、支払いは全部給料ってことだよ。」

「あ、そういうことでしたか、失礼しました。」

「私が賄賂だのなんだのを公にするわけ無いでしょ。」

ビクッ、エルフさんが震えた。そんなことで更に2、3日後のことである。

「ふぅ、このお茶美味しいわね~何て言うの?」

「こちらのお茶はサイライ茶といて、サイランという花の葉から作るんですよ。」

「へぇ~、買い置きしてもらっても良いかしら?個人的な予算でお願い」

「わかりました、2つほど買っておきますね!」

「お願い。じゃあ私は会計の仕事に戻るわね。」「はい!私も開店準備してきます!」

この世界に来てから随分経つけど、まだ元の世界に戻る術が見つからない。このままだと本当に現世に戻れないかもしれない、などと現世のことを考えていると本当に悲しくなってくる。本当に涙も出てきた。会計の仕事をしながらだと桁間違えそうで怖いな。考えるのはやめておこう。

そんなこんなで夜になった。

「お疲れさまでした~」

エルフさんは帰っていった。

すると吸血鬼さんが話しかけてきた。

「ライアーさん、夕飯なに食べます?」

こういう質問は一番困る。が、意外と簡単に返答もできる。

「カラヌイと一緒で良いわよ。」

どうだ

「カラヌイちゃんはなに食べたい?」

「ムカデの素揚げ」

え?

「わっかりました!」

「ちょちょちょ、私人間よ!?」

忘れないでほしかった。

「やっぱり嫌じゃないですか~˙꒳˙)」

「分かったから、とりあえずケリー酒とラシュクムで良いわ」

「お酒と発酵食品だけじゃダメですよ!」

「...ムカデ」

「分かった、ムカデ食べるから」

なぜだろう、急に食べたくなって来た。たぶんカラヌイちゃんの能力かなにかだろう。サキュバスって恐ろしいわ。

「じゃあとりあえず食事の準備しちゃいますね~」

そんなこんなで食事の準備が完了した。献立はケリー酒、ラシュクム、ムカデの素揚げ、葉野菜のサラダみたいなものだ。毒抜きはしてあるとのことだからたぶん大丈夫であろう。さて食べてみるか。

サクッ

「...」

するとなぜかステートネスが発動した。

「名前:ムカデの素揚げ HP:0 MP:0 特殊ステータス:死亡 説明:毒抜きをしても、毒があり人間が食べると危険。」

え、最後は...

「ちょっと、これ毒あるじゃない!」

「えー!?きちんと毒抜きしましたよ!」

「毒抜きしても毒があるわよ!ここに書いてあるわ!」

そうして2人にステートネスをかける。

「わわわ、本当だ!?」

「...ライアーは人間じゃないから大丈夫。」

そうだ、私は人間じゃない。なら食べても大丈夫なはずである。現に今飲み込んだが、毒ステータスは出ていない。カラヌイは子供の時から食べていて耐性があるのであろう。

「...ま、まあ良いわ。食べましょ。」

「良いんですか、社長?」

「しかたないわよ。」


そんなこんなでまた1日が終わる。

自分は思うのです、最近のライトノベルはマンネリ化していると。

それはなぜかというと簡単です。

かくいうこの小説もそうですが、「異世界転生」、「俺TUEEEEEE」、「エッチなシーンばかり」の3つが大まかに占めてしまっているのです。ですから私は、この小説は異世界転生と少しの俺TUEEEEEEのみで構成し、エッチなシーンをゼロに近くしたいと思うのです。


それではまた次回。

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