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~第六章 神の名の元に生まれし子~

さて、6話目になりました。今回は色々な物があれこれしますのでお楽しみに。

それでは本文をお楽しみください。

食中毒事件があった翌日、今日は定休日である。私は小さい女の子(人間とは言っていない)と一緒に会社にいた。


そういえばあの子の名前を聞いていなかった。そう思って朝食(今日は自分で作った食事。)を食べている時に聞いてみた。


「ねぇ、あなたの名前はなんていうの?」

幼女はすぐに答える。

「メイラル...カラヌイ..」

「カラヌイちゃんでいいの?」

「...うん」

「じゃあカラヌイちゃん、あなたの種族はわかる?」

「...ハイサキュバス...」


なんとなく聞いたことがある名前だ。現世だとよくゲームに使われていたな。なんかこう、うっふんして男の気を引きつけておいて大ダメージって感じのSっ子小悪魔って感じの種族だったな。


まあ詳しいことはよくわからんが。


「じゃあ、年はいくつかな?」

「...数え始めで27」

若いのか幼すぎるのかよくわからん。うん、多種族国家。人もまた然り。

「...ほかに聞きたいことは?」

「いや、特にないよ。早くご飯を食べないとさめちゃうよ!」

「...うん。」

そういって食べはじめる。


午前中は昨日の学会発表でギルド開発章を受け、2000000ガイルもらえたので、買い物へ行く。まず最初にギルド魔導書専門店にいった。ここではたくさんの魔導書が販売されているため、よく品揃えを見ていく。今日のお目当てのものは相手のステータスを見るための魔法である。


これは高級魔導書の一部で販売されているが、ランク制限などはないためお金もちのDランク雑魚でも十分扱える魔法である。上級魔導士いわく、これはあまり魔力を使わなくても発動できて、なおかつ一回詠唱すれば後は”ステートネス”といえばいくらでも発動できるそうだ。買おう。


「すみません、これをひとつ」

「はいよ~、いつもありがとうね!52300ガイルになります!」

「5万と2千と3百ガイルと」

「まいど~、またよってかっし!」

魔導書の次は食材。とりあえず市場を見回るとおいしそうな食材が両サイドにある。


とりあえず肉のソテーを作るための食材とケリー酒と子供の飲み物でお勧めのジュースみたいなのを買って、会社に戻る。

「ただいまー」

「...お帰りなさい、ご主人。」


はい、ただいま。かわいい。撫でたい。でも怒られそうだし、アリーナがきても困るからやめておこう。

「??」

「あ、ごめんごめん、考え事してたんだ。」

「...お話。」

「そうだね、じゃあお昼作ってから食べてるときにしようか!」

「...うん。」

はて、私をご主人といっていたのにもかかわらず、結構わがままなんだよなこの子。そんなことを考えながらお昼ご飯を作っていく。


「はーい、ごはんできたよ~」

そうして食べ始める。

「どう、おいしい?」

そう聞くと、コクコク頷くロリサキュバス。意外とがっついて食べていることから、相当おいしいのだと思う。自分も肉のソテーに手をつける。お、うまい。何の肉かわからないが、とにかくおいしい。食感的には牛ともいかず、馬に近い感じか。


あ、これもしかしたらステータスで見られるんじゃないかな?ためしに新品の魔導書を読み上げていく。言語はエルフ語だったのですらすら読める。

「...それは何?」

途中で話しかけられたが、詠唱しきっていないのでかわいそうだと思いながらも無視をした。

「ステートネス!」


"名前:焼いたユニコーンの肉 年齢:死後12時間 種族:食品 HP:0/0 MP:1/1 説明:やかれた肉である。胡椒と塩で味付けされたシンプルな味付けであるが、万人受け間違いなしの味でもある。"


なるほどアナウンスつきなのね。てっきり目で見えるものかと思ってたけど、確かにこっちのほうが使いやすいか。

「...おわった?」

「うん、終わったよ~」ためしにハイサキュバスも見てみる。


"名前:メイラル・カラヌイ 年齢:27 種族:ハイサキュバス HP:356798・356798 MP:5796/5796 説明:拾われたハイサキュバス。"


「あれ?詠唱失敗したか?」


だがいくらやっても説明には"拾われたサキュバス"のみである。なんでこんなに短いのだろうか。しかも私拾ってないし。向こうが勝手に来たのにな。

「...とりあえず食べて、お話し。」

「あ、うん!食べてお話しよっか!」


そうして昼食を食べながら自分の出来事を話す。自分は別の世界からきた元人間であること。その人間だったころは武器を製造するところにいたこと。今のエルフさんとはアリーナさんに紹介されて来てくれたことを話してあげた。


食器をかたずけ、2人で午後の時間をゆったりと過ごす。そんな時にふと思う。この子、服を着替えているのか?と。

「ねえ、カラヌイちゃんは服はどうしてるの?」

「...自分で作ってる。」


おお、すごいな。それでいてこんなにかわいく作れるとは。お金を持っていそうにないから自然のもので。となると相当技術があるのであろう。


この子、ライアーコーポレーションに...いやまて、この子を働かせるか?いや、やめておこう。

「...ライアー?また考えてる?」

「あ、ごめんごめん。」

まあ、とりあえずは私含めて3人でも十分だし今はいいか。そんな感じで翌日、雀のようなチュンチュン的な鳴き声のする鳥の鳴き声とともに起床する。ああ、すっきりした朝に隣で眠る幼女...いい加減お部屋作ってあげよう。


「...ふぁぁ...ライアーおはよう」

「おはよ~、意外と早起きなのね。」

「...野生のときの癖。」

「そかそか、じゃあ朝食作るね~」

「...うん」

そうして朝食を食べた後に開店準備をする。

「おはようございます!社長、魔法通話機もって来ましたよ!」

エルフさんのその手には黒電話のような、そして細かい装飾の施された、とても高級感あるものがあった。


「おお!これが魔法通話機か~」

「一応アリーナ様に魔導番号の控えをもらっておきましたよ!」

そこには12桁の数字が書かれていた。数字は世界共通どころか宇宙、異次元ともに共通なのかと思った。

「2698-56-2365-11か。」

「昔は6桁で済んでたんですけど、最近魔道通信機の受注が増えたので番号が足りなくなってきたので、12桁になってしまったんです。」

「そうだったのか。まあこれで後はどうやってつなぐんだ?」

「そこの壁に6角形の小さな魔法陣型の穴があると思うんですよ。」

彼女が指差す壁の下のほうに確かにあった。

「ひとつ聞くけど、利用料金とかはないの?」「自分の魔力が続く限りは永遠に無料で使えますよ!」

そうなのか。ありがたいな。無料で電話し放題じゃないか。

「一応こちらがカタリナ金工の番号控えです。」

「6538-79-1395-46ね。そだ、早速かけて見るか。黒電話式だからここまでダイヤル回すタイプね。」

ジーコジーコジーコジーコジーコジーコジーコジーコジーコ...ティンティンティンティ...

「はい、カタリナ金属加工です。」

「あ、ライアーコーポレーションのライアーです。ちょっと良いかしら?」

「あ、社長!?開通したんですね!」

「ええ、一応。これでそっちに行かなくても受注できるようになったわ」

「それはよかったです!あ、何か作りますか?」

「いえ、大丈夫よ。必要になったらまたお願いね。」「わかりました!また何かあったら夜中以外はいつでもかけてくださいね!」

「うん。それじゃまた。」


音質良好。まるで近くで話されているような臨場感溢れる物だった。

「最近は魔法通信販売という物が流行っていまして、魔法通話機で物の売り買いができるようになってきたんですよ。」

「へぇ、私のいた世界みたいね。」

そんなこんなで魔法通話機も開通し、更に武器の受注が増えそうな予感がしてきた。

ジリリリリリリン...ジリリリリリリン...

お、誰からだろ

「はい、ライアーコーポレーションです。」

「ライアー、元気~?」

この陽気な声は多分あいつだろう。

「アリーナ?」

「正解!開通おめでとう!」

「どうも。今日は何の用事で?」

「あなたがギルドで発表した武器がほしいという人たちが結構現れたから、またよろしくってことよ。」

「あー、大体予想してたけどやっぱり多いんのね。」

「そうよ~!あ、レイエスに変わってもらえる?」

「わかりました。レイエス~、アリーナがおよびだぞ~!」

「はい!、、、ただいま変わりました...」

そうして30分くらい話していた。様ってつけるところが少し気になるけど、まあいいか。


「ではこの辺で失礼します。お体にお気をつけてください。」

ガシャン...

「さて、じゃあお仕事始めましょう!」

「た、態度が違いすぎ...」

そんなこんなで導入も終わった。そうして翌日...                 

さて、今回は電話機が登場しましたね。やはりどんな世界でもほしいものは「ウォシュレット」と「電話機」です。まあ電気もほしいところですが、実世界では電気のない国がまだ多いので贅沢は言えません。

それではまた次回。

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