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~第四章 出会い#01~

今回で4話目になる今回も、ライアーの波乱万丈な人生を描いていこうと思います。

今回はさらに新しい仲間が増えるかも!?

どうぞ宜しく~(^ー^)

更に3日後のことである。

通常業務を終え、いつものようにギルドへいくと、なにやら喧嘩が勃発していた。

近くのハンター達に話を聞くと、どうやらいつもの事らしい。

最近ギルドの酒場にはまって毎晩来ているが、こういうのを見ながらの酒は初めてである。

なんかアニメにありそうだなーとか思っていたら、なぜかこちらに飛び火してきた。


「おー、お嬢ちゃん意外と良い体格してんじゃん!?」


そんなことをがたいの良い喧嘩男の一人が言った。

さすがにやばいとおもったのだろう


「おいおい、やめとけって」


もう一人の筋肉質な細マッチョ喧嘩男が言った。すると突然がたいの良い喧嘩男が倒れた。

本当にあっという間にやられていた。

確認するすべもなく、あっけなく倒れた。

後ろを振り向くと、どうやら魔法を発動させた男が一人。

他の輩よりだいぶ装備が良い。ピッかピかに光っている。

そしてギルドの給仕さんが言う。


「お帰りなさいませ、アーノルギルド長御一行様!」


なるほど、ギルド長の一人でしたか。どおりで装備が良いものだ。

そして中々のイケメンギルド長が言う。


「ああ、ただいま。しかし、またこいつらか。しかも女性の方まで巻き込むとは、最近の男共は常識知らずになった。お嬢さん、大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫です。」

「それはよかった。こういう輩が最近多いですので、お気を付けて。」

「はい、ありがとうございました。」

「さてお前達、荷物の整理だ!部屋に戻るぞ!では、ごきげんよう。」


おお、けっこうジェントルメンだった。元男でも惚れる。うん、間違いない。


「さて、一杯飲んだら帰ろ」


そう言って2時間ほど飲んで酔いつぶれる。


「うー、ふりゃふらすりゅう...」


さすがにまずいと思い、帰路についた。

すると、面識のない男が話しかけて来た。 


「よう、そこの姉ちゃん!ちょっと顔貸してくれや」


その声を最後に記憶が途切れた。

翌朝、森の入り口付近で2人の男と倒れてた。


「わわっ!?だ、大丈夫ですか!?」


体を揺すってみた。息はあるみたいだった。


「あ、あの!?大丈夫ですか?」


すると、男達が意識を取り戻した。


「う、ううん...うん!?う、うわぁ化け物!」

「逃げるぞ!こいつはやべえ!」


あっという間に逃げられた。さて私は何かしたのだろうか?とりあえず会社に戻る。


「ただいま~、といっても誰もいないのが事実。」


そんなことを言っていると


「おはようございます~」


エルフさんだ。


「おはよー、今日はひどい朝だった。」

「どうかなさったのですか?」

「酔っぱらって道端で寝てて、気づいたら男が2人倒れていて、声をかけたら”化け物!”だの”やべえ!”だの言われて逃げられちゃって。」

「それって森の入り口付近ですか?」

「うん。そうだよ」

「もしかしてこの2人なのでは?」


差し出された似顔絵を見ると確かにその2人組であった。そしてその似顔絵の下にはそれぞれ100,000,000ガイルと書いてあった。エルフさんが言う。


「もうちょっとで賞金が手に入ったのに!といっても社長はここに来たばかりでお尋ね者はわかりませんよね...」

「うん、なんかごめん。今度見たらとっ捕まえるよ。」


そして、仕事を終えてから、またギルドへお酒をのみに行く。

呑みはじめて数分、武器屋を見て気づいたことがあった。銃器を置いていないのだ。弓矢は置いてあるのに不思議だなと思い店員に聞いてみると、それ以前に銃器とはなんだと返答が来てしまった。

さすがに自分も驚いた。だが同時に良いことを思い付いた。そして、このギルド通いで聞いたことを思いだす。何でも[エルフは植物に詳しい]とか。


そしてまた翌日。


「おはようございます社長!」

と元気のよい声が聞こえてきた。そうして訪ねてみる。

「ねえ、エルフ属って植物に詳しいの?」

「それはそうですよ!何て言ってもエルフ属は森の妖精なんですから!」


そういえばそんなことも聞いたような...


「じゃあさ、何か爆発するような草とかないの?」

「えーっと、たしかこの辺の地帯に火に近づけると激しく燃える激炎草げきえんそうという草が結構生えてるんですが、特になにも利益は産み出さないような気が...」

「いや、いいこと思い付いた。町に腕のいい鉄鋼職人とかいない?」

「ええと、5番道路の端の方にカタリナという女性の金属加工職人が。エルフ属のなかでも特に力の強いハイエルフ属なので、たまにお話とかしますよ。」

「じゃあ、設計図も書かなきゃ。」

「いったい何をなされるんですか?」

「武器を作る。」

「ええ!?いや、まあいいですけれども、それにしたって草は必要なんですか?」

「その草が重要なんだ。もし取ってこれるならとってきてもらいたいんだけどいいかい?」

「ええ、よろこんで!」


そして急いで設計図を描いた。元々銃器開発会社H&Kヘッケラーアンドコッホまたはコック直属の工場の開発部門にいた私だったので、設計図はすぐに描けた。

そうしてそれを5番外のカタリナの店に。


「ここかな?」


入ってみた。たしかにそうっぽい。


「いらっしゃいませー!あら?見ない顔ね~かわいい~!」

「あ、どうも。えーっとレイエスに腕のいい金属加工職人がいると言われてきたのですが...」

「やだっ、レイエスったら~!ええ、そうよ金属加工承っているわ!」


やはりエルフさんと仲が良いんだな。


「早速なんですが、この設計図通りの物を作っていただけませんか?できればこの世界の中でも耐久性に優れた金属で作っていただきたい。」

「へー、見たことないものね~。まあいいわ!できたらまた連絡したいのだけど、魔術通話器なんて持ってるかしら?」

「魔術通話器?いえ、持ってないです。」

「じゃあ、またレイエスが来たときに伝えるわね~」

「助かります。ではこれで」

「はーい!じゃあね~」

ハイエルフさんに頼み終わったので会社に戻る。「ただいまー」

「社長!いっぱいとれましたよ!」

そこには篭いっぱいの激炎草とおぼしき赤色の草があった。

「コレが激炎草?」

「そうですよ~結構とるの苦労しましたよ~!」「おつかれさま。じゃあ、早速なんだけど、コレを粉末かペースト状にしてもらえるかしら?」

「本当になにを作るんですか!?」

「銃って言う武器だよ。」

「"じゅう"?社長出身の世界の武器なんですか?いったいどういった...」

「向こうの世界の火薬という、粉末あるいわペースト上の物をつかってあらかじめいれておいた弾丸と言う物をいれておいて雷菅と言う火花を起こす機構で、火薬に着火させて爆発させ、弾丸を飛ばす武器。高威力で殺傷能力が高いんだ。」

「な、なにかすごそうな武器ですね。わかりました、粉末状にしておきますね。」


そうして3日後、カタリナにあらかじめ頼んでおいたパーツが届いた。


「あとはコレを組み立てていけばいいかな」

「社長!粉末にした激炎草できました!」

「じゃあそこに置いといて」

「は~い」


そしてパーツを組み上げ、薬莢の後ろに雷菅をはめ込み、その間に激炎草の火薬をつめ、最後に綺麗に整えられた9ミリ弾丸をはめ込み、完成した。全くズレがなく、とても良い腕なんだと実感をした。


「できたよ~」

「こ、これが銃ですか...」

「そうよ、じゃあ早速実験ね。とりあえず弾丸はこのマガジンと呼ばれる箱に12発入る。一応3マガジン分、36発を作ったから予備はたくさんある。これの使い方を説明するね。」

「はい!」

「まずマガジンをいれて上のスライドと呼ばれる部分を後ろに一回引く。次にスライドの横にある安全装置を下にさげる。あとは引き金と呼ばれる部分を引けば...」


バン!


「ヒイッ!」


聞いたことの無い音に驚くエルフさん。耳までふさいでうずくまってしまった。


「こんな感じで弾丸が出るって訳。」

「本当だ、木に穴が開いてる...」

「コレが銃。一応私のいた世界の名前からとって、MK-23ってしておこう。」

「でも結構手間暇かかっていますし、量産は難しいんじゃ...」

「そうなんだよね~」

「こんにちは~!来たよレイエス~!」話しているとカタリナが来た。

「今すごい音がしてたけど、もしかしてそれ?」

「そうよ。これは銃って言う武器なの。」

「へー、どんな武器なの?」

そうしてさっきの説明をする。

「すご~い!だから何かすごい音がしてたのね!」

「あ、そうだ!」

「?」

「ライアーコーポレーションの金属専門部門の社員にならない?」

「え、ええ!?」


まあ誰だって驚くであろう。


「お給料も出すし、店舗も今のままでいい。どうかな?」

「も、もちろん!レイエスもいるしやります!ほ、本当にいいのかしら!?」

「ええ、いいわよ。じゃあ、ここにサインを。契約書よ。」

「フムフム、うん、大体わかった。」


カタリナは契約書に名前を書いた。


こうしてまた一人社員が増えたのだった。

さて、これを読んで思ったことはございませんか?

「仲間になったの幼女じゃないんかい!」

と。

ご安心ください、期待を裏切らないのが本作です。

いずれ仲間になるかもしれないし、もしかしたら敵になってしまうかもしれません。

それはまた次回を読んでからのお楽しみと言うことで。


それではまた次回。

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