~第一章 町にて~
さて、1ヶ月程たっての投稿ですが、Sブログ様には9章まであるという、移行が未だ済んでいない小説ですが許してください。これからどんどん移行して、9章を移行し終えるまでに10章も書く予定でいますので今しばらくお待ちください。では第一章を、どうぞ。
そんなこんなで翌日、あっという間に建築が終わり、人気(にんきじゃねーぞ。ひとけだぞ。)のない森のなかに鉄筋コンクリートの4階建ての少し大きめで10台分の馬車が入れる駐車場がある、会社らしき建築物ができていた。
ライアー「さて、中身も机やら何やらで揃っていて、いかにも会社っぽいのだが、問題はこの会社で何をやるのか全く決めていなかったな。まあ、道が真ん前にあって交通の弁はよさそうだな。獣道だけど。」
そんな感じで独り言をいった時ににふと、良いアイデアが頭に浮かんだ。
ライアー「そうだ、この獣道を整備してちゃんとした道を作ろう!一応、前日にアリーナからもらった10万ガイル(1ガイル=0.5円で換算される)もあるから、草刈り機みたいなやつがあればそれを買お~。町は会社の玄関を出て左にいけば出れるって言ってたし、案外簡単に終わったりして?」
そうして、会社から出て左に進むこと30分。けもの道のようなくねくね道を行くと、ちょっと先に見えた町の風景。
綺麗な風景である。
町に入ると、さほど科学技術が発展していないのか電線などは見えない。
町は煉瓦の家や木造住宅、さらに一部は鉄筋コンクリートでできた家や店がずらーっと並び、大通りであろう大きな道の端では、布製の屋根に木製の棒をクロスして張った簡易テントで色々な物を売り買いしてる場が見られた。
この世界では多種多様な民族種族が住んでいると聞かされていたが、まさにその通りだった。
耳が長く身長の高いエルフのような種族、背中に羽が生え、犬歯が牙になっている吸血鬼のような種族、全身毛むくじゃらで日陰に多くいる雪男のような種族、さらには肌の色が緑色で一本の角が生えているオークのような種族まで。
もちろん、人間も結構な人数がいた。
ふと、この町に入って思ったことがある。文字看板がほとんどないのだ。人間は別として、ほとんどが口語でしかわからないようだ。
ただ、文字の代わりに絵が書いてある。
その時、ふと目に入った看板があった。本のような絵の上に渦巻きがある看板である。
ライアー「これが多分、魔法書物"マジックブック"を売っている店なのか」
と。一応入ってみた。ドアについた鈴がカランコロンと音をならした。店番を勤めていたのは耳が長く、長身のエルフ族だった。
しかし、
エルフ「$ $&#%$&@/) %[@?」
今までに聞いたことのない言語であった。まあ仕方ない。多種多様な民族だったし。だが、エルフではないことに気づいたのか、すぐさま言い直した。
エルフ「you a... human ?」
英語かよ!と言いたくなった。だが、拙いながらもまだ聞き取れるため返答する。
ライアー「Yep, Is this a Magic Book Store?」
エルフ「Year. What do you want?」
ライアー「Well, I want to Language and Earth attribute.」
エルフ「OK.」
待つこと3分程度。
エルフ「Uum, What do you want language?」
ライアー「Elf please.」
エルフ「OK.」
さらに3分後。
エルフ「Thank you for waiting. In total, it is 30 thousand Guyls.」
3万ガイルか、1万5千円で変えるんだな。
ライアー「Here you are.」
3万ガイルを渡す。
エルフ「Thank you! Have a nice day!」
そうして店を出た。
ライアー「さて、あとは草刈りする物を。鎌でもいいや。」
そう思って歩いていくと、牛がなにか引いている絵の店にたどり着いた。
昔の農業では牛になにかをつけて田おこしさせていると習った覚えがあったので、多分農業用品店であろうと思った。入ってみた。
???「いらっしゃいませ~」
ライアー「え!?日本語!?」
???「に、日本?」
よく店員を観察すると、角と尻尾が生えており、背中に羽がはえている。多分ドラゴンかなにかだろう。
ライアー「あ、いえなんでもないです。」
今日は色々知れるな。まさかドラゴンが日本語話すなんて。
ライアー「すみません、ここは農業用品店ですか?」
ドラゴン「そうですよ!なにか御入り用ですか?」
ライアー「えーっと、鎌ってありますか?」
ドラゴン「ありますよー!右をご覧ください!」
そうして右をみると、鎌が並んでいた。
ドラゴン「右から草刈り鎌、稲刈り鎌、木切り鎌、石切鎌、草原用草刈り鎌、悪魔の鎌となっております!」
ライアー「では、稲刈り鎌と草原用草刈り鎌を。」
ドラゴン「わかりました!ですと、合計で6700ガイルとなります!」
やっぱり安いな。台湾にいる気分だ。
ドラゴン「ありがとうございました!」
そうして、店を出た。
ライアー「まあ、今日はこのくらいで帰るか。」
そうして一旦会社に帰った。
ライアー「さて、草刈りは明日から始めよう。問題は、魔法書ってどうやって使うんだろ。まあ、とりあえず開くか。」
そう言い、本を開く。すると魔法書は眩い光りに包まれ、その中から声が聞こえてきた。だが、なんの言語かわからない。少し待つ。
すると、
本「自動認証完了。チュートリアルを始めます。」
と言った。ありがたく、日本語である。
本「魔法を使うに当たって...」
本は魔法について云々、魔法の使い方とこの魔法の用法について云々を教えてくれた。
どうやらこの本は初心者用であって、魔力をくれる特別セットだったそうだ。
つまり今まさに私は魔法を使えるようになったらしい。
手を前にかざして呪文を唱えるか、自分が持っている武器に魔力を込めて攻撃すれば魔法が放たれるらしい。ただしこの使い方は攻撃と回復魔法だけだそうだ。
言語はラーニング魔法と言い、魔力がある人なら誰でもできるラーニングと言う技で一発取得できるとか。
実際エルフ語も覚えることができた。
そして翌日。草刈りを始めた。
ライアー「ロシアだったかどこかの国は長い鎌で草を刈っていたんだっけか。」
独り言を言いながら草原用の草刈り鎌を使って一気に草を刈り始める。
草刈りを始めて1時間後、やっと森の出入り口まで草を刈った。ただし、刈っただけだ。整備はしていない。
そこで役に立つのが土属性の魔法だ。土属性は少し特殊で、そこら辺の土を動かすこともできるそうだ。
早速やってみる。
本に書いてある通りに呪文を読み、手を前につき出す。
すると、なんということでしょう。刈った草の上に土が乗り、押し固まり、道っぽいものができたではないですか。
ライアー「何かめっちゃ面白かった!」
更に10分ほどで道も完成した。その時、アリーナが空間から出てきた。
アリー「あらあらすごいじゃない、もう魔法を使えるのね!しかもその魔法を使って道を作るとは、大したものだわ~」
ライアー「いえいえ、こんなの楽勝ですよ。馬車が通るのに必要なスペースを設けただけです。会社員の人が通りやすいように、道も平らにしておきました。」
アリー「すごいはねぇ。それで、会社員は集まったのかしら?」
ライアー「いえ、まだ。」
アリー「あら、じゃあ広告を私の方で貼ったりするは。私のこの権力に任せなさい!」
ライアー「ありがとうございます、助かります!」
まあ、今は任せっきりじゃないと無理だな。
アリー「じゃあ私は戻るわね。」
そう言うと、アリーナは空間に戻ってしまった。
さて、働きたい人は来るのやら...
文章構成下手くそですみません。この後更にいきなり展開がありますので、覚悟の上で次回第2章をお楽しみくださいませ。
それではまた、次回。