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One Off Weapon Online  作者: シシノ
6/24

初PvP

「近距離の戦闘について教えとくな。近距離で戦うときは、武器スキルが高い方が同じレベルの時は強くなれる。あとは、練習あるのみだ。ゴブリンで見せるからお前もやってみろ」


 レイは初心者の大剣をボックスから取り出した。

 ゴブリンへ突っ込んでいくとその一体を真っ二つに切り裂いた。

 ユキはその戦いを見た後、ティアマトとファフニールをおもむろに抜くとゴブリンの群れの中心へと入っていった。

 

「本性を現せ『ティアマト』地へとひれ伏せ。重力操作5倍。本性を現せ『ファフニール』すべてを凍らせろ。氷操作氷結」


 ユキが呟くとユキを中心に、ゴブリン達がひれ伏していった。

 その後すべてのゴブリン達が氷になると、エフェクトと共に消えていった。


『レベルが3へと上がりました』


「何でもう使いこなしてんだよ・・・」

「今日はありがとな。また一緒にプレーしような」

「じゃあユキ君も明日からがんばってね」

「他の人たちのパーティーに入れてもらうのもいいと思うよ」

「アドバイスありがと。でもしばらくはソロでやってみるよ」

「そうか。頑張れよ」


 そんな話をしながら、町へと戻っていった。

 町に入ると武器屋の近くで騒動が起きていた。


「おいなんだよ。この装備は」

「全然役に立たなかったぞ」

「これのせいで死んじまったじゃねえか」


 ユキが止めようとすると、店の奥から小さな女の子が出てきた。


「や、やめて!おとーさんをいじめないで」

「ああ、なんだこのちび」

「殺しちまおうぜ」

「そうしちまおう。オラぁ!」


 三人の一人が剣を抜くと女の子へと切りかかった。

 ユキは剣を抜きその剣を流し、首へと剣を突き付けた。


「ひっ。て、てめえ。いきなり何すんだ!」

「何すんだ?それはこっちのセリフだ。ゲームの中だろうとこんな小さい子を殺していい分けないだろ」

「何言ってんだ?正義者気取りかっよ嬢ちゃん」

「おじさん。この子を店の奥へ」

「あ、ああ。分かった」

「それとそこのおっさん達。俺は、女じゃない。男だよ」

「あっそ。どうでもいいや」

「じゃあPVPしようぜ。ルールは三対一。誰かを誘って一緒にやってもいいぜ」

「いいや一人で大丈夫だ。キリン、ソラ、レイ、手出さないでね」

「へー。じゃあやるか。掛け金はお互いの全財産な。」

「あなたたちが負けた場合は、この人たちに土下座して謝ってね」


『PvPを開始します』


 始まりの合図が鳴ると剣士の男が突っ込んできた。


「PvPの中ではFFは無いから、魔法も弓矢もどんどん放て!」

「ああ『ファイヤーボール』」

「分かってるよ『クリエイトアロー』」


 剣士の男が言うと魔法使いと狩人の男も攻撃を仕掛けてきた。


「魔法も弓も俺には関係ないんだ。ごめんね。本性を現せ『ティアマト』地へとひれ伏せ。重力操作5倍。本性を現せ『ファフニール』すべてを凍てつかせ。氷操作氷結」


 ユキが呟くと魔法は消え、矢は地面へと落ち、三人は地へとひれ伏し氷へとかした。


『PvP勝者ユキ』


「てめえ。チート使いやがったな」

「そうだ。俺らが負ける訳がねえ」

「お前が負けた場合の掛け金を払え!」

「えっとGMコールッと」

『こちらGMコール対応AIです。何かお困りでしょうか』

「負けたのに掛け金を払わない奴らがいるんだが」

『分かりました。対応AIを送ります』

「GM対応AIことシルシーちゃんだよ。えっと~チートなどの使用はありませんので掛け金をお支払いください」

「そんな分けねえだろ」

「一回の忠告で終わらなかったので。一週間のログイン禁止を付け足します。では、さようなら~」


『所持金に35000追加されました』

『レベルが5へと上がりました』

『ジョブレベルが3へと上がりました』


「お金だけじゃなくて経験値も入ってきたんだが」

「全財産でしたから~。ボックスの中身も勝手にお金に換えておきました。これで終わりですね。それでは、失礼しま~す」

「ああ。ありがとな」


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