フレンド登録
ユキは、OOWの世界に着いた。
三人との約束の場所は、王都の真ん中に存在する噴水の前だったはずだ。
ユキは門をくぐると噴水のところへと向かった。
ふんすいの前まで行くと、稀燐と美空、零夜と似た容姿をした三人を見つけた。
「おーい。稀燐、美空、零夜。これからよろしくな」
「何で、リアルの名、前を・・・え!もしかして、お兄ちゃん!!」
「お前、何で女になってんだよ・・・?」
「雪花、髪も長くなってるし、なんか狐の耳が生えてきてるよ。あと、尻尾も」
「え、まじで。自分の姿見えないからな・・・」
「ステータス見れば、性別と種族は確認できるぞ」
ユキは急いでステータスを確認した。
「ステータスには男って書いてあるぞ。種族は・・・空狐って言うみたいだぞ」
「その姿で男なんだ。空狐かぁ。そんな種族聞いたことないなぁ」
「種族はランダムにしたから、もしかしたらユニーク種族の一つかもな」
「ユニーク種族か。いいなぁ~。βテスターはユニークジョブになれないからな~」
「その代わり、スキルなんかはβテストの時の引き継げてるんだからいいじゃないか」
「職業やレベルは最初のに戻ってるから、使えないスキルも沢山あるけどね」
「それは言うなよ~」
「職業ってどうやったらわかるんだ?」
「それもステータスに書いてあるぞ。神装が手に入ったらそこの横に書かれるぞ。まだ無い筈だけどな」
ユキはステータスをもう一回見た。
「ん?職業、何個も書いてあるぞ。それに、神装っていうのもあるみたいだ」
「へ・・・?まじで?最初は適正ジョブの一つだけのはずなんだけど」
「お兄ちゃん凄いね。職業最初から何個もあるなんて」
「まあ、雪花だから。で、いいじゃない。雪花が予想外なことをするなんていつものことでしょう」
「それもそうか。で、お前の神装、見せてくれないか?」
「まあいいぞ。見せて困るモノでもないしな。来い、『ティアマト』『ファフニール』」
ユキの手には、赤色の剣と水色の剣が握られていた。
「はあ・・・何で二本もあるんだよ・・・普通、一人一つだけだぞ」
「お兄ちゃんの剣かっこいい!」
「さすが、雪花ね。予想外のことをいくつもいくつも・・・」
稀燐からは感嘆の声が、美空と零夜からは呆れた声がかかった。
「そうだ。ここでの名前確認とフレンド登録しないか?」
「忘れてたわ。私はソラよ。よろしくね」
「俺は、レイだ。よろしくな」
「私は、キリンだよ。よろしくね」
「俺はユキだ。というか、キリンはカタカナにしただけなんだな。まあ、これからよろしく」
自己紹介を終えるとみんなでフレンド登録をした。
「これから、皆のレベル上げのために森に行こうよ。ここの森なら推奨レベルも1だからちょうどいいよ」
「俺らのβテストでのパーティも明日からやるって言ってたしな」
「私もいいと思うわ」
「じゃあ、俺も賛成だな。皆で森で戦うとするか」
意見がまとまり皆で森へと向かった。