チュートリアル
一日たち少し早いお昼を食べ終え、雪花はゲームを始める。
♢
「ようこそ。OOWの世界へ」
気が付くと自室とは違う空間にいた。
そこには一人の少女がいた。
「私はAI17番です。あなたのチュートリアルの担当になりました」
「は、はい。よろしく」
「ではまず、プレイヤーネームを決めてください。一度決めたら変更できません」
「じゃあ、ユキでお願いするよ」
「プレイヤーネームを『ユキ』に設定しました。続いて種族に移ります。種族は、人族、龍人、獣人(犬、猫、狼、兎)、鬼人の7種類と、ランダムの場合のみハーフやユニーク種族になる場合があります。こちらも一度決めたら変更できません」
「ランダムで。ユニークっていうのも気になるから」
「それでは、OOWの世界の説明に移ります。この世界では現実世界の4倍の速度で時間が進みます。レベルが存在していて、種族レベルと職業レベルに分かれます。初期職業はその人の適正によって変わります。種族レベルは100、職業レベルは50を超えると進化します。また、初期ステータスはその人の現実と種族によって変化します。スキルはSPを使い取得するか、職業を手に入れたり、職業レベルを上げると手に入ります。スキルのレベルはその人の熟練度によって上がり下がりします。二つ以上の職業を手に入れるとその人専用、世界にただ一つの武器が手に入ります。武器はまとめて『神装』と呼ばれていてその武器によって能力は変わります。使い続けるとレベルが上がり、進化したり、スキルが増えたりします。最後に、死んでしまうとデスペナルティーが存在していて、所持金の半分の消失とゲーム内での十二時間の間ステータスが半減し、最後に寄った街の教会へと送られます。これで、世界についての説明は終わりです。何か質問はありますか?」
「いいや、何もないよ。ありがとう」
「それでは、OOWの世界へと送らせてもらいます。この世界ではあなたは自由です。あなただけのやることを見つけ、楽しんでください。それでは、あなたの旅に幸が多くなることをお祈りしています。では、いってらっしゃい」
「ああ、いってくる」
そういうと、雪花。いや、ユキは光に包まれながら、OOWの世界へと送られた。