ハクの初戦闘
ユキは噴水の前へと向かった。
噴水の前に着くと、そこにはキリンとその仲間と思われる3人がいた。
「あ!ユキ兄。ここだよ」
「キリン。今日はよろしくな」
「じゃあ、私のパーティーメンバーを紹介するよ。一人目は、ユウちゃんだよ」
「ユウです。よろしくお願いします。お兄さん?」
「うん。こちらこそよろしくね」
「次は、ルカちゃん」
「ルカ、です。よろしく、お願いします。ユキ、さん」
「最後に、リアちゃんだよ」
「リアで~す。よろしくお願いしま~す」
「こっちはユキ。リアルのお兄ちゃんだよ」
「ユキです。よろしくね。よく間違われるけど、俺は男だからね」
「ちなみに、お兄ちゃんのアバター髪が長くなって、尻尾が生えた所しか変わってないよ。ついでに言うと、おそらくOOWの中で今一番強いと思うよ」
「キリンちゃん、どういうこと?お兄さんってβテスターじゃないよね」
「どうして、ユキさん、が、一番強いと思うの?」
「私たち一人一人では勝てないと思うけど、パーティーで戦えば勝てると思うんだけど?」
「私とレイさん、ソラさん、アオさん、シルバー、ジンさんのβテストの最前線でも上だったと思われる六人で組んでも負けると思う。ユキ兄を相手にする時はレイドボス戦の時と同じ位、いやそれ以上の覚悟と準備でいかないといけないよ」
「それは人を化物呼ばわりしているのかなぁ~。キ~リ~ンちゃ~ん?」
「あ、ごめんなさいぃぃぃ!!!」
ユキの事をレイドボス以上と言ったキリンはきれいに土下座を決めた。
ユウちゃんは猫の獣人種。ルカちゃんは人族。リアちゃんは鬼人族だ。
皆女の子なのでパーティーを組むのに周りからの視線がいたそうだと思いながら、キリンを立たせた。
「じゃあパーティー組もうか?今から草原に行くことになるけど皆は準備できてるかな?」
「もともと草原に行こうとしていたから準備はできてるよ」
「草原へ行こうか」
ユキたち一行は初心者殺しの森を通りながら草原へと向かった。目的は対ボス戦でのハクとキリン達パーティーの確認だ。
5分ほどでボスまで着いた。
「お兄さん強すぎでしょ」
「ユキさんが剣を振る度に魔物が切れていきました」
「これなら、攻略組の6人でもユキさんに勝てないのは当然だね~」
「ユキ兄。どうしてここまで強くなってんの!?」
「どうしてって、レベルを上げたからだろ。ボス戦だしハクにも戦わせてみるか」
「いやいや、何で初戦闘をボスとやらせようとしてるの」
「ボス以外では一撃で死んじゃうから、練習にならないだろう」
「一撃で死ぬことがおかしいんだけど」
そんなことを話しているとボスが現れた。
「よし、ハク。あいつと戦ってみろ。危なくなったら俺も割り込むから」
「キュイ!」
元気よく返事するとハクはボスへと飛んで行った。
ハクはボス相手に竜魔法の『竜爪』や属性を乗せたブレスなどを放ちボス相手に戦っていたが、7割ほど減らすとハクのMPが先に切れてしまった。
「よくやったなハク。後は任せておけ」
「キュ~イ」
「次の相手は俺だぞ、狼。一気にやるか。本性を現せ『ティアマト』地へとひれ伏せ。重力操作10倍」
ティアマトの能力を使い、ボスを動けなくすると剣で頭と胴体を2つに分けた。
「お兄さんたちのおかげでレベルが一つ上がったよ」
「剣が、早すぎて、ほとんど、見えませんでした」
「神装の能力無しでも圧倒して勝てるほどの実力あるね」
「ユキ兄はまだダメージ受けて無いそうですよ」
「まだダメージ受けるほど強い敵いないよね?」
「そこまで強い敵が相手が敵で無いとしても、少なくてもボス前には一回以上はくらいますよ」
「そうだったのか・・・」
ユキは常識外れのことを常識と覚えていたのを直されながら、草原へと向かった。




