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アパートに帰ったら空き巣がいた。

作者: しゅらす
掲載日:2026/10/25

アパートに帰ったら空き巣がいた。


覆面もつけずに、カバンにいろいろな物を詰め込んでいた。


俺より二回りほど若そうなその空き巣は、俺の帰宅に心底驚いたような顔をしていた。


とりあえず、折角久々に帰ってきたので、家の中に入って、廊下を歩いて、空き巣のいる部屋に入って、頭に浮かんだままに暴力を振るった。


衝動に任せて髪の毛を掴み、顔面を殴り続けた。


「やめて、やめてください」という声が頭をすり抜けていって、買ったばかりのビニール傘で喉の辺りを重点的に突き続けたら、動かなくなった。


しばらくぼんやりしながら久々の我が家を見回していると、ここが我が家ではないことに気づいた。


おそらく、お隣さんか誰かの部屋だと思う。


あ!この人、空き巣じゃなくて、お隣さんか!


そう気づいた時には、もう遅かった。


やっちまったと思ったし、彼への申し訳なさで胸がいっぱいになった。


それもこれも、あのクソ上司のせいだ。


あんな量の仕事押し付けやがって!


こっちはしばらく寝れてねぇっていうのに、俺が気に食わねぇからって残業させようとしてきたんだ。そうに決まってる。


あいつに仕事を押し付けられなければ、俺はもっと頭が働いて、こんなことにはならなかったんだ。


あいつが俺に仕事を押し付ける限り、不幸の連鎖は止まらねぇんだ。


けどまぁ、どうにもなんねぇよな。


* * *


とりあえず、部屋の中にたくさんゴミ袋があったので、死体は頑張って切って、その中に入れた。


お隣さん、綺麗好きだったのかな?


硬すぎてあんまり細かく切れなかったけど、まぁ、ちゃんと収まったしいいか。


ゴミ捨て場に出そうとすると、大家さんに止められてしまった。


「ちょっと! そんなゴミ出されても困るよぉ」


「はあ、やっぱそうですかね」


「当たり前だよ! そんなの、ゴミ収集車の人が受け取ってくれるわけないじゃないか!」


大家さんの後ろで、女性が悲鳴を上げた。


ゴミ捨て場に捨てられないだなんて、困ったものである。


その後、説得に成功して、結局捨てることはできた。


けれども、腹が減ったのでお隣さんの部屋で食べるものを探していたら、警察が来てしまった。


マジか。


不法侵入って、こんな早く捕まんのか。


タダ飯食えなくて残念だったな。


あと、手錠ってドラマで見るのと比べて、あんまりスマートに嵌められないんだな。


意外なことが沢山起きた、そんな一日でした。

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