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序章

深夜2時、妖しく発光するスマートフォン。

『…ずいぶんとわがままだね。ゆきの考える好きってなによ。』

『ごめんなさい…大好きだから…許して。』

そこには必死に泣きながら文字を打つ少女がいる。

『はぁ…もう別れたよね?自分には理解できない。』

『…せめて会って話そ?』

これが彼女のできる最大限の引き止め方だった。

『信用できるか、直接会話したくないし。』

『じゃあね、永遠にさよなら。』

「あ…。」


今現在、1人の少女が振られた。

「…。」


…どうやら彼女のメンタルは崩壊しているようだ。

床に零れる鮮血、泣きはらした瞼。

可愛いと言うには程遠い存在と化している。


「…なんでこんなに重い女なんだろ私。」


スマートフォンの明かりが消える。

ベッドに乱雑に飛び込むゆき。疲れたのかすぐに寝息が聞こえてくる。


1人の男により、激重ガールが誕生することは、今はまだ誰も知らない。

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