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第38話 友人大爆笑

 今日は週末、土曜日です。

 まだコートが手放せない季節とはいえ、季節は春。

 日中、しかも室内となればポカポカだ。


 恒例となった久美子の部屋での集会で、わたしは佐々木のことを2人に相談した。

 というか、愚痴った。

 2人はくすくす笑っている。


 久美子は「それは災難だったわね」といいながら笑い、美香は「でも理解ある会社でラッキーだったじゃない」と言って笑っている。


 解せぬ。


「確かに理解はあるけどさぁ。ちょっと佐々木は意地悪なんだよ」


 わたしはほっぺをプクッと膨らめた。

 25歳独身女子のほっぺプクッが許されるかどうかは知らないが、わたしはやるタイプなのだ。

 止めないでくれ。


 久美子がほっぺをつんつんしながら言う。


「ふふふ。明日香ったら。その、佐々木さん? っていう同僚さんも、別に何か言ってるわけじゃないでしょ?」


 わたしはコクリとうなずいた。

 美香が首を傾げながら言う。


「だったら別にいいじゃない。少なくとも一冊売れたわけだし。作家としては喜ばしいことよ」


 美香の言うことももっともだ。

 少なくとも一冊は売れた。

 シゴデキお姉さまも買ってくれたらしい。

 でも秘密は厳守してほしい。

 今のところ、特に誰かに何かを言われたわけではないから大丈夫だと思うが。

 あの佐々木ですら、言葉にはしていない。

 ちょっとボディランゲージがうるさいだけだ。


 美香がわたしの顔を見て噴き出しながら言う。


「ふふっ。まーいいじゃない。それよりも収入がそれなりになるなら、経費で調整しないと後が大変よ」

「そうよ、明日香。あなたは自分で社会保険料とか払っているわけだから、下手に稼ぎが大きくなると税金とか色々と大変になっちゃうんだから」


 久美子も心配してくれている。


「んー、そっかぁ。でも経費って処理が大変そう」

「そうでもないわよ。執筆だけならパソコンの機能は抑え気味でいいから、10万以内で探せるんじゃない?」


 わたしの不安に、美香が答えてくれた。


「あ、そうそう。執筆だけならこんなのもあるわよ」


 久美子がパソコンの画面を開いて商品を紹介してくれた。

 わたしは画面を覗き込んだ。


「デジタル文具なんてものがあるんだ。高いけど、これなら10万円以内だね」

「そうなのよ。入力したデーターもWi-Fiに接続すれば簡単にやりとりすることができるから、これでよければ経費処理も簡単よ」


 わたしはふーんと言いながら、どうしようか考えた。


「ふふふ。でも佐々木さんとやらの動向も気になるわね」

「ええ、そうね。明日香に気がありそう」


 久美子! 美香! 聞こえてますよ!


 わたしは2人を軽く睨みながら、どうしようか考えた。


 佐々木のことじゃないよ!

 パソコンのことだよ!

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