第33話 審査には通ったが……
何事も試してみないことには分からない。
わたしは審査のある投稿サイトへ作品を送ってみた。
「おや……審査、通っちゃったね」
二作目は書籍化。
一作目は投稿サイトでの審査を通った。
「えーと……コレで入金は……やっぱりよく分からん。ま、やってくうちに分かるでしょ」
送られてきた契約書を確認すると、わたしはサインをして返送した。
そして身分証として使うのはマイナンバーカードである。
「やっぱり……写真はしっかり撮るべきだった……」
写真を変えるのは、まだ何年か先だ。
お金を出せば変えられるのかもしれないが、そこまでお金をかけたくない。
「写真を変える予算があるならガチャ回す」
わたしの決意は固かった。
一作目は書きあがっている。
独占で契約したほうが金額を高くしてもらえるので、他サイトに投稿してあるものを下げた。
「これを……規約に従ってサイトにアップしていけばよし、と」
わたしは、分からないところは例によって久美子たちに泣きついて聞きつつ、契約したサイトへ投稿を始めた。
ここでわたしは思わぬ計算違いに悩まされることとなった。
「お金はもらえるが……読まれないな?」
書籍とは違って、読まれる読まれないは収入とあまり関係がない。
とはいえ、読まれたほうが収入は増える。
ところがだ。
収入とは違うところでわたしはダメージをくらった。
「読まれないのにお金もらえるのって……意外とメンタルにくるね?」
わたしはサイトの閲覧数を観察しながら、1人密かにストレスを抱えていた。




