第14話 始まりは気まぐれと思い切り
なんだかんだで7万文字書けちゃった夜。
わたしは気まぐれに思った。
「もう公開しちゃおうかな?」
ぶっちゃけ、悩みすぎて疲れたのだ。
仕事も年末進行に入ってきて疲れた。
ちょっと努力の結果が見たい。
「タイトルは美香たちに見てもらったから自信があるし。プロットもみてもらっているし。わたしは小説を書いたことがある経験者だし。なんとかなるんじゃない?」
インターネット回線は無事、開通したので自宅のネット環境も整った。
わたしの携帯電話もプランが変わったから、少し安くなった。
パソコンは、出資者である父が一生懸命使っている。
「でもわたしは知っているんだ。お父さんは、じきに飽きる」
父は集中してやりこむタイプだが、その分、飽きるのも早い。
そもそもずっと触っているわけではないから、わたしが使えるタイミングもある。
「ノートに書いて携帯電話から入力が、ノートに書いてからパソコン入力になるだけでもだいぶ楽だし」
これで更新への不安も減った。
ということで。
週も半ばの水曜日の夜。
わたしは書き溜めていた小説を公開することに決めた。
とはいえ。
ただ無計画に公開していくのも芸がない。
「まとめて同じ時間帯に3万文字とか、5万文字とか、まとめて投稿しても無駄だよねぇ。普通は一挙公開されても、そんなに読めない」
そこで連載との組み合わせだ。
「えーと、まずは同じ時間帯に3話ずつ公開しようかな。わたしの1話が短いし」
同時に複数話公開するのは目立つためだ。
「魅力的なタイトルをつけても、見つけてもらわないと読んでもらえないからな」
読者さんは1日張り付いてweb小説を読んでいるわけではない。
だから時間帯を分けて投稿することも大切だ。
「わたしのは全年齢だから、どの時間帯に一番多く読まれるか、わからないや」
ということで、複数の時間帯に複数話を公開することに決めた。
「今日、というか、明日。3万文字くらい公開しちゃおうかな?」
もちろん公開するにあたり、わたし自身、携帯電話をずっと握りしめていられるわけではない。
「平日だもんね。予約の機能を使ってみるか」
週末にすればいいのかもしれないが、思い立ったが吉日なのである。
「それに週末ってなんだかんだ忙しいし。迷って公開始められなかったりするんだよねぇ~。結果も怖いし」
そうなのだ。
公開すれば、読まれるにせよ、読まれないにせよ、反応がある。
「読まれたほうがいいけど、そこだけにこだわってると続かないって美香たちに言われているし。まずは淡々と公開……いや、淡々は、わたしには無理。水曜日、というか、実際には木曜日だな? ここで公開して、結果については週末に美香たちへ泣きつく。うん。これで完璧だ」
わたしはうんうんと頷きながら、webにあげてある小説の公開を予約していった。




