第3話
どうしよう 母にバレるのでさえまずいのに妹にまでバレてしまった。
「あっ… えっとぉ………」
と僕が妹に正体を露わにしていいのか分からずに喉を詰まらせていると、母が口を開いた。
「美月この子はね、あなたのお兄ちゃんよ。」
そう母が告げると妹は動揺をしていた。
「えぇ!?どっどどどういうことー!?」
そう妹は声を粗げていた。
まぁ無理もないかと内心思い、俺も口を開き、自分が翼であることを証明した。
「とりあえず落ち着け美月!でも母さんが言ってることは本当だぞ。俺はお前の兄ちゃんだ。」
「嘘だっ! お兄ちゃんがこんなちっちゃい女の子になってるわけないじゃん!ほんとなら証拠出してよ!」
そう妹はでかい声を出しながら言った。
しかし、妹は小さい女になった俺のことを兄貴だとは認めたく無いようだ。
仕方がない。これだけは俺も恥ずかしくなくから使いたくはなかったけど使うしかないか。
と俺は覚悟を決め、妹に話を持ちかけた。
「なら俺がお前の兄ちゃんだってことを証拠してみせるよ。俺ら今でも一緒に寝てr…」
と妹に告げようとすると、妹が俺の声を遮り慌てた様子で口を開いた。
「しっ、仕方ないじゃん!私暗いの苦手で怖いんだからっ!ってほんとにお兄ちゃん!?」
妹の頬が若干赤くなりつつも妹は俺が翼であることに気がついてくれた。
しかし、ほんとにこのことを声に出して話すのは恥ずかしいな…
と俺は思い、少し頬を赤らめた。
そして母はそんな会話を聞き、若干驚いているものの、笑顔ではあった。
そんな状態の時、妹は口を開いた。
「でも、お兄ちゃんだってことはわかったけどなんでそんな姿になっちゃったの?」
「なんでって、多分だけど昨日飲んだサプリのせいだとって!」
俺はハッとした。だってサプリが原因なら元に戻る方法も書いてあるのではないかと。俺はそんな淡い期待を持ち、サプリを探そうとするのだが、その前に母が口を開いた。
「サプリ? 私そんなもの頼んだ覚えないけど…」
それはそうだ。俺が隠れて買ったのだから。とりあえず母にも説明はしておくか。
俺はそう思い、母に説明をしようとする。
「俺がそのサプリ買ったんだ。昨日届いて、そのサプリ飲んだんだけどこんな姿になるとは思わなくって…」
そんな少し控えめな声で話すと、母は少し声を荒らげ俺を叱った。
「翼!勝手に物をネットで買っちゃダメっていつも言ってるわよね!しかもそんな怪しいの危ないじゃないの!」
「ごめんって母さん。後、ちょっとそこどいてくれないかな?俺もしかしたら元に戻る方法わかったかもしれないんだ。」
「それはどういうことなの翼?」
母がそう答えると俺はすぐに答えた。
「サプリでこんな姿になってるんだったら元に戻る方法もきっと書いてると思うんだ!」
俺はそんな期待混じりの明るい声で答えると。母はすんなりとどいてくれたので、俺は昨日飲んだサプリの瓶を探し、見つけることができた。これで元に戻れると思い、説明を読んでいると、小さい文字が書かれてあり、僕は元に戻る方法だと思い、目を凝らして読んだ。
だがそんな期待を無くすかのように瓶の説明にはこうやって書かれてあった。
(錠剤を使う人の体質によって体が変化したりする可能性がありますが、それは治ったりはせず、永久的な物です。)
僕はそんな説明を見て、俺は膝から崩れ落ちた。
そんな姿を見て母は心配そうな顔をし、口を開いた。
「翼、大丈夫なの?」
そんな言葉を聞き、俺は涙目になりながら、蚊のような声で答え、首を横にふった。
「ぅうん……」
そんな状態を見た妹と母は俺に抱きつきてきて、励ますように言った。
「大丈夫よ翼。そんな姿をしてても翼は大切な息子なんだから。」
「そうだよ!どんな姿になってもお兄ちゃんはお兄ちゃんだよ!」
俺はそんな言葉を聞き、俺は涙が止まらなかった。
こんな姿で最初はどうなるかと思ったが最終的には信用してくれしかもこんなにも暖かい言葉をかけてくれるとは思わなかった。 そう俺は思い、もう一度家族の暖かさを知ったのだった。
泣いているとき、声こそ出なかったものの胸に顔を埋め、涙していることに気がついた母は俺の涙が止まるまでずっと抱いてくれ、妹は先にリビングに下りていた。その後泣きやみ、それに気がついた母は口を開いた。
「落ち着いた? もう時間結構経っちゃったし、朝ごはんにしようか。」
そう母は言い、一緒に階段を下り、リビングに行くのであった。
こんにちは!今回は比較的早めに投稿できて良かったです。
第3話どうでしたでしょうか?
小説作りノープランで意気揚々と始めたもののなかなかいい作品作れませんね……
次の回はどこまで書くかはまだ決めてませんが投稿を楽しみに待っていただければと思います!