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竜の民  作者: とんぼ
一章

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夢の中の話



暗闇の中に浮かび上がる私の焚き火。膝を抱えたまま、下げていた頭をその明るさを求めて顔を上げる私。


『やっと来たと思ったら、お前が倒れるな』


ああいつもの夢だと理解するより先に、焚き火の向こう側で輪郭を持たない影が声を発した。頭の部分が不服そうにそっぽを向いたのが見える。まるで幼子のようだ。

まだ理解が追いついていないものの、たしかにこの影はあの竜なのだと無意識に体が逃げてしまって後ろに手をつきずり下がった。

そんな私を見た竜は、はあ、とため息を吐いて、焚き火から一歩遠ざかる。


『これで怖くないか』

『、え』


何が目的か、私を気遣う言葉を投げられた。さっきより小さくなった竜の姿に目を白黒させていると同じ質問をされ、意味が分からないまま頷く。

夢の中とはいえ距離ができたことで怖さが薄れたのも事実だ。


後ろについていた手を前に持ってきて、正座の形を取る。視線は下げたまま焚き火を見つめた。自身より強大な生き物と真正面から向き合う勇気など持ち合わせていない。

いつもと違うとまた不満そうな声がしたけれど、相手は竜だ。

何が逆鱗に触れるか分からない以上、礼儀を損ねてはいけない気がした。

びしびしと突き刺さる視線を泣きそうな気持ちで受け止めながら、震える声をなんとか抑えて聞いてみる。


『あなたは竜、なの?』


竜。魔獣の頂点に立つとも言われ、魔法も使えれば知能も高い、強大な生物。

一夜で国を焼き尽くした伝説もあるほど、人間が太刀打ちできるものではない強さを持っていて、羽の違いや体の大きさ、色の違いで分類がある。

けれど起きている時に見た姿は私の読んだ図鑑の中には無かった。


真っ黒な竜はいたけれど、図鑑に載っていたのは山のように大きな体だというから、私二人分の高さしかない洞窟に入れる訳がない。

もしかして子どもだろうか。そうだとしたら幼子のような言動にも納得がいく。


『そうだ。俺は一番速いんだ』


焚き火の向こう側で誇らしげに胸を張る仕草をした竜は、でも、と声音を小さくする。

その様子が気になって、恐る恐る、視線を上にしてみた。

相変わらず輪郭のない影のままだが、なんだか弱っているらしい。


『どうした、の?』

『今は飛べない。翼が傷ついた』

『!』


助けを求めた理由も、わざわざ入り口を岩で塞いでまで洞窟にいた理由も、その言葉で理解した。隠れていたのだ。竜とはいえ弱った生物。飛べないまま他の魔獣や動物に狙われるのに困ったのだろう。


『…なんで怪我をしたのか、聞いても、いい?』

『人間に襲われた』


間髪入れずに返ってきた答えにドキリとする。だって私も人間だから。


(人間に襲われた竜が人間に助けを?なんで?)


怒りを抑えきれないのかガルグルと喉を鳴らしながら、竜は怪我をした時のことを話し始める。

川で水浴びをしていた時に人間が弓で狙ってきたこと。

その矢には特別な魔法がかけられていて、鱗のある体には効かなかったけれど、翼膜と呼ばれる水かきのように薄い翼の一部を貫いたこと。

翼膜が傷ついても痛くはないが、穴が空いたので空を飛ぶための風が掴めないということ。

風が掴めない、というのがよく分からなかったが、鳥と同じで翼が傷ついて飛べなくなった、ということだろう。

さらに、飛べない竜がいると噂が広まってしまい、森の中で人間たちに追いかけられていたこと。あの洞窟に身を隠したのは、翼を傷つけた魔法とはまた違う魔法がかけられた矢が前足を射貫いたことで、走って逃げるのが難しくなったからだそうだ。

洞窟に逃げ込んで一月は経つという。


『行ったことがない場所に行ってみたくてこっちに飛んできたのに。こっちの人間たちは竜を見て驚くどころか、怖がって追いかけ回すなんて!』


元々違う場所に住んでいたのを、旅行気分でこの辺りまで飛んできたものらしい。

ずっとずっと西の方から来たのだという。地名や国の名前を聞くも、人間がつけた名前なんて知らない、とあっけらかんと言われてしまった。


その『西の方』では竜と人間の住む場所が暗黙の了解で分けられているため、滅多に人間と関わらないそうだ。遭遇しても、人間側が逃げていくと。

モンロニア皇国だけでなく、この辺りの国では竜は『人が倒せる生き物』として認識されている。

さすがに山のように大きければ驚異だが、この竜はせいぜい大人三人分ぐらいの大きさしかない小型の部類だ。

竜の素材は高く取引されるので、格好の獲物だと思われたのかもしれない。

まだ怒りが収まらないのか、影の尻尾部分が地面を叩くように波打たせながら竜は吠えた。


『俺は何もしてないのに!』


何も、していない。その言葉にどくりと胸がざわついた。ゆらりゆらりと目の前の焚き火が胸のざわつきに合わせて揺れて、揺れるたびに小さくなっていく。

こんな暗闇で消えないでくれと心底願うけれど、明かりはどんどん暗闇に飲み込まれて。


『…お前、まだ怖いか』


俺が、怖いか。弱々しい声だけが暗闇の向こうから聞こえた。影も暗闇に塗りつぶされてよく見えないが、その声がいつかの私と重なる。


薄気味の悪い、人の皮を被った獣め


涙を流さず人は泣けるのだというのを知った日だった。情が欲しくて手を伸ばした手を払いのけられ、元は真っ白であっただろう灰色の下衣を握りしめながら、私は怖くないよ、と心の中で泣いた時と、目の前の竜は同じだった。同じだと、思えた。


明確な言葉にならない感情が湧き上がり、真正面から竜を見据える。

途端、焚き火が大きくなった。

薪をくべてないのにどんどん大きくなり、気づけば最初に作った焚き火より高く、大きく、目の前を煌々と照らしている。

影の輪郭が少し見えた。起きている時に見たのと同じ真っ黒な鱗、鋭い爪のある4本の足、角の生えたトカゲの頭と、丸くて黄色い二つの目。

けれど、もう怖いとは思わなかった。思えるはずがなかった。


(私と同じならば)


人間の私と話して良いのかとか、正直考えるけれど、この竜は怪我をして尚、私を呼んだ。来てくれるかも分からない私に助けを求めた。

怖かったろう。初めて人間に襲われて。

痛かったろう。傷ついた体で一人逃げ回るのは。

人間とは見た目も生き方もまるで違う存在が、傷つけてきた存在と同じ『私』を呼んだ。

応えるには、十分すぎるぐらい大切な理由だ。


『怖くない』

『…みたいだな。火が大きくなった』

『火?』

『まだ足りないが、俺を治すには十分な大きさだ』


一歩、二歩、大きな体を引きずって近寄り、焚き火を囲うように丸く寝そべった竜は黄色い目をゆっくり瞬かせて、はあ、と心地よさそうに息を吐く。


『お前の火は温かいな』

『…うん』

『このままいさせてくれ。そうしたら、傷が治るから』

『うん』

『洞窟の岩は、少し開けてある。近くに川があるから、起きたら、行くと良い』

『うん、分かった』


完全に閉じてしまった目をのぞき込むようにじり寄り、その体が少しでも早く治りますようにと手を伸ばす。

さっきまで影だったのだから触れないと思ったが、難なく指先が感触を掴んだ。

ツルツルとして、ごつごつしてて、今まで触ったことがない生き物。

馬の鼻を撫でるように竜の頭に手を置き、そうっと後ろに流す。鱗の肌は、なぜだかほんのり暖かかった。


『ずっと、隣に』

『うん、いるよ。ずっと、隣に』


安心したのか、眠気が限界だったのか、胸のあたりを呼吸に合わせて上下させながら手足から力を抜いた竜は本当に弱り切っている。

この竜のために何ができるだろうか。火が怪我を治すと言っていた。この火を大きくすれば、怪我の治りが早くなるんだろうか。


(どうやって?)


辺りを見渡しても薪になりそうなものなどなく、そもそも薪をくべなくても大きくなった不思議な焚き火だ。

大きくする方法はまた後で聞こうと諦めて、竜の頭をなで続ける。

ずっと、隣に。そうすることで今は十分なら、そうしていよう。


『もう大丈夫だからね』


治す。きっと、必ず。私を求めてくれたこの竜を、きっと必ず助けてみせる。

竜の体に寄り添って腕を広げた。私の小さな腕では何も包み込めやしなかったけれど、ちょっとでも暖まるように。

パチパチと火が燃える音に混じって、人とも獣ともつかない寝息が暗闇に響いている。

鱗を撫でる手を止めないまま、ぼんやりとその明かりを見ていると意識がぼんやりとしてきた。

この感覚には覚えがある。


『朝だ』


夜が明ける。日が昇る。朝が来る。

重たくなる瞼に抗わず目を閉じると、体の下に石の感触がした。体温で暖まっている部分以外は冷えたままで、少し手を伸ばして触れば氷のような鋭さで頭が覚醒する。


「…本当に、いる」


夢では焚き火の周りを体と尻尾でぐるりと丸まっていたのに、今は焚き火の場所に私がいた。背を向けて寝ていたようで、後ろを振り返れば前足の左の方に折れた矢を突き刺したまま、黒い竜が寝息を立てている。


「痛そう」


いや、痛いに決まっている。狩猟大会で見た鹿だって、矢が刺されば呼吸を荒くしヨロヨロと倒れていたのだ。竜ならば逃げ回れるぐらいの頑丈さは持っているが、怪我をして痛まないなんてことはあり得ない。

昨日の洞窟の中から聞こえた咆吼は、もしかしたらようやく痛みから解放されるという喜びの声だったんだろうか。それにしても大きすぎて怖かったが。


(こういう時は、どうするんだっけ)


夢を見てからずいぶんと弱々しく見える竜の頭にそっと手を添え、今まで読んできた本の内容を思い出す。


獣医に、なりたかった。

アインたち、名も無き動物の友人たちや、いろんな家にいる動物たちの手助けになれればと、試験を受けれなくても知識だけは持っておこうと、医学書という医学書を読んだ。

中には理解しきれなくて途中までしか読めていない本もあるけれど。

当たり前だが、その記憶の中に竜の治療法など書かれていない。

けれど怪我をした動物に、(やじり)が体に刺さった動物に、やらなければならないことは覚えている。何はともあれ、助けると決めたからには最後までやりきりたかった。


「…綺麗な水と、針と、糸」


針と糸は最初の街で購入した。

簡単に新しい服を着れないこともあるだろうと、修繕するために買ったのだ。

残念ながら医療用ではないけれど、竜の体は回復力があるという。傷口さえ塞がってしまえばなんとかなるかもしれない。翼の穴をどうやって塞ぐかは分からないが、それは起きてから竜に聞くとして。


「近くに川があるって言ってたな。…ちょっと行ってくるから、動かないでね」


眠ったままの竜に声をかけて立ち上がる。昨日から何も食べていないはずなのに、不思議と空腹は感じなかった。空腹より、なんだろう、使命感のようなもので全身がみなぎっている。

入り口と岩の隙間から顔だけ出してみた。人間に襲われたと言っていたから、追手が近くにいるかもしれないと思って。

朝日が昇ったばかりの清涼な匂いが鼻をつき、くしゃみが出かかるが、鼻奥で『待った』がかかって中途半端に開いた口から間抜けな音が漏れる。

その音に竜が起きただろうかと背後を振り返るも、ぐっすり眠っているようで動く気配はない。なぜだかおかしくなって笑い声を漏らしながら洞窟を抜け出した。




ちゃぷ、ちゃぷ。

耳元で水の音がしたのが不思議で、閉じている瞼に力が入った。


ゆっくり意識が浮上する中、鼻の奥にまで届く僅かな血の匂いを嗅ぎたくなくて、身をよじろうとする。けれど疲れた体は一向に動いてくれなくて。

いつもなら多少傷がついても動き回れるのに動けないのはこの間、この身体に突き刺さった魔法の鏃のせいだった。


毒の魔法でもかけられていたのか、傷が塞がらなくて血が流れるばかりだし、ずっと身体が重い。抜きたくとも人間の手で作られた鏃は小さすぎて牙にも爪にも引っかからず、仕方が無く矢が刺さったまま森を逃げ回っている時に、崖があると知らずまっすぐ進んでしまったので、翼と四肢をもつれさせながら谷底まで落ちたのだ。


重く、痛み続ける身体を引きずってこの洞窟に落ち着き、夢の中で同じ竜が近くにいないかと助けを呼んだ


けれど唯一繋がった相手は、人間の子どもだった。無視しようとしたが同じ竜であっても鏃は抜けない。鏃を抜くには人間の器用な手がいる。

背に腹はかえられないと、渋々、暗闇の中でぽっかりと明るい子どもに声をかけた。


奇妙な子どもだった。

竜と話せるのは同じ竜。違う種族で話せるのは長く生きる魔法使いぐらいだと知っていたから、てっきり見た目が子どもの魔法使いかと思っていたのだが、どうやら違うらしいと気づいたのはいつだったか。


夢の中で話して分かったのは、『意志』が出来たばかりだということ。

違う種族が竜と話すには『意志の火』がいる。もちろんこちらが話そうと思わなければ話せないが、そもそもその火が宿っていなければ話せない。


その火も、心地よいものと不愉快なものがあって、夢の中の子どもは小さくとも心地よい火だった。

俺からしたら鼻息一つで付けられる焚き火の火を、さも大発明したかのように。

竜である俺からしたら、ひとっ飛びで越えられる場所を、一生分の大冒険をしてきたかのように話された。


見たことが無かったんだろうかと思う。どこまでも続く緑の森を。

歩いたことが無かったんだろうかと思う。湿った草の生えた大地や、自分より高い背の木々の間を。岩を打ち付けながら走る川を渡ったことがないのかと。

子どもは何もかもが新しいと言うかのように目を輝かせながら話しては意志の火を大きくさせ、何かの拍子に小さな体を震わせて火を小さくした。

俺が恐ろしいかと思ったがどうも違うようで。


今まで見たことのある人間は自分の顔を隠すことはしていないのに、子どもはしていた。

顔の下半分を覆うように、黒い布ですっぽりと。

感情が伺えるのは意志の火の揺らめきと、体を震わせるたび沈んでいく真っ黒な目だけ。

火が揺らめくたび慌てて声をかけ続けた。その度にほっとしたよう、体から力を抜いて落ち着くので、何か事情があるんだろう。


こう見えて100年は生きているのだ。

話したくないこと、聞かれたくないことは無理には聞かない、という礼儀は持ち合わせている。

ただ、あの目を、感情が沼に沈んで浮き上がれないような真っ暗な目を、見たく無いと思う。

もし、この洞窟まで来てくれたなら。もし、この鏃を取って傷を治してくれたなら。

俺の背中に乗せてやっても良いかと、そう思った。

どんな声を上げるだろう。人間では到底見ることの出来ない、空からの景色を見て。

どんな景色が喜ぶだろう。山の頂上より上から見る朝陽だろうか、草原の向こうに沈む夕陽だろうか、それとも夜空の雲の上で見る満点の星明かりだろうか。

故郷の山には長がいる。その長が、長い眠りから時たまに目を覚ましては、かつてはいたらしい『竜と共に生きた人間たち』のことを話していた。


あのような人間と、また会いたいものだ

人間の中でも稀も稀

ああ、本当に、また会いたいものだ


起きてはそう呟いて眠る長を、何頭かの竜は笑って聞き流していたが、この子どもと会ってようやくその気持ちを理解する。

灯り始めた意志の炎は心地よい。ただ当たっているだけなのにどんな痛みも消し去ってくれる。

その温もりが、夢の中と同じようにすぐ目の前にあるのに気づいて、無意識に手を伸ばした。


「うわあ!?」


ばしゃん


水が滴る音なんかではない水のこぼれる音がして、微睡んでいた意識がばっちり冷める。

掴んだ温もりは前足2本の中に収まっており、当の本人は目をうろうろと左右に揺らしてから、俺と目を合せてゆっくり目尻を下げた。


「ぉ、おはよう…?」


おはよう。

その言葉の意味を知らない。けれど挨拶だろうと、似たような響きを出せるよう、喉の奥で唸ってみる。

ずいぶんと俺に慣れたようだがまだ怖いらしく、唸り声で一つ体を震わせた子ども。

けれど、昨日のように意志の火は揺るがない。

それに満足して、なるべくゆっくりと前足の間から解放してやった。


下ろした腕に水の感触が広がる。俺が動いたせいで入れ物の水がごっそり倒れたものらしい。飲み水、ではないんだろう。だとしたらこんなに体の近くに置く訳がない。


「え、と…傷口をね、綺麗にしようとしてて、ごめん、痛かった?」


俺に見つめられているのに気づき、こわごわと語る。手には水に濡れた布。少し赤く染まっていた。


(痛くない。そもそも起きていなかった)


そう伝えるために声を出すも、まだまだ小さな意志の火では話すことができないらしく通じない。縮こまった手で布をこねくり回しているので、仕方が無く首を振ってやる。

痛くない。今度は通じたようで、全身から喜色をにじみ出させて、ひっくり返った入れ物を手に立ち上がった。


「綺麗な水、汲んでくる、から。そうしたら鏃、抜くからね。待っててね」


一つ頷いて頭を組んだ前足の上に乗せれば、目だけで笑った子どもは軽やかな足取りで洞窟を出て行く。

音が、する。人間なのに、嫌ではない足音が。

逃げ回っていた時はあんなに忌々しかったのに。


もう大丈夫だからね


その言葉と共に頭を撫でる小さな手を思い出し、心地よさから喉の奥が震える。


(もう、痛くない)


気づけばあの子どもをすっかり信じている自分に驚いた。が、あの子どもだから信じたのだろうと腑に落ちる。

どこか違うのだ。あの子どもは。他の人間と。

獣の気配がするのに人間の形をしている。

人間の言葉を話すのに、獣の匂いがする。

長が言っていた『竜と共に生きた人間』もこうだったんだろうかと、昔話が本当だったと嬉しくなっていると、そうだと名案を思いついた。

無事に飛べるようになったら、あの子どもを背に乗せ、故郷の山に帰ろう。

長もあんな人間だったら、会いたいと思うだろう。


(名案、名案)


鼻歌を歌えば、水のこぼれた地面が乾いていく。ちょうどその様子を見ていた子どもが引きつった顔をしながら新しい水を目の前に置いた。


「少し飲める?」


これから手当てするよ。そう言いながら目の前に置かれた入れ物に舌を突っ込む。

ぴちゃりぴちゃり。いくらか舐めとって満足し、顔を上げれば子どもは目を丸くしていた。


「そうやって飲むんだ…猫みたい」


失礼な、誰が猫だ。



竜ってどうやって水飲むんですかね…川とか湖だったら頭ごと突っ込むんでしょうかね…

少なくとも人間の容器に入れた水は舌で舐めるしか飲めないと思うのです。大きいから。


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沢山のPVと評価をいただきありがとうございます。

とても励みにさせていただいています。


不定期更新で申し訳ないですが、

必ず最後まで書き切りますのでどうぞよろしくお願いします。

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