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「耳より近く感じたい1~3」 ~ボクの命がたとえ繋がってたとしても、キミと出逢う為に生かされたと信じる~  作者: 有澄 奏
season1 ~孤独の闇の中ボクは怯えて震えてた、キミに出逢ってからボクは変わり始めた~
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1-7-3 外からはそう見える

1-7-3 外からはそう見える 耳より近く感じたい


 学園祭当日、音波のクラスは展示なので、十数人が交代で留守番することになった。


 午後、軽音楽部の演奏は第三講堂で行われる。

 コスプレ部に協力してもらって製作した衣装を身に着けた部員がステージに出ていくと、観に来た生徒たちから歓声が上がった。


 和装を少し着崩した感じの衣装だ。

 以前、アニメなどの2次元キャラ用に作っていたコスチュームを上手くアレンジしている。

 さすがコスプレ部である。


 演奏は3年生がメインだが、1、2年も混ざって演奏していく。

 選曲によってメンバーの入れ替わり時間があるのだが、流石部長である。

 先の大学合同軽音祭での経験も活かし、入れ替え時の間を保たせるためのMCでも飽きさせない。


 交代した片山がカウントをとる。

 旬の流行曲の演奏が始まる。

 ワアーッ!!

 佐藤も先の肩の怪我など無かったかのように、ステージ上を動き回る。


 ラストに恒例の軽音楽部OBが編曲したロック調の校歌を生徒と熱唱する。

 こうして、軽音楽部の発表は大盛況に終わった。


 前の方で観ていた梶が、音波を見つけてやって来た。

「音波、写真いっぱい撮った?」

「うん、撮ったよ。ブレてるの多いかもしれないけど」

「音波も前の方で観れば良かったのに」

「うん。でも私、遠くから全体が見えるほうが好きなんだよね。

 写真でも一体感が出るし」


「そっか。はぁー佐藤カッコよかったな。

 ステージでギター弾いてるの初めて観たけどカッコよかった、うん」

「そうだね。ふふっ」

 本当に嬉しそうに話す梶を見て、恋をしたらこんなに幸せそうな顔をするのかと、音波は思った。


 各種、演物(だしもの)も盛大に盛り上がり、学園祭は終了した。


 音波たちも3組の教室に戻り、展示していたバルーンの片付けを手伝う。

 片付け中、クラスの女子が話しかけてきた。

「佐藤くんも片山くんも凄かったね!コスプレもカッコよかったし。

 週明けは凄い人気になってるんじゃない?」

 すると、横から男子が話に割って入る。


「マジでカッコよかったよな!

 佐藤は、もう梶がいるからいいけどさ、フリーの片山とか、またキャーキャー言われるんじゃない?

 あー俺もモテたい」

 音波もうなずく。

「本当に片山くんって、モテるんだね。

 彼女とか早く出来るといいね」


 話していた男子と女子が、「え?」という顔で音波を見る。

「円井さんって、彼女立候補しないの?あんなにいつも仲良くつるんでんのに」

「え?ええっ、ただ話してるだけだよ?」

 音波はビックリする。


(片山くんは確かにカッコいい。

 音楽の趣味も近い。

 みんなと話してて楽しい。

 ちょっと言葉がキツいときあるけど、それは相手に考えさせるためのこと。


 …私が片山くんの彼女とか、想像できないな…

 でも、4人でいると、外からはやっぱり、そう見えるんだ…)


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有澄 奏 mimichika Project「耳より近く感じたい」小説補完用個人Webサイト  https://uzumi-sou.amebaownd.com/
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