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「耳より近く感じたい1~3」 ~ボクの命がたとえ繋がってたとしても、キミと出逢う為に生かされたと信じる~  作者: 有澄 奏
season1 ~孤独の闇の中ボクは怯えて震えてた、キミに出逢ってからボクは変わり始めた~
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1-3-3 「用心しろよ」

1-3-3 「用心しろよ」 耳より近く感じたい


ーー放課後

 佐藤が片山に聞く。

「成斗ー、お前帰りどうすんの?」

「兄貴に迎えに来てもらう。

 メガネも買わないとだし、このままじゃ帰れないし。

 啓太、悪いけど校門まで送って」

「了解」

 梶と音波の横を通り、じゃあねーと手を振る佐藤と片山が出ていく。


 見送った梶が、音波のほうに向き直って言う。

「片山の兄貴、見てみたくない?」

「えええ?」

「片山のお兄さんだよ?イケメンかもじゃん。

 逆に真面目だったりして」

 そう言いながら、音波と腕を組んで教室を出ていく。


 靴を履き替え、校門に向かう音波と梶。

 校門の道路を挟んだ反対側にバイクが止まる。

 片山の兄だろう、ヘルメットをしたまま、手を振って合図をしている。


「あ、あの人かな?」

 梶は音波を置いて、先に走っていく。


 片山が受け取ったヘルメットを被り、バイクの後ろにまたがる。

 一緒に待っていた佐藤に手を挙げ、バイクは出発してしまった。

 走っていった梶は、間に合わなかった。


「くぅー、見損ねたか」

 梶の呟きに、佐藤はハハーンとした顔で言う。

「なに、成斗の兄貴を拝みに来たのかよ」

「うーん、そう」

「どんだけ顔好きかよw

 …、せいぜい俺くらいにしとけば?」

「えー、…ナニそれ//」


 歩いてきた音波が二人に合流する。

「大きなバイクだったね」

 音波の言葉に、二人は目を合わせ、そして笑った。

「音波って、マイペースだよね」

「そうなのかなぁ」

 佐藤が言う

「そのうち"会える"って」


 音波は思った。

(そのうち?会っても話すことないけどな…)


ーー

 バイクを駐輪場に停めた後、片山と兄はマンションのエントランスホールに向かう。


 兄の問いに片山は答える。

「高校生活は、どうだ?大丈夫か?」

「うん、何とかやれてる」

「状態、落ち着いてるか?」

「あー、今んとこ大丈夫」

「そうか、なら良かった

 だけど、用心しろよ?」

「…うん、分かってる」


 エレベーターに乗り、5階のボタンを押す。


 片山はポツリと言う。

「昼に…、サンドイッチ食べた」

「?そうか」

「…ん」


(音波の手作りの…サンドイッチ

 兄さんには言わないでおこう…

 心配させるから…)


 二人はエレベーターを降りた。


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有澄 奏 mimichika Project「耳より近く感じたい」小説補完用個人Webサイト  https://uzumi-sou.amebaownd.com/
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