6 氷結都市のダンジョン、ラスボス戦決着
そこからは、かなり地味な展開だった。
俺が『無敵フィールド』を使ってスケルドラゴンの攻撃を防ぎ、みんなが牽制し、アバターが一斉攻撃を仕掛ける。
その繰り返しでダメージを蓄積させ続け、一時間ほどでスケルドラゴンを倒すことができた。
「か、勝った……のか?」
圧勝ではないけど、苦戦でもない。
こっちが終始優勢を保ちながら押し切った――という感じ。
「さすがに楽勝すぎるな
「そこまで苦労しなかったな……何か罠があるんじゃないか?」
「見たところ、完全に倒したみたいよ。クールな戦いぶりだったわ」
カチュアが言った。
なんだろう、思ったほど苦戦しなかったのは、今回のラスボスが今までより弱かったんだろうか?
「敵が弱いんじゃなくて、ゼノさんが強くなったんじゃないですか?」
俺の内心を読んだようにアリシアが言った。
「えっ」
「だって、今までとはけた違いにすごかったですよ? やっぱりアイテムが充実してきて、ゼノさん+アイテムの総戦闘能力がかなり上がっているんですよ」
「なるほど……」
そうなのかもしれない。
俺自身が実感しきれないほどのスピードで。
俺(アイテム込み)は急速に強くなっている――!
カァァァァァッ……!
ふいに、俺の懐から光があふれた。
「これは――」
そうだ、確かルーファスがくれたチケットだ。
手にしたチケットは光に包まれ、やがて変化した。
「デザインが変わった……?」
チケットの表面に『SSRチケット』と書いてあった。
「一体、何のチケットなんだ、これ……?」
謎のままだった。
「まあ、いいか……後はダンジョンコアに行くだけだ」
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