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第7章 世界の敵

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77/90

3 VS『侵食者』3

「なるほど。神の力を付与されるのにふさわしい精神だ」


 ルーファスが笑った。


「いや、君の場合はキリ番――単なる偶然で力をもらったんだっけ、ふふ。偶然とはいえ、持つべき者に力が渡った、か。あるいはこれこそが運命なのか――」

「理由がなんであれ、俺には戦う力があるんだ。だから人を助けるために使う――それだけだろ」

「立派な心掛けだよ」


 ルーファスが笑みを深くした。


「よし、これを貸してあげるよ」


 ぽんっ。


 白い煙が上がり、俺の前に細長い板が出現した。


「なんだ、これ……?」

「『フライトボード』。空を飛ぶための道具さ」


 微笑むルーファス。


「『侵食者』は飛べるからね。君も飛行手段を持っておかないと、戦うどころか攻撃することさえ難しい」

「……分かった。使わせてもらう」

「じゃあ、使い方を簡単に説明するね――」




 俺はルーファスに『フライトボード』の使い方を教わると、ボードに飛び乗った。


「お、意外と安定してるな」


 もっとグラグラと揺れるのかと思ったけど、両足がボードにぴったり吸い付く感じで、落ちそうな不安感が全然ない。


 これなら――飛べる!


「いっくぞー!」


 俺はルーファスから借りた『フライトボード』に乗って、洞窟を飛びだした。

 そのまま『侵食者』に近づいていく。


「我は『侵食者』――刻印名(コード)『アウシル』……!」


 黒い巨人が俺をにらんだ。


「アウシル……?」

「この世界は我らのもの――」


 アウシルの六つの目が俺をにらむ。


 憎々しげに。


「侵略者よ……人間よ……おとなしくこの世界から立ち去れ……」

「侵略者? 人間が、か?」

「神の策略により、我らはこの地を追われ――そして悠久の時を経て、戻ってきた……『侵食者』と名付けられたが……我らこそは、この地への『帰還者』なり……!」


 なんだか、妙に壮大そうな話だ。


「じゃあ、後は任せたよ、ゼノくん。僕は安全な場所で応援してるよ。ふれーふれー、ゼノくんっ」

「気楽に言ってくれるな……」


 俺は苦笑交じりにため息をついた。


「ま、そういうことなら……一人でがんばるか」


 魔剣を呼び出す。

 残りは――十二本か。


「いっけぇぇぇぇぇっ!」


 まず五本の魔剣をいっせいに射出した。


 がききいいいんっ!


 そのすべてが奴の表面装甲に触れたとたん、砕け散る。


「なんだと――!?」

「我が装甲は超振動している……触れただけで砕ける……」

「ご丁寧な解説、どうも」


 軽口を叩くが、状況はなかなかシビアだ。

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