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第7章 世界の敵

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1 VS『侵食者』1


『戦士』と『魔導師』、二体のアバターが『侵食者』に向かっていく。


 るおおおおおおっ。


 雄たけびを上げて、『侵食者』が六本の腕を振り回した。

 巨大な竜巻が起こって二体のアバターが吹き飛ばされる。


「こいつ……!」


 竜巻の風圧が強すぎて、アバターたちが近づけない。


 おんっ。


『侵食者』の翼が発光し、赤い光線が放たれた。

 真っすぐ突き進み、ダンジョンの壁に大穴を開ける。


 外の景色が見えた。

 小高い丘の下に、小さな村が見える。


『侵食者』は壁の穴に向かっていた。


「外に出る気か!? させるか――」


 俺はアイテム置き場からバインドガンを取り出し、構えた。

 あの巨体に通じるか分からないけど、こいつで拘束して動きを止めてやる。


 発射――。

 銃から放たれた光のロープが『侵食者』の巨体に絡みついた。


「よし、これで――」


 多少なりとも動きを止められるはずだ。

 その間にアバター二体と俺の魔剣や魔法弾で総攻撃をかける――。


 バチィッ!


 だが、巨体を拘束したロープは一種で引きちぎられた。


「なんてパワーだ」

「さすがに強いねぇ」


 のんきな感想をもらすルーファス。


「こいつ、完全に観戦者モードだな……」


 俺はため息をつきつつ、


「なら、これでどうだ!」


 次は魔法弾を放った。


 ごうっ、ごうんっ!


 次々と着弾するが、『侵食者』はまったく歩みを止めない。

 体の表面にかすかな焦げ目がついた程度だった。


 ノーダメージだろう。

 飛び道具は通じない、か。


 ならば――、


「アバターたち! あいつを止めろ!」


 言いつつ、魔剣を抜く俺。

 危険だけど接近戦を仕掛けるしかない。


 俺は二体のアバターとともに突っこんだ。


『侵食者』がこちらを向く。

 六本の腕を大きく振り上げた。


「またさっきの竜巻を撃ってくる気か……!」


 すかさず『魔導師』のアバターが魔力弾を放った。

 俺も手持ちの魔法弾を放つ。


 狙いは『侵食者』の右の一番上にある腕。


 ごうんっ!


 全弾命中!


 うおおおおんっ。


『侵食者』は苦鳴を上げた。

 俺たちの爆撃を受けた腕が、だらりと下がっている。


『侵食者』は俺たちを憎々しげににらんだが、竜巻は撃ってこない。

 六本のうち一本でも負傷すると出せないようだ。


 よし、これで竜巻は封じた。


 奴に肉薄して接近戦だ。

 俺と二体のアバターは『侵食者』との距離を一気に詰めた。


『魔導師』が炎や雷を放ち、『侵食者』を牽制する。

 さらに、俺が魔剣を次々に投げつけた。


 矢のように降り注ぐ五本の魔剣を、


 ごううっ!


『侵食者』は口から吐き出した火炎で焼き溶かした。


 そして、反撃の竜巻攻撃。


「うわっ……!」


 俺たちはまとめて吹き飛ばされ、せっかく詰めた距離がまた離れてしまった。


「こいつ……っ」


 強い。


 今まで戦ったことがある中ボスやフロアボスとは桁が違う――。

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