9 再挑戦、そして快進撃1
俺たちはふたたびCランクダンジョンにやって来た。
今回はグラントたちも一緒だ。
「せっかくの縁だし、引き続きご一緒させてもらうぜ」
グラントがニヤリと笑った。
「単純にこの人たちが気に入ったからでしょ?」
と、エルフ娘のカチュアが微笑む。
「ゼノさんとアリシアさんを合わせたら、全部で六人。ちょうどいい感じじゃない」
嬉しそうに語る盗賊少女のマーヤ。
「ふむ。人にエルフに獣人、そしてドワーフ……なかなか面白い混成メンバーじゃの」
ドワーフじいさんのギラールが言った。
「じゃあ、あらためて――全員で無事に戻ってきましょう」
俺はみんなを見回した。
今回からはアムから手に入れた『アバター』を戦線投入する予定だ。
果たして、どれくらい役に立ってくれるか――。
楽しみだった。
俺たちは六人パーティとしてダンジョン内に入った。
まっすぐ進んでいく。
途中までは知っている道のりだし、すでに攻略した場所だからスムーズに進んだ。
そして、第五階層まで到達する。
「――ゼノさん、来ます」
アリシアが警告した。
ぴょこ、ぴょこ、と狐耳が反応している。
探知能力では、やはりパーティ中でアリシアが最高だ。
「種族は分かるか?」
「この匂いと足音の響き方……たぶん、前回のモンスターと一緒です」
「キングミノタウロスか……!」
前回は第七階層で出会った敵だが、この第五階層にも出てくるらしい。
「さっそく、あれを試すときだな」
俺は懐から護符を取り出した。
アイテム交換所で仕入れたばかりの、俺の新兵器――。
『戦士のアバター』だ。
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