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6 強敵2

 俺はクロスボウに矢をセットして構えた。


『即死魔法』が込められた矢――。

 こいつが命中すれば、Cランクモンスターのリトルミノタウロスは70%の確率で即死する。


 もちろん、絶対に倒せるわけじゃない。

 30%の確率で即死魔法が発動しないわけだからな。


 けど、今はそこを考えても仕方がない。


 まずは、この矢を当てることだけを考えるんだ。


「落ち着け――」


 心臓の鼓動が高鳴る。


 集中するんだ。


「外せば、終わりだ。この一発で――ケリをつける」


 リトルミノタウロスと俺との距離が十メートルほどにまで縮まる。


 相手の体のサイズや突進スピードを考えると、目と鼻の先の距離といっていい。

 あと一秒以内に、奴は俺の至近距離まで接近するだろう。


 だから――発射のタイミングは今しかない。


「いっけぇぇぇぇぇぇっ!」


 俺はクロスボウで一矢を放った。

 赤い魔力の輝きを放ちながら飛んでいった矢は、敵の胸元に吸いこまれるようにして命中した。


「あ、当たった……!」


 俺はごくりと息を飲む。


 即死魔法の結果は、どっちだ。


 七割で即死、三割で未発動。

 もし三割の方が来たら、俺にもはや対抗手段はない――。




 が……あああぁぁぁ……ぁ……っ。




 次の瞬間、リトルミノタウロスは苦鳴とともに倒れ伏した。


「や、やった……!」


 無事に即死魔法が発動したようだった。


 きわどい戦いだったが、どうにか倒すことができた。

 俺はホッとして、その場にへたり込んだ。


 強敵を、俺一人で倒したんだ……。

 段々と興奮や高揚感がこみ上げてきた。


 俺はもう無能じゃない――。


 そんな思いとともに。


 と、そのときレベルアップを知らせる音が鳴った。


――――――――――――――――――――――――――

名 前:ゼノ・フレイザー

クラス:戦士

レベル:38→39

体 力:110/190→195/195

魔 力:0/0

攻撃力:46→47

防御力:50→51

呪 文:なし

スキル:【アイテム交換所】(EXスキル)

――――――――――――――――――――――――――


「お、モンスター一体を倒すだけでレベルが上がるのは初めてだな」


 さらに、


 ぴんぽんぱんぽーん。


 何かを知らせるような音が鳴る。


――――――――――――――――――――――――――

『アイテム交換所(ランク1)』


 交換可能アイテム一覧


双竜牙剣(ゼルドファング)……魔石R5個と交換

 ↑new!


・加速魔導装置(ランク1)……魔石R3個と交換

 ↑new!


・クロスボウ&魔法の矢1本(即死タイプ)……魔石R2個と交換

・魔法の罠・低級(爆破タイプ)……魔石R2個と交換

・魔法弾・低級……魔石R1個と交換

 ……etc


※アイテムは随時追加されます。

※交換アイテムが一定数を超えることで『アイテム交換所』のランクが上がります。

――――――――――――――――――――――――――


「新しいアイテムが追加されてる!」


 リトルミノタウロスを倒したときに、魔石Rを三つ手に入れていた。


『双竜牙剣』は無理だけど、『加速魔導装置』は手持ちの魔石で交換できるな……。


 さて、どうするか――。

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