5 効率よく大量撃破&魔石ゲット2
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・魔法の罠・低級(爆破タイプ)……魔石R2個と交換
時間や場所を指定し、範囲内に入った敵すべてに爆破魔法をかける。爆破魔法の対象は敵のみで、周囲の建造物などにはダメージを与えない。
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毎度おなじみ、魔法の罠だ。
こいつは使い勝手がよくて、Eランクダンジョンに挑んできたころから愛用していた。
最初のころは、魔石を大量に稼ぐことができなかったから、罠を使う頻度も少なかった。
そうそう交換できないからな。
だけど、レアモンスターを倒し、魔石を大量に得られるなら――。
その一部を罠に交換し、さらにレアモンスターを撃破。
得られた大量の魔石の一部を罠に交換し、さらに……というコンボで、どんどん魔石を溜められるかもしれない。
「【起爆】」
俺の呪言でレアモンスターをまとめて倒す。
周囲には数十個の魔石が転がった。
「すごい……やっぱり大量に手に入るんだな……!」
しかも、数十個の魔石の大半がNではなくRである。
「運が良ければ、SR以上の魔石も手に入ると思うよ~」
盗賊少女のマーヤが言った。
「あ、これ一個もーらい♪」
と、目にも留まらぬ速さで俺の手から魔石を一つ取っていくマーヤ。
「は、速い……」
さすがは盗賊だ。
「ほらほら、マーヤ。ゼノくんの魔石を取っちゃダメでしょ」
「あーい」
エルフ娘のカチュアがたしなめ、マーヤは苦笑しながら戻ってきた。
「ほい、返す」
「ああ、ありがとう」
「変なの。あたしが盗んでったんだから、礼なんて言わなくていいよ」
にっこりと笑うマーヤ。
「さっきの、すごく速かったですね」
アリシアが言った。
「へへへ、あれは盗賊用のスキル【横取り】だからね」
マーヤは自慢げに言って、胸を張った。
レアモンスターが現れるのは一日に一度だという。
俺たちはいったん引き上げ、翌日にまた同じ場所にやってきた。
当然、また罠を使って一網打尽。
大量の魔石をゲットする。
これを繰り返し、一週間が経過した。
魔石の半分くらいは今後のために溜めておいたけど、残りはアイテムと交換したり、ギルドで換金したりした。
おかげで俺たちの懐はかなり温かくなった。
「ふふふ、今度二人で美味しいものを食べに行きましょうね」
アリシアは毎日ホクホク顔だ。
「ああ、いい店を探しておかないとな」
「えへへ」
「ふふふ」
俺たちは笑顔で語り合う。
楽に儲けられるっていいなぁ。
で、その日も魔石を大量ゲットして、俺は罠をいくつか補充することにした。
スキルを発動する。
「……ん?」
どうやら、新しいアイテムが入荷されているようだ――。
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