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役立たずの冒険者、スキル覚醒で得た魔剣と魔道具で世界最強に至る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第5章 目指せアイテムマスター

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56/90

5 効率よく大量撃破&魔石ゲット2


――――――――――――――――――――――――――


・魔法の罠・低級(爆破タイプ)……魔石R2個と交換


 時間や場所を指定し、範囲内に入った敵すべてに爆破魔法をかける。爆破魔法の対象は敵のみで、周囲の建造物などにはダメージを与えない。


――――――――――――――――――――――――――


 毎度おなじみ、魔法の罠だ。


 こいつは使い勝手がよくて、Eランクダンジョンに挑んできたころから愛用していた。


 最初のころは、魔石を大量に稼ぐことができなかったから、罠を使う頻度も少なかった。

 そうそう交換できないからな。


 だけど、レアモンスターを倒し、魔石を大量に得られるなら――。

 その一部を罠に交換し、さらにレアモンスターを撃破。


 得られた大量の魔石の一部を罠に交換し、さらに……というコンボで、どんどん魔石を溜められるかもしれない。


「【起爆】」


 俺の呪言でレアモンスターをまとめて倒す。

 周囲には数十個の魔石が転がった。


「すごい……やっぱり大量に手に入るんだな……!」


 しかも、数十個の魔石の大半が(ノーマル)ではなく(レア)である。


「運が良ければ、SR以上の魔石も手に入ると思うよ~」


 盗賊少女のマーヤが言った。


「あ、これ一個もーらい♪」


 と、目にも留まらぬ速さで俺の手から魔石を一つ取っていくマーヤ。


「は、速い……」


 さすがは盗賊だ。


「ほらほら、マーヤ。ゼノくんの魔石を取っちゃダメでしょ」

「あーい」


 エルフ娘のカチュアがたしなめ、マーヤは苦笑しながら戻ってきた。


「ほい、返す」

「ああ、ありがとう」

「変なの。あたしが盗んでったんだから、礼なんて言わなくていいよ」


 にっこりと笑うマーヤ。


「さっきの、すごく速かったですね」


 アリシアが言った。


「へへへ、あれは盗賊用のスキル【横取り】だからね」


 マーヤは自慢げに言って、胸を張った。




 レアモンスターが現れるのは一日に一度だという。

 俺たちはいったん引き上げ、翌日にまた同じ場所にやってきた。


 当然、また罠を使って一網打尽。

 大量の魔石をゲットする。


 これを繰り返し、一週間が経過した。

 魔石の半分くらいは今後のために溜めておいたけど、残りはアイテムと交換したり、ギルドで換金したりした。


 おかげで俺たちの懐はかなり温かくなった。


「ふふふ、今度二人で美味しいものを食べに行きましょうね」


 アリシアは毎日ホクホク顔だ。


「ああ、いい店を探しておかないとな」

「えへへ」

「ふふふ」


 俺たちは笑顔で語り合う。

 楽に儲けられるっていいなぁ。


 で、その日も魔石を大量ゲットして、俺は罠をいくつか補充することにした。

 スキルを発動する。


「……ん?」


 どうやら、新しいアイテムが入荷されているようだ――。

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