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役立たずの冒険者、スキル覚醒で得た魔剣と魔道具で世界最強に至る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第5章 目指せアイテムマスター

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54/90

3 攻略打ち合わせ

 俺たちは互いに名乗り、それから本格的な相談に入った。


「モンスターが多く集まるポイントがいくつかある。そこに罠を仕掛けて一網打尽にするつもりだ」


 彼らのリーダーである巨漢戦士のグラントが言った。


 顔つきはごついが、理性的な雰囲気のある中年男である。


「なるほど……」


 罠を使って一網打尽――というのは、俺もよくやる戦法だ。

 ただ、このCランクダンジョンに関しては、まだ探索を始めたばかりで、モンスターが多く集まるポイントを把握していなかった。


「俺たちの罠じゃパワー不足で、な。お前たちの罠も併用できないか?」


 と、たずねてくるグラント。


「……どうして、俺たちが罠を持っていることを知っているんです?」

「実際に見たからだよ」


 答えたのはエルフ娘のカチュア。


 金髪碧眼、スタイル抜群の美女――と絵に描いたようなエルフ的外見をしている。

 クラスは弓術士(アーチャー)だ。


「この間、ダンジョン探索をしているときに、君たちの戦いぶりを見かけたのさ。魔導製の罠を仕掛け、大量のモンスターをそこに誘導して一網打尽にする――鮮やかな手並みだったね。あたしは感心したよ」


 前回はキングミノタウロスがいるフロアで撤退したが、そこに行くまでに何度か罠を使ったことがあった。

 それを見られていたらしい。


「あの罠はかなり威力が高いよね。使い勝手もよさそうだ」


 もしかしたら俺たちに声をかけてきたのも、その罠を使いたいから、という理由が大きいのかもしれない。


「ドワーフの技術でもあんな罠は簡単に作れん。興味深いな、若いの」


 ドワーフのギラールが俺を見つめた。


 こちらは小柄でがっしりした体格に、あごヒゲが胸元まである老人。

 これまた絵に描いたようなドワーフ的外見だった。


「うむ、非常に興味深い」

「高く売れる? ねえ、高く売れる?」


 たずねたのは、彼らのパーティで最年少の盗賊少女マーヤ。


 赤い髪をショートヘアにした活発な印象の美少女だ。

 目を爛々と輝かせ、俺を見つめるマーヤ。


「俺たちはモンスターが多く集まるポイントを知っているが、そこに行くにはちょっとした特殊スキルを使う必要があってな」


 グラントが言った。


「実質、俺たちしか行けねぇ。今回は協力してもらう関係上、お前たちにも一緒に来てもらうんだが……このスキルについては口外しないでもらえるか?」

「他の奴には秘密ってことですか? 了解しました」

「あたしも了解です」


 俺とアリシアはうなずいた。


「助かるよ。俺たちにとって企業秘密みたいなもんだからな」




 俺たちは打ち合わせを終えると、さっそく『氷結都市のダンジョン』にやって来た。


 第三階層まで下りていく。

 このあたりのモンスターはまだ大した強さじゃない。

 五階層を超えたあたりから急に強くなるのだ。


「ここだ」


 まっすぐ続く通路の突き当たり――グラントはそこで足を止めた。


「ここって……?」


 前方には壁しかない。


 どう見ても、行き止まりに思えるんだけど――。

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