表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
役立たずの冒険者、スキル覚醒で得た魔剣と魔道具で世界最強に至る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第4章 雷鳴都市のダンジョン、攻略

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/90

11 攻略再開

「『スキル進化の間』のことを教えてくれてありがとう、アム」

「いえいえ。もふもふのお礼代わりに、ささやかな情報をお伝えしただけですから」


 微笑むアム。


「あとは『スキル進化の間』が今どこにあるのかを探し当てることができれば、な……」


 俺は思案した。


「ゼノさん、気にかけてくださってありがとうございます」


 アリシアが礼を言った。


「でも、今はまずダンジョンの攻略をがんばりましょう」

「……そうだな」


 俺はアリシアを見つめた。


「ダンジョンを出てからの話だな」

「はい」

「じゃあ、十分に休ませてもらったし、俺たちはそろそろ行くよ」


 俺はアムに言って、席から立ち上がった。


「美味しいコーヒーをありがとうございました」


 一礼するアリシア。


「いえ、私の方こそ極上のもふもふ体験をありがとうございます。ああ……最高だった……」


 アムがポワンとした顔になっている。




 俺たちはさらに下層へと進んでいく。


 魔剣を、罠を、魔法弾を――いくつものアイテムを駆使し、ときには『加速魔導装置』を使い、さらにアリシアの援護も受けて。

 俺たちは現在、二十九階層にいる。


「ここを抜ければ、最下層――三十階層だ」

「がんばりましょうね、ゼノさん」


 俺たちは励まし合いながら進む。

 さすがに疲労がたまってきたけど、もう少しだ――。


 そして、俺たちは三十階層に降りたった。

 そのとたん、


「――いる」


 俺は足を止めて、周囲の気配を探った。


「ゼノさん……?」

「俺のカンに『ゾクリ』ってきたんだ」


 危険を察知する冒険者の防衛本能――。

 冒険者としての能力は平均よりずっと下だけど、いやだからこそ、この本能だけは昔から磨かれてきた。


 そしてその本能にピンと来たんだ。

 危険な存在が、近くにいる――と。


 もちろん、ここにラスボスが待ち構えているのは分かり切っている。


 ただ、その存在感や威圧感がEランクダンジョンのときとはけた違いだ。


「……っ! あたしも感知しました。近づいてきます」


 アリシアが言った。

 狐耳をひっきりなしに動かしている。

 俺には聞こえない微細な音を感じ取っているんだろう。


 ず……ん、ずし……ん。


 遠くから地響きが聞こえてきた。

 右方向からだ。


 俺たちはそっちに向かい、物陰から前方を注視した。


「――あいつか」


 まっすぐ伸びた通路の向こうから巨大なシルエットが近づいてくる。


 間違いなく、このダンジョンのラスボスだ――。

【読んでくださった方へのお願い】

ブックマークや評価は今後の執筆の励みになります。まだ入れていない方も、今回のお話を機にぜひ入れていただけましたら、とても嬉しいです。


評価の入れ方は、ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある

☆☆☆☆☆をポチっと押すことで

★★★★★になり評価されます!


未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して

★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼こっちの新作もぜひ!▼

実家を二度追放された俺、弱小国に拾われて無双の英雄となる。
【スキル鑑定・極】が発現して、騎士や魔法使いたちの能力を片っ端から底上げしてたら、いつのまにか世界最強国家になっていたようです。




▼書籍版2巻、11/2発売です!▼

ブラック国家を追放されたけど【全自動・英霊召喚】があるから何も困らない。
jdyu5w8o6t2ae4b1hjwslwuver50_18a6_1d0_1xo_1o9ld.jpg
― 新着の感想 ―
[良い点] 次へ次へと読んでしまいます。流れが良いよ思います。 [気になる点] 下から4行目の 中止 は 注視 ではないですか
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ