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役立たずの冒険者、スキル覚醒で得た魔剣と魔道具で世界最強に至る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第4章 雷鳴都市のダンジョン、攻略

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43/90

9 ふたたび『交換所』へ

「あ、そうだ。お店の中に入ってみませんか?」


 アリシアが言った。


「ん?」


 お店というのは異空間にある『アイテム交換所』のことだろう。

 この間、スキルがランク2になり、単にアイテム交換をするだけでなく、『店』に直接行けるようになった。


 そう、『アイテム交換所』は単なるスキル名ではなく、異空間にあるアイテムショップの名前でもあったのだ。


「こうしてアイテム一覧を見るだけじゃなくて、実際に『交換所』の中に行くと、他に何かあるかもしれません」

「他に……?」

「なんとなくですけど……じゃないと、ランク2に上がって、あの店に行けるようになった意味がない気がするんです」

「……なるほど」


『アイテム交換所』に行けるようになったこと――そこには何か『意味』とか『メリット』がある――かもしれないよな。


「行ってみるか」

 告げた瞬間、周囲の景色が一変する。


 一面が真っ白な空間。

 そこに一軒の店がポツンと建っている。


 看板には『アイテム交換所』とあった。


「あら。ゼノ様にアリシア様」


 店主である美少女天使――アムが微笑んだ。


「今回はどのアイテムがご入り用ですか? それとも休憩されていきますか」

「休憩?」

「ええ、この店はアイテムだけでなく、軽食喫茶も兼ねていますので」


 アムがまた微笑んだ。


「ちなみに料理は私がやります。手作りですよ」

「軽食か……」


 ぐう、と腹が鳴った。

 ラグナタンクとの激闘の後だからかな……。


「あたしもお腹がすきました……」


 アリシアがつぶやく。


「じゃあ、休憩にするか。最下層攻略に向けて英気を養うぞ」

「賛成です!」


 ――というわけで、軽食タイムだ。




「うまい!」

「美味しいです!」


 俺たちはアムが淹れてくれたコーヒーを飲んでいた。

 ここまでの疲労が溶けていくような、絶妙な苦みだ。


「ふふ、『アイテム交換所喫茶店』特製のアムブレンドです」


 アムが自慢げに言った。


「お二人とも喜んでくださって嬉しいです」

「いや、本当に美味しいよ」

「ですです」

「礼代わりにアリシアがもふもふさせてくれるって」

「ふえ?」

「あ、ごめん。冗談だ」


 びっくりした顔のアリシアに謝る俺。


「冗談……だったんですか」


 ――って、アムがめちゃくちゃ落胆している!?


「そ、そんなにもふもふしたかったのですか」

「当然です」


 鼻息が荒いアム。


「で、では、ちょっとだけ」

「いいんですかっ」

「身を乗り出しすぎじゃないか」

「だって狐っ娘のもふもふですよ!」


 ますます鼻息が荒いアム。


 まあ、気持ちは分かる……!

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