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第3章 雷鳴都市のダンジョン

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32/90

14 ブルーオーブ入手

 カイルの態度の変化には戸惑うばかりだった。


 さっきまでは『冒険者風情が!』とか、明らかに見下されていたのに……。

 まあ、素直に謝ってきてるし、別に俺からどうこう言うつもりはないけど。


「俺たちの目的は運搬を邪魔していた山賊を追い払うことです。目的は達しましたし、捕縛した連中はそちらにお任せしてもいいですか?」

「もちろんだ。それは我ら騎士団の仕事だからな」


 うなずくカイル。


「王都に戻ったら君の活躍を報告させてもらうよ。なんらかの褒賞が出ると思うから、そのときにまた連絡させてほしい」

「褒賞……」

「この山賊は我ら騎士団を手こずらせていたからな。君の活躍は大きい」


 カイルが言った。


「差し支えなければ、連絡先を教えてもらえないだろうか」

「ああ、俺は雷鳴都市の『雷撃亭』って宿屋にいます。フロントにゼノ・フレイザーの名前を出してもらえれば分かりますよ」

「承知した」


 言って、カイルは部下の騎士たちや捕縛した山賊たちを引き連れ、去っていった。


 よし、とりあえず目的は達したぞ。

 これでブルーオーブの運搬に支障はなくなった。


「さあ、フリージアさんの元に戻ろう」

「ですね」


 俺はアリシアとうなずき合った。




 ――というわけで、俺たちは無事に『ブルーオーブ』をフリージアさんの元まで届けることができた。


「ありがとうございました、お二人とも!」


 礼を言うフリージアさん。


「さっそく『ブルーオーブ』の一部をお支払いさせていただきますわ。いくらくらい必要でしょうか?」

「えっと……ブルーオーブのサイズ大を100個ですね」


 ――って、これけっこうなお値段だよな。

 平民が数年暮らしていける額だ。

 やっぱりタダでもらうのはよくないかな。


「もちろん、差し上げますわ。繰り返しますけど、これは私の命を救っていただいたお礼です。遠慮されては、こちらが困ります」


 と、フリージアさん。


「……分かりました。ありがたく受け取ります」


 俺は再度礼を言って、言われたとおりの品を受け取った。


 これで『アイテム交換所』で『杖』を入手できるはずだ。

 ダンジョン攻略の続きと行こう。

 と、


「また、どこかでお会いできますか、ゼノ様」


 フリージアさんが俺を見つめた。


「そうですね……俺は普段はダンジョン探索をしているので、仕事絡みではなかなか……けど、この近くに来たときに声をかけてもらえれば、会いに行きます」

「よかった! では、またお会いしましょうね」


 言いながら、フリージアさんは頬を赤らめた。


「むむむ」


 なぜかアリシアが少しだけ表情を険しくする。

 どうしたんだろう?

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