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役立たずの冒険者、スキル覚醒で得た魔剣と魔道具で世界最強に至る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第3章 雷鳴都市のダンジョン

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29/90

11 山賊退治1

「ただ……一つ問題がありまして」


 フリージアさんの表情が曇った。


「問題?」

「実はブルーオーブは隣国の高山地帯で採掘されたものを輸入しているのですが、最近その通り道に山賊が現れたようなのです」

「山賊……」

「高山から街道まで出るには、そこを通らないといけなくて……彼らは『通行料』と称して、私たちのブルーオーブを略奪していくのです」


 フリージアさんがため息をついた。


「隣国の騎士団に討伐を要請しているのですが、彼らもなかなか腰が重くて……」

「なら、俺が討伐に行ってきます」

「えっ」

「たぶん大丈夫じゃないかと」


 俺の武装は以前より強くなっている。

 山賊相手くらいなら負けないだろう。


「もちろん、あたしも一緒に行きますよ、ゼノさん」

「ありがとう、アリシア」

「ですが――」


 フリージアさんが心配そうな顔だ。


「大丈夫ですよ。俺たち、フリージアさんと出会ったときにジャイアントワームを倒してるんですよ? 山賊がそのジャイアントワームより強いなら、手こずるかもしれませんが……たぶん弱いですよね」

「それは、まあ……さすがに……」


 フリージアさんは俺の言葉にうなずき、それから深々と頭を下げた。


「申し訳ありません、ゼノ様、アリシア様……あなた方にお礼をしたいと思ったら、かえってお手間を取らせることに……」

「いえ、『ブルーオーブ』を譲っていただけるだけで十分すぎますから! 山賊退治くらいはむしろ当然です」


 そう言って、俺とアリシアはフリージアさんの邸宅を後にした。




 隣国にやって来た。


 高山地帯のふもとにある町へ行き、山賊の噂を聞く。

 どうやら、奴らを退治するために正規の騎士団が向かっているそうだ。

 それが数日前のこと。


 ただ、騎士団は苦戦しているようだった。

 楽勝だと思ってきたけど、俺たちで大丈夫だろうか……。


 少し不安になってきたぞ。


「大丈夫ですよ、ゼノさんなら」


 アリシアがにっこり微笑んだ。


「魔剣と加速魔導装置があるじゃないですか」

「まあ、そうだな……」

「あ、それに拘束用のアイテムも使えるんじゃないですか」


 アリシアが言ったのは、『交換所』に新たに加わったアイテム『バインドガン』のことだ。

 すでに魔石と交換して入手済みだった。


「確かに……そっちを先に試すか。駄目だったら、直接戦闘だ」

「そのときにはあたしも戦います」

「ああ、頼む」


 さっそく俺たちは山賊の元へと向かう――。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一話がかなり短い。 もうちょい書き込んでくれ。
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