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第3章 雷鳴都市のダンジョン

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23/90

5 Dランクダンジョン、探索開始

「強いモンスターとかいっぱいいるんですよね……?」

「少なくとも今までよりは、な」


 不安げなアリシアの問いに答える俺。


「ただ、Dランクのダンジョンに入るのは初めてだ。まずは軽いリサーチっていう感じで、ある程度の下層まで行ったら、いったん戻ろう」

「分かりました」


 俺たちはさっそく第一層に足を踏み入れた。


 初めてのDランク――『雷鳴都市のダンジョン』。

 いよいよ探索開始だ。




 俺たちは並んで進んでいく。


 序盤はたいして苦戦しなかった。


 まだ低階層というのもあるだろうけど、アリシアの魔法で牽制や誘導をしつつ、俺が罠アイテムでモンスターの集団を一掃――というお馴染みの戦法が、ここでも十分に通用している。

 拍子抜けするほどあっさりと九階層までやって来た。


 事前にギルドで聞いていた情報によると、この『雷鳴都市のダンジョン』は全部で三十階層らしい。

 そろそろ中盤に差し掛かるし、ここらで強力なモンスターが現れても不思議はない。


 ――ぞくり。


 それを裏付けるように嫌な予感がした。


「どうしました、ゼノさん?」

「いや、なんか予感がしたんだ。たぶん強いモンスターがいるぞ」


 俺は冒険者としての能力は底辺だが、こういう『強いモンスターを察知する』力だけはそれなりにある。


 長い間ソロでやってきたし、こういう力がないと、たぶんすぐ死んでいただろうな。

 その察知能力にピンと来たのだ。


 俺はアリシアとともに物陰に隠れながら、慎重に前進する。

 やがて、前方五十メートルほどの地点にそいつの姿を発見した。


「あいつは――」


 リトルミノタウロス。

 前のダンジョンでは中ボスクラスだったやつだ。


「えっ、このダンジョンの中ボス……!?」

「いや、Eランクの中ボスがDランクでも中ボスとして出てくることはあり得ない」


 俺はアリシアに言った。


 長い探索の歴史の中で、ダンジョンにおける『ルール』のようなものがいくつも発見されている。

 中ボスに関する今の説明も、その一つだ。


 Eランクでリトルミノタウロスが中ボスとして現れた以上、Dランクのこのダンジョンではリトルミノタウロスは中ボスではない。

 つまり――。


「ここでは通常モンスターとして出てくるのか……」


 俺は気持ちを引き締め直した。


 さすがにDランクダンジョンだ。

 通常モンスターでこのレベルなら、ボスクラスはどれほどの強さなのか。


 たった一つランクが上がるだけで、こんなにも違うとは――。

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