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第3章 雷鳴都市のダンジョン

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1 新たな町へ

「ここが『雷鳴都市』ジードシティか……」


 前の町――『月光都市』エルドシティよりもはるかに規模が大きい。

『町』というより、完全に『都市』である。


「都会ですねー」


 狐耳をふよふよと動かし、周囲を見回すアリシア。


「あたし、こんなに人がたくさんいる町は初めて見ました」

「俺も。なんか落ち着かないな……」

「ですね……」


 俺たちは顔を見合わせた。


「とりあえずギルドに行こう」


 そこなら気分を落ち着けられそうだ。




 ジードシティ冒険者ギルド。


 大きな都市のギルドだけあって、前の町のギルドとは規模がまったく違う。

 行き来する冒険者の中には、きらびやかな鎧をまとっていたり、豪華そうなローブを着ていたり……明らかに高ランク冒険者と思われる者が何人もいた。


「まずダンジョン探索の許可申請を出そう」


 俺はアリシアに言った。


 ――ダンジョンの由来は何か。

 太古の昔、聖神ゼルクが世界中に光を放ち、その光が落ちた跡がダンジョンになった、という伝説が残っている。

 半分おとぎ話みたいなものだけど、考古学者たちの研究によると、真実である可能性が高いそうだ。


「神の領域……か」


 そういえば『月光都市のダンジョン』最下層で出会ったラスボス『炎の武人』がそんなことを言っていたな。

 ダンジョンっていうのは、神の聖域なんだろうか。


 だとすれば、ダンジョン探索を生業にしている俺たち冒険者はなんなんだろう。

 神の領域を侵す不届きもの――。


「どうしたんですか、ゼノさん?」


 アリシアが俺を見ていた。


「険しい顔をしてましたよ」

「ああ、ちょっと考え事を……」


 言いながら、俺は小さく息を吐いた。

 考えてたって答えが出るわけじゃないし、そもそも俺は考古学者じゃない、冒険者だ。


 ダンジョンの由来や成り立ちを調べるのは彼らに任せて、俺は今まで通りに探索するだけだ。




 俺たちは申請窓口に行き、ここにある『雷鳴都市のダンジョン』の探索許可申請書を出した。


 このダンジョンのランクはD。

『月光都市のダンジョン』はEランクだから、それより難度が高いダンジョンってことになる。


 ダンジョンランクは最高位のSから最下位のEまで六段階に分かれていて、難度としては下から二番目。


 とはいえ、最下位のEランクだって中ボスやラスボス相手にはかなり苦戦したし、下から二番目といってもまったく油断はできない。


 実際、DやEランクのダンジョンでも命を落とす冒険者はいくらでもいる。


 気持ちを引き締めてかからないとな――。

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