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第2章 月光都市のダンジョン

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18/90

10 月光都市からの旅立ち

2章ラストです!

 午後から、俺たちはふたたびダンジョンに潜った。

 目的はアリシアが目指しているという『スキル進化の間』である。


「ここに『スキル進化の間』があるんだ」


 十階層まで降り立つと、俺はアリシアに言った。


「十階層……以前に来たときは見つけられなかったんですが、ここにあったんですねー」

「ああ、俺はその部屋で今のスキルを会得したんだ」


 説明する俺。

 俺たちは先へ進んでいく。


「確かこの先に――」


 あれ?

 何もないぞ。

 というか、行き止まりだ。


「どうしました、ゼノさん?」

「い、いや、この方向だと思ったんだけど……おかしいな」


 俺は首をかしげて、方向転換した。


「道を間違えたらしい。悪い」

「いえ、そんな」


 ふたたび進む俺たち。

 だが――『スキル進化の間』は見つからなかった。


「どういうことだ……?」


 わけが分からなかった。


「もしかして――」


 アリシアがハッとした顔をする。


「なんだ?」

「『スキル進化の間』は常に一定の場所にあるわけではないのかもしれません」

「えっ」

「ランダムに、この階層に現れることもあれば、別の階層に――あるいは別のダンジョンに現れることもあるんじゃないかと。今さらですけど、ダンジョン内にはそういう部屋もある、って聞いた記憶があります」


 と、アリシア。


「じゃあ、ここにはもう『スキル進化の間』はないのか……」

「ええ、残念ながら……」


 俺たちは顔を見合わせ、ため息をついた。


「仕方ない……いったん、ギルドに戻るか」




「これからゼノさんはどうするんですか?」


 たずねるアリシア。


「そうだな……別の町に行って、もっとランクの高いダンジョンに挑んでみようかな」

「ランクの高い……?」

「せっかく、こんな力を手に入れたんだし。それに今が俺の強さの上限とは思えない。きっと、まだまだ強くなれると思うんだ。ランクの高いダンジョン探索は、その鍛錬にもなるからな」

「すごいですね……」

「えっ」

「まっすぐに上を目指していく……強さを磨いていく……すごいです、ゼノさん。目標がきっちり定まっている感じです」


 アリシアがキラキラした目で俺を見つめる。


「目標ってほどでも……せっかく力を手に入れたから、色々試してみたいだけだよ」

「あたしにはそんな大きな目標はありません。事情があって、『スキル進化の間』を探しているんですが……それもゼノさんみたいに立派なものじゃないです」

「俺は別に立派ってわけじゃないよ」


 苦笑する俺。


「あたし、自分がどうしたいのか、どうなりたいのか……よく分かりません」


 アリシアがうなだれた。


「何をやれば、か……」


 俺は思案し、


「じゃあ、俺と一緒に来るか?」

「えっ」


 驚いたように俺を見つめるアリシア。


「暫定じゃなくて正式に、な。俺と君でパーティを組んで、いろんな町のダンジョンを攻略していくんだ」

「! いいですね、それ!」

「じゃあ、決まりだな」


 俺は彼女に手を差し出した。


「よろしく頼むよ、アリシア」

「はい、よろしくお願いします! ゼノさん!」


 アリシアが俺の手を握り返す。


 こうして――。

 俺とアリシアのパーティが結成されたのだった。

これで2章完結になります。3章は明日の12時から更新予定です。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] うーーんついこの間までは他の人まだ信用できないなーって言ってたのに 信頼できるかどうかの判断する要素が全く描かれず謎やし、人となりも知らず、ちょっと可愛いからって仲間にするのは主人公が…
[一言] うーん、結局はスキル頼みなんだよね、なんかこう、さらなる強さを求める……みたいな正統派の脳筋系なセリフを言われるとちょっと違和感有るなぁ。なんでだろ。
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