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役立たずの冒険者、スキル覚醒で得た魔剣と魔道具で世界最強に至る  作者: 六志麻あさ @『死亡ルート確定の悪役貴族2』発売中!
第2章 月光都市のダンジョン

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17/90

9 ダンジョン制覇!

2章終了まであと1話! このあと20時に更新予定です!

「やった、ついにEランクダンジョンのラスボスを倒したぞ!」

「やりましたねー!」


 俺とアリシアはパンとハイタッチした。


 正直、ぎりぎりの戦いだった。

 俺一人では勝てなかっただろう。


「アリシアが一緒に戦ってくれたおかげだ。ありがとう」

「そんな! あたしの方こそ、いっぱいお礼を言いたいです!」


 アリシアが両手を振り、何度もぺこぺこと頭を下げた。


「ありがとうございます、ゼノさん!」


『炎の武人』撃破によって手に入れた魔石はR10個である。

 大盤振る舞いだ。


 今までの道中と同じく、俺とアリシアで半分ずつ分け合った。


「やっぱり、あたし……半分はもらいすぎのような」

「何言ってるんだ。パーティなんだから、半分ずつでいいだろ」

「でも、ゼノさんの方が活躍してますし……」

「活躍の度合いとか考えてたらキリがないし、どっちが活躍したかっていうのを正確に判定するのも難しいだろ。単純に等分でいいんじゃないかな」


 俺はアリシアを諭した。


 ちなみにこの問答も、もう十回以上はやっている。

 アリシアからすると、どうしても気が引けるらしいのだ。


「……分かりました。とりあえず今回は均等に。ありがとうございます、ゼノさん」

「二人で勝ち取ったんだから、礼なんていいよ。仲間だろ?」

「仲間……そうですね!」


 アリシアの表情が明るくなる。


 ――その後、俺たちは最下層の一番奥の部屋までやって来た。

『ダンジョンコアの間』と書かれてある。


 ダンジョン最下層には『ダンジョンコア』というものがある。

 それに触れると、最下層到達者の名前がコアに記録されるそうだ。


 冒険者の身分証ともいうべきギルドカードにも同じように記録が残るから、それがダンジョン制覇の証拠になる。


 俺たちはこのダンジョンのコアに触れ、記録を終えると、また地上に向かって歩き出した。


 さあ、ギルドに戻ろう――。




「あいつら、たった二人でEランクダンジョンをクリアしただと……?」

「まさか、嘘だろ……」

「いや、どうも本当らしい。ダンジョンボスの素材を換金していたぞ」


 などと、背後から冒険者たちのヒソヒソ話が聞こえてくる。


 奴らの、俺たちを見る目は完全に変わっていた。

 今や俺とアリシアは単なる底辺パーティじゃない。


 まあ、冒険者ランクとしては下の方だけど、『月光都市のダンジョン』制覇者という称号を得たんだ。

 もっと上のランクの冒険者でも、このダンジョンを制覇してない者は多い。


 彼らから、俺たちに一目置いているような雰囲気が漂ってくる。


 ようやく『無能』と馬鹿にされない日々が本格的に訪れたのかもしれないな――。

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― 新着の感想 ―
[気になる点]  アレ(・ω・)? 帰りに『スキル進化の間』に寄るはずだったんじゃ……?  さては、ダンジョン制覇に浮かれて忘れてるな…?(^_^;)
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