7 最下層、ラスボス戦1
2章終了まであと3話、このまま駆け抜けたい……!
「初めて見るモンスターです……」
「ああ、俺もだ」
ごくりと喉を鳴らす俺。
アリシアは青ざめた顔で震えている。
「人間が、この領域まで到達したか」
奴が俺たちを見て静かに語った。
「こいつ、しゃべれるのか――」
「我は神に生み出された人形。知能を与えられている。お前たちとかわすための言葉もな」
告げるモンスター。
……名前がないと、なんか言いづらいな。
「見た目から、とりあえずあいつを『炎の武人』とでも呼ぼう」
俺はアリシアに耳打ちした。
いちいち『あのモンスター』とか言っていたら、頭に入ってきづらいし。
「了解です」
「で、あの『炎の武人』は炎を使った遠距離攻撃を使うと思われる。近距離はたぶんあの剣で攻撃してくるだろう」
説明する俺。
「俺が奴を引きつける。アリシアは魔法で援護してくれ」
言って、俺は前に出た。
前衛が俺、後衛がアリシア、という形だ。
「で、でも、あいつの攻撃力は並じゃありません。ゼノさん一人で引きつけるなんて――」
「対抗するためのアイテムは用意した。なんとか耐えてみる」
心配そうなアリシアにうなずく俺。
「それよりアリシアはとにかく魔力を集中してくれ。俺は奴を引きつけるだけで精いっぱいだ。攻撃はアリシアにやってもらわなきゃならない」
「あたしの――魔法で」
うなずいて、アリシアが俺を見つめた。
「無茶しないでくださいね、ゼノさん……」
「もちろんだ。二人で勝って――二人で必ず生還しよう」
「そのときにはあたしがゼノさんにおごります。祝勝会です」
にっこり笑うアリシア。
やっぱり可愛いな。
「いや、そこは割り勘にしよう。二人の祝勝会だからな」
「ええ、二人の」
「――行くぞ」
そして、俺たちは『炎の武人』に決戦を挑む――。
ぐぉぉぉ……!_:(´ཀ`」 ∠):
少し勢いが落ちてきました……もう一度伸びあがって、表紙入り(総合5位以内)へのラストチャンスにつなげたい……っ!
勢いから考え、おそらくチャンスは今日までだと思います……!
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