人生は時に無理を強いられるときがある
:翌日:
ガラッ
先生 「黒板に書いてあるように座ってくれー」
どうやら昨日の番号順から席替えをするみたいだ
隼斗 「葵〜、席見たか?」
『あ、今から』
そう言って黒板に目をやる
自分の名前が目に入り、当然のごとく隣の席の名前も見てみる
『げ、、』
隼斗 「ん?どうした葵」
『いや、別に、』
隼斗 「えっと、葵の席、、」
別に初めの席だから誰でも良いと思ってたんだが、
隼斗 「あ!橘さんの隣じゃん」
『あぁ、そうみたいだな、』
隼斗 「なんだよ、良かったじゃん昨日話した子でさ」
『そりゃそうなんだけどね、』
先生 「チャイムなるぞ〜!」
考えてもしょうがないかー
指定された席へ歩く
ガタ
なんか話しかけるべきか、
周りを見渡すと、皆それぞれ隣の席の人と話していた
『コホン、あーよろしく、橘さん』
俺は橘さんの方を向き話した
橘さんはこちらを向いたが、反応がない
『えーと、よろしく橘さん、?』
聞こえなかったと思い、もう一度言い直した
綾音 「あ、うん、」
えー、反応うっすくない??
『あ、はい、』
俺そんな嫌われてる??
それとも第一印象わるかったのか、
:HR:
先生 「お前たちそろそろ部活のこと考えておけよ」
部活か、、
隼斗 「なぁ、葵は部活どうすんの?」
『どーしよっかな』
結 「あーちゃんはバスケ部でしょ?」
隼斗 「そうなの?」
『いや、勝手にきめるな』
結 「でも、中学の時はバスケ部だったじゃん」
『そうだけど、まだ決めてないよ』
隼斗 「ゆ、結ちゃんは何部にするの?」
結 「んーどうしよう、」
『お前こそバスケやんないのかよ』
隼斗 「え、結ちゃんってバスケやってたの!?」
結 「ま、まぁね、でもそんな上手くないよ」
正直、部活に入らなくてもとか考えてたんだけど、
結 「綾音ちゃんはどうするの?部活」
結が橘さんに話しかけた
俺的には良く思われてないだろうから、一緒に話すのは難しい
綾音 「私は、あんまり入るつもりないんだけど、」
結 「そうなの?でもマネージャーとかも良いなって思ってるんだ」
隼斗 「いいね!結ちゃんがマネージャーだったら、めっちゃ部活頑張れそう」
思いきったこと言うな隼斗のやつ
結 「え、そうかな?」
隼斗 「あ、いや別に、俺だけじゃなくてね、!」
『そういう隼斗は何部にするんだ?』
隼斗 「俺は中学サッカー部だったから、高校もサッカー部かなって」
結 「へぇ〜隼斗くんってサッカーできるんだ!」
隼斗 「いや、俺もそんな上手くないよ!」
結 「そうだ!あーちゃんもサッカー部入りなよ!」
『おい、高校の部活なんて経験者ばっかだろ。俺初心者だぞ?』
結 「いいじゃん、4人で同じ部活にしようよ!綾音ちゃん、一緒にマネージャーやらない?」
おいおい、いきなり話進めすぎだろ
それに隼斗がバスケ部に入る考えはないのかよ
綾音 「え、でも私サッカー全然分からないよ、」
結 「私も全然詳しくないけど、一緒に覚えようよ!隼斗くんもいるんだし」
隼斗 「任せてよ!なんでも教えるから」
これはもうブレーキかからないな、
『俺はやるとは言ってないぞ、』
結 「あーちゃんは確定だよ?」
『え、やめてその圧かけてくんの、』
隼斗 「葵頑張ろうな!」
『お前なぁ、』
結 「綾音ちゃんはどうする?」
綾音 「えっと、、」
『おい、あんま無理に誘うのはやめとけよ、』
結 「確かに、」
綾音 「考えてもいい?」
結 「もちろん!」
隼斗 「入部もまだだしね」
え待って、俺結局サッカー部入るわけ?
隼斗 「大丈夫葵、俺が教える!」
『ベンチでいいよ俺』
隼斗 「そんなこと言うなよ」
結 「あーちゃんは運動得意だから大丈夫だよ」
『めちゃめちゃ他人事じゃん』
結 「そんなことないよ?私がマネージャーになって応援してあげるから」
『分かったって』
そういえば、橘さんってさっき普通に喋ってたよな
まぁ、結だからだろうけど、
隼斗 「葵ー、次部活見学らしいぞ」
『なんで部活見学?』
放課後でもないのに、
隼斗 「なんか、体験の前に各部活見に行くみたい」
『なるほどねー』
先生 「仮入部と違って全ての部活を見に行くから、勝手に行動するなよ」
そしていろんな部活を見に行った
『さすがに高校は部活が多いな』
隼斗 「やっぱ中学とはちがうな」
先生 「次はバスケ部だ、この先輩はバスケ部の部長だ」
先輩 「はじめまして、バスケ部は男女共に全国大会を目指しています!」
隼斗 「凄いなぁ、」
『まぁこの高校、どの部活も結構強いらしいしな』
1回くらい仮入部行くのもありだな
隼斗 「葵はバスケやりたい?」
『急になんだよ、』
隼斗 「いや、勝手にサッカー部って決めたから」
『別にサッカー部でいいよ俺はd( ̄  ̄)』
隼斗 「バスケ部入りたそうな顔してたぞ」
『久しぶりにやりたくなったけど、入部する気はないよ』
隼斗 「そっか、なら良かった」
『それにバスケ以外もやってみたいしな』
なんか俺、急に良い奴キャラになったじゃん
(‐д`‐ll)オェ
先生 「次はサッカー部だ」
隼斗 「バスケ部の時も思ったんだけどさぁ、」
『ん?』
隼斗 「マネージャー可愛くね?」
『え、なにお前そういうキャラだっけ?』
隼斗 「いや、逆にどういうキャラなわけ?」
『んー、一途系。間違えてもチャラ男じゃない』
隼斗 「俺チャラ男じゃないでしょ!?」
『多分、』
隼斗 「もっと確信持って!!」
『まぁ、可愛くなくはない』
隼斗 「可愛いって言えよ」
先輩 「サッカー部は部員だけじゃなくてマネージャーも募集中だからよろしくね!」
隼斗 「俺ら向けだね」
『俺も思った』
:昼休み:
結 「どれ食べよっかな〜」
俺達は今食堂に来ている
隼斗 「あ、俺あれ食べよっかな」
『俺もそれにしよっかな』
結 「じゃあ後でね」
そう言って結は橘さんと買いに行った
結side
朝、あーちゃんと綾音ちゃんが隣の席と聞いて、話しかけに行ったけど、凄い距離感あったから、ホントにあーちゃん嫌われたのかと思った
なんにせよ聞いてみるのが1番!
結 「ねぇ綾音ちゃん、」
綾音 「どうかした?」
結 「席、あーちゃんと隣みたいだね」
綾音 「あ、うん。そんなんだ」
結 「その、勘違いだったらごめんね。もしかしてあーちゃんのこと嫌いだったりする?」
綾音 「え、?」
直球すぎたかな?
綾音 「ううん、そんなことないよ」
結 「ホント?上手く話せてないのかなって思ったから良かった」
綾音 「うん、ホントはねちょっと苦手なタイプかなって思ったんだけど、、
(おい、あんま無理に誘うのはやめとけよ、)
今は大丈夫だよ」
結 「早く皆と仲良くなれるといいね」
綾音 「うん、私も頑張る」
葵side
『早く食べようぜ』
結 「あーちゃん良かったね」
『ん?何が?』
結 「よし食べよう!」
『なんだよ結、』
俺何かしたっけ??