表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生は赤ちゃんからでも世界最強です   作者: 翔丸
赤ちゃん生活編
2/24

転生はまさかの

「それで転生の事なんだけど、要望はある?容姿とか。どんなのが良い?」

「う〜ん…………じゃあ…ちょっとイケメンで」

「え?ちょっと。がっつりイケメンじゃなくて?」

「いや、そうだとしても、勉強できなくて顔だけとかいやですし、モテて周りからの殺意の目線を受けるのも嫌なので」


 答えると、苦笑いをされた。

 モテて良いこともあるんだろうけど、僕は基本目立ちたくない。まあ、それでも。転生で要望が出せるなら格好いい方が良いでしょうけど。

 だから、間を取ってちょっとイケメンな訳です。


「ちょっとイケメンね、わかった。他にある?能力とか家系とか」


 能力とか言ってるってことはファンタジーな世界にでも転生させるのかな。いや、サイコキネシスとかSF映画みたいな所かも、これは質問してから考えよう。とりあえず家系。


「家は虐待とか差別とかなく、子ども、というより、家族を大事にする所が良いですね。後、官僚とか大臣とかそんな家系は良いです」


 リネカは「ふむふむ、人が――――な?」とぶつぶつ言いながらメモを取っている。神様もメモを取るのか。取り終わると能力について聞かれた。


「その前に転生する世界はどこで?」

「君の世界だと定番な魔法ファンタジー世界だね」


 ほぉぉぉぉぉぉ魔法!それなら。


「一目見ただけで魔法系統が分かる魔眼が欲しいです!」


 やっぱりファンタジーで魔眼は憧れる。ファンタジー世界でなら厨二も厨二ではないのだから。

 ククク、神に与えられし神眼の力を見よとか…。


「うーん…………それは事象に干渉する行為だなぁ」


 あっさり否定された。


「この空間で神様と話してる時点で事象に干渉してると思うんですが」

「それもそうか、了解」


 手のひら返してあっさり了承。でも問題にならなるみたいだらから、調整するみたい。ある程度考えてるみたいだし、適当にやってるんじゃなくて決めたら切り換えが早いのかな。


 それから他に気配感知に気配遮断、魔力感知、魔力遮断とあげていくと神様は全部取り入れてくれた。で、魔力遮断とかあるので魔力操作も転生後すぐ、容易に出来るようにしてくれた。

 あと、空を飛びたいといったら浮遊魔法を付けてくれました。


「今更だけどこんなに取り入れて大丈夫?お咎めとか来ない」

「大丈夫。転生に関しては僕に一任されてるから、それにだったらお前らが決めろって話だし」


 結構辛辣だ。でも、正論かも。


「でも、ありがとう心配してくれて」


 神様からのお礼、笑顔付き。これはかなり貴重。家宝いや、遺産ものだ。


「そうだ、毒の耐性がほしいです。念のため」

「それなら肉体の強化もしとく。死に方があれだし」

「お願いします」


 お願いしたら肉体だけでなく、中の骨や、内臓まで強化してくれるそうだ。


 吹っ飛ばされて身体動かせなかったから分からないけど、死に方があれらしい。想像はしないでおこう。うん。


「このくらい?」

「そうですね」


 決まったあと、「あ、そうだ」と転生神が前置きして話を続けた。


「家系なんだけど、伯爵になっちゃった」

「何で!?」


 要望と違う事に焦りを少し含んだ声になって言うと、「これには理由があるから」と申し訳なさそうな表情で言った。そのあと転生神様は理由を話し始めた。


「送る伯爵家は君の望む通りの所なんだ。で、ここからが重要。魔力操作とかをするってことは多少自分を高めたいんだよね?」

「まあ」


 せっかくの魔法ファンタジーだから、高めて色んな魔法を使ってみたい。


「それなら環境を整えられる家が良いと思ってね」


 色々考えてくれての伯爵家か。

 感謝してもしきれない温情。ってこれは大袈裟かな?


「ありがとうございます。それとすみません」

「なんで謝るの?怒らせてしまったのは僕なのに」


 やっぱり誤解してた。すぐに僕はそれが誤解であること伝えて、再度謝罪をした。

 でも、魂だけだから、頭下げられないのが痛い。初めて体とは誠意を見せるために大事なのだと理解した気がする。


「そっか。でも、なおさら僕が悪いよ。その前に君に自分を鍛えるとか聞けばよかったと反省してる」


 反省させてしまった。次は気を付けよ。

 いや、次あるの?


「じゃあ決まったことだし、転生させるよ。準備は良いかな?」

「は、はい。どうぞ」

「あ、唱え有り無しどっちが良い?」

「………迷惑掛けすぎたので無しで」

「ははは、謙虚だねぇ。じゃあ、今度はまた死んだときにでも会お。その時は談話したあと白紙化だけど」

「フラグ立つような怖いこと言わんでください」


 この神様は、何処までもフランクだな。長生きしてたら皆こんな風になるのかな。


「じゃあね」


 そして、徐々に視界から神様が消えていった。


 *


「んぎゃあああー!んぎゃああー………!」


 何処からともなく赤ちゃんの泣き声が聞こえた。

 何処かに赤ちゃんがいるんだ。でもなんで?

 それよりお母さん、あやしてください。

 と、思ってたら、いきなり自分の新しい体だと思わしき体が揺れた。


 何度も揺れる。

 いや、待ってこれ、揺すられてる。


 まさか……


「奥様、元気な男の子ですよ」


 赤ちゃんからぁ――――――――!?

どうも翔丸です。


読んでいただきありがとうございます(^_^)/


次回は6月14日11時です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ