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科学のない、恵まれた世界。  作者: 鉄騎兵隊
3/5

移動

意識を回復させると、そこは宇宙のような場所だった。

なんか体がふわふわする。

すると、目の前にいくつもの扉が姿を表した。

そのうち最初の扉に入ろうとすると…


強い衝撃がはしり、弾かれた。


確かに、説明によると、


「この扉は、君がいると矛盾してしまう世界への扉だと、君を拒絶する。例えば、その世界で君が生きていたりすると、だ。だから、君は矛盾のない世界への扉を自分のてで見つけないといけない。」


といわれていた。しかし、回数を重ねるごとに頭をよぎったのは、この実験が失敗だった可能性だ。もしかすると僕は死なずに一生ここにいるのかもな。と思うと、自分がダサく思えた。

さて、果たしていくつの扉に拒絶されたのだろう。

百は軽く越えていただろうし、ことによると千に近いかもしれない。


そこで僕はやっと受け入れられた。


そんななか、僕は安堵と同時に自らに失望もしていた。

僕は両親を失って、自殺を考えたこともあった。しかしどの世界でも、僕は死んでいなかったのだな。と思うと、自分が非常な臆病者、親不孝者に思えたからだった。


小さくため息をついて、僕は再度意識を手放した。

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