8話 【作業厨】の特訓会
ステータス
個体:エリック・グレーティア
種族:人間
称号:決意
守るべきモノ
体力:25
魔力:20000
攻撃:10
防御:10(+110)
魔耐:10(+10)
俊敏:10(+10)
スキル:【テイム】【鑑定】【火魔法】Lv1【水魔法】Lv1【風魔法】Lv1【土魔法】Lv9【雷魔法】Lv1【氷魔法】Lv1【結界魔法】Lv3【浄化魔法】Lv1【俊敏】Lv1【物理耐性】Lv5【麻痺耐性】Lv1
なんだこれ!?
……低すぎだろ!
『ボクのすきるっていうのも教えて!』
『おう、わかったよ』
俺はプリンに言われた通り、スキルを確認してみることにした。
『個体:【プリン】のステータスを鑑定しますか。』
Yes、でもいちいちこうやって天の声的なのが聞こえてくるっていうのも面倒くさいな。
ステータス
個体:プリン
種族:カラースライム(黃)Lv5
称号:なし
主人:エリック・グレーティア
体力:10(+10)
魔力:100
攻撃:5
防御:5(+60)
魔耐:5
俊敏:5
スキル:【念話】【全身捕食】【衝撃吸収】Lv1【物理耐性】Lv5【大地の加護】Lv1
種族:カラースライム(黃)って……。
防御が高かったりする以外はゲームの初期魔物って感じ。
そう、初期なら手こずるタイプのやつだ。
俺は、プリンにステータスを一通り伝えていく。
『へぇ、ボクってやっぱりよわいスライムなんだね』
軽く言うプリン。よしこうなったら。
「プリン、今日から特訓だ!」
ステータスが低いなら上げるために作業! これが作業厨の生き様だ。
プリンは『ほへぇ?』などと間抜けな声を出しているが気にしない。俺はプリンを方に乗せて、前にマンションを建てた庭へ向かう。
◎1日目
「早速だが、火を出してみてくれ!」
『は? 何言ってるのリック、ボクはスライ……』
「火を出してみてくれ!」
プリンの言葉を遮り、俺は火を出すように命令する。
なんだかんだで『仕方ないなぁ、試してみるだけだよ?』なんて言ってくれるプリン。本当に良いやつだ。
『前にリックが使ってたよね、確か……ファイアボール! だっけ?』
プリンが言った瞬間、辺り一帯が焼け野原に。
……はならなかった。
燃えたのは、プリンの周り10cm程の草だけ。
『個体:プリンはスキル:【火魔法・小】Lv1を獲得しました。』
◎2日目
「今日は俺に向けてファイアボールを撃ってくれ!」
『は? 何言ってるのリック、ボクそんなこと……』
「俺に向けてファイアボールを撃ってくれ!」
プリンの言葉を遮り、俺は火を出すように命令する。
なんか昨日も同じやり取りがあった気が……。
「熱いっ! 痛い痛い!」
『ごめん、ボクのせいで』
「いや、続けろ!」
こうして俺は熱さを通り越した痛みに耐えた。
『一定以上のダメージを確認、スキル:【魔法耐性】Lv1を獲得しました。』
「スキル:【火炎耐性】Lv1を獲得しました。」
『個体:【プリン】のスキル:【火魔法・小】のレベルが上限に到達しました。』
『それによりスキル:【火魔法・小】はスキル:【火魔法】Lv1に進化しました。』
「それにしてもすごい火傷だな。治癒魔法が使えればいいのに」
『ごめんねリック。ボク、やってみるよ!』
ちょっとプリン、できるのか? そんなこと。
俺は半信半疑でプリンの行動を見守った。
するとプリンは、煎餅のように薄く広がって俺の体を包み込んだ。
冷たくて気持ちいい。今度暑い日にでもやってもらおうかな。
あれ……?火傷の痛みが引いていく。まさか!
『個体:【プリン】はスキル:【治癒魔法】を獲得しました。』
『一定以上の治癒を確認、称号:【駆け出し癒し手】を獲得しました。』
「すごいじゃないか! 火傷もすっかり治っているし、称号まで」
【駆け出し癒し手】か。スライムの癒し手か。
……なんかジワる。
『リック、治って良かった!』
「よし、それじゃあ特訓を続けよう」
『えっ?』
―――現在のステータス―――
個体:エリック・グレーティア
種族:人間
称号:決意
守るべきモノ
体力:25
魔力:21000
攻撃:10
防御:10(+110)
魔耐:10(+30)
俊敏:10(+10)
スキル:【テイム】【鑑定】【火魔法】Lv1【水魔法】Lv1【風魔法】Lv1【土魔法】Lv9【雷魔法】Lv1【氷魔法】Lv1【結界魔法】Lv3【浄化魔法】Lv1【俊敏】Lv1【物理耐性】Lv5【麻痺耐性】Lv1【魔法耐性】Lv1【火炎耐性】Lv1
個体:プリン
種族:カラースライム(黃)
称号:駆け出し癒し手
主人:エリック・グレーティア
体力:10(+10)
魔力:200
攻撃:5
防御:5(+60)
魔耐:5
俊敏:5
スキル:【念話】【全身捕食】【衝撃吸収】Lv1【物理耐性】Lv5【大地の加護】Lv1【火魔法】Lv1【治癒魔法】Lv1