表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

餓鬼・デザートバイキング・一日にアイスを10本食べる人

とある場所に餓鬼がいた。ガキ大将というものではなく、四天王の下にいるアレである。その餓鬼は、四天王に踏まれている餓鬼とは違う、全く別の餓鬼だった。彼は悩みがあった。


『四天王のやつ、自分が踏んでいる餓鬼たちの分、どこからかアイスが届いたから踏まれていないキミにあげるとか言い出しやがって・・・オレ様は迷惑してるんだぞ!しかもこんなにたくさん・・・どうしろってんだ!!』


四天王に踏まれている餓鬼に向けて送られた十本ものアイスが、この餓鬼に向けられて送られてきた。彼はこれをどうするかで悩んでいたのだ。その時、誰かの声が聞こえた。


「あー、アイス食いてー」


『何かニンゲンがほざいてやがる・・・』


「俺、一日に十本アイス食わないと、死んじまうんだよなー」


『何!?それはいいことを聞いたぞ!』


餓鬼はどこかに、アイスを売っても餓鬼だとバレなさそうなところはないか探した。すると、近くでデザートバイキングを開催している場所があった。


『よし、あそこにするか!』


餓鬼は油断していた。あそこに混ざれば、餓鬼だとバレないと。


さて、アイスを十本食べる人間だが、とりあえず愛須栗六という名前をつけておこう。

彼は偶然、デザートバイキングを開催している場所に通りかかった。


『こっちではアイスを売っているぞ。十本しかないから、早い者勝ちだ!』


餓鬼は、栗六にしか聞こえない声で言った。もちろん、他の人には聞こえていない。明らかに男を誘惑している。

男はまんまと餓鬼の誘惑に引っかかり、アイスを十本全部食べてしまった。その時、事件は起きた。


「うっ!?」


栗六は急に苦しみ出したのだ。


『え?どういうことだ!?』


男が食べたアイスは、一つだけ毒が混ざっていた。もし男に食べさせず自分が食べていたら、自分がこのようになっていただろう。

男はみるみるうちに真っ黒になり、死んでしまった。


「さて、覚悟はできているね?」


どこからか、四天王の内一人の声が聞こえた。


「私が踏んでいた餓鬼は、踏まれて何百年も経ったからもう終わりだった。だから新しい餓鬼を探していたんだよ。いやー、君が悪さをしてくれてよかったよ」


四天王の一人は言った。餓鬼はこれから、この者に踏まれて生涯を閉じなければいけない。


『ちょっと待て!俺は餓鬼に生まれてから何もしていないじゃないか!!』


「君が餓鬼になったのは、アイスに目が眩んで食べてしまったことだろう?早い者勝ちという言葉に惑わされて」


『それは・・・!!』


「残念ながら、これは決まりだからね。サァ、ツイテコイ!!」


『ヤメロォォォオオオオオ!!』


最後に記しておくが、これは地球で起こったことではない。



ちなみにこれは、友人から出てきたお題です。


お題募集中

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ