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反撃開始だっ!

 「私の技を見切っただと? ふふっ面白いことを言う奴だ。ではっ! 証明してもらおうかっ! 」


 先程よりも勢いもキレも増した攻撃が俺に襲い掛かる。


 彼女の目は本気だ、それは正に獲物を狩る虎。


 大丈夫だ、焦るな俺。


 日ごろやってきた格ゲーだと思え、そうすれば俺は無敵だ。


 俺は重心を低く前傾姿勢をとった。


 勝負は一瞬でつくだろう、その一瞬をものにするんだっ! 


 彼女が右拳を大きく振り落とした。


 その間、腹部にかけてガラ開きになり隙が生じる。


 今だっ!


 俺は思い切り地面を蹴り、ラグビーのタックルの如く、春李の懐に飛び込む。


 「なぬっ! 」


 「うおおおおおおっ!!! 」


 そのまま前方に押し切り一本、俺と春李はそのまま倒れこんだ。


 ドシーンと低い音が山道に響き、それに恐れをなした小鳥達が一斉に離散する。


 「……これでお前は身動きがとれない。」


 俺は伏している春李の整った一種の芸術の様な顔を覗きながらそう宣言してやった。


 彼女の荒い息が鼻に当たる、その度に甘い香りが鼻腔を刺激した。


 春李は呼吸を整わせてから。


 「ふん、これで勝ったつもりか? 甘いなっ! 」


 春李が俺の右頬を殴りつける。


 だが。


 「ぶわはははっ! 効かねぇなっ! 」


 まるで一昔前の悪者のように高らかに笑った。


 いや、実際は超痛い、痛いけどここは我慢で。


 「言ったろ? もう見切ったってなぁ……っ! 」


 俺がこうも確信めいて言えるには理由がある。


 それは今俺が彼女の体幹をしっかりと押さえているということだ。


 体幹は胴体の事で、人間がスポーツをする、身体を動かす際に最も重要な部分。


 体幹を疎かにすれば例えどんなに強肩なプロ野球選手でもレーザービーム送球は出来ないし、どんな健脚だろうとも陸上競技でいいタイムを出すことはできない。


 無論、それは彼女にも言えることでどんな強靭なパンチを撃てても体幹を封じている限り致命傷になる攻撃はできないのだ。


 「く、くぅ……。」


 歯を食いしばり、悔しそうな表情を浮かべる春李。


 いいぞぉ、この表情、色々満たされる。


 俺は首を左右に振ってから指を一指ごと重ねてそれをひっくり返す。


 ポキポキと言う軽快な音が鳴った。


 そして俺は悔しげな表情を浮かべる春李を見据えて。


 「さぁてと、ここからが反撃タイムだっ! 」


 

 俺は両手を大きく広げて彼女の大きな胸を掴んだ。


 「な、何をするっ!? 」


 「決まってんだろっ? これからダウンをとるんだよっ! 」


 俺は指を広げたまま、彼女の双丘を優しく撫で始まる。


 チャイナ服越しに伝わってくる柔らかい感触、ちょっとお高めのプリンのような上質な触り心地だ。


 俺はそれを下からすくい上げるように触っていく。


 「んっ止めろぉ……今すぐ止めるんだ。」


 「いいや、駄目だね。お前が負けを認めるまで俺は攻め続けるっ! 」


 今度は食器を洗うスポンジを洗剤がよく馴染ませるために揉みほぐすように全体的に揉んでいく。


 指が吸い込まれるように沈んでいく、指全体が彼女に包まれているようだ。


 「はぁん……こ、こんなことでは屈しないぞっ! 私も覇拳使いだ。こんなことでは……んんっ決して屈しない。」


 口では強がりを見せる春李だが先程のような鋭い眼光は何処へやら、顔が段々と蕩けていく。


 ……そろそろ頃合いだな。


 俺は更に指を滑らせ、双丘の頂上を目指した。


 そこにあるのはポツリと丸く膨張した登頂の記念であるフラッグだ。


 俺はそれをマウスのホイールボタンのように指で弄っていく。


 「ひゃんっ! そこはぁ……だめぇ……。」


 先程まで強がっていた表情は最早消えうせ、快感に耐え切れなくなり顔を真っ赤に染め上げ涎まで垂らしてしまう始末。


 だが俺は指を休ませない。


 女の子が駄目と言うのはその裏返し、もっとやれという事だと俺はその手の雑誌で読んだことがあるからだ。


 俺はその突起物を先程のように弄ったり、擦ったり、親指と人差し指で摘んでこねていく。


 その度に春李の身体はびくびくと痙攣し、抑えきれない快感を艶やかな唇から扇情的な声で表現している。


 「はぁはぁ、どうだ? 参ったか? 」


 俺はぎりぎりで理性を保ちつつ、彼女に降参を問いかける。


 「だ、誰が負けを認めるものか……はぁんっんぅ。誰が……。」


 強情な奴だ、まだ負けを認めないとは。


 それならばこうだっ!


 俺は摘んでいた指に一気に圧をかけた。


 「うんぅっ! それ駄目ぇっ! 」


 「ほら、参ったといえっ! 今すぐ降参するんだっ! 」


 「嫌だぁ……負けたくない。負けたくないのぉ。負けたくな……はぁあんっ! 」


 それでも意地をはる春李に対して俺は更に指の圧をかけた。


 「あぁんっ! ダメダメぇっ! 意識トんじゃうっ! トんじゃうよっ! あっああ、はぁぁぁぁぁんっ!!! 」


 春李が腰を浮かせて大きく痙攣し、そのまま瞼を閉じた。


 気絶したのか? と、いうことは……。


 ザザッとまた何処からかノイズまじりの音が聞こえる。


 そして。



 「春李選手、戦闘不能。そして勝者、斉藤タモツ選手っ! 」


 カンカンカンっとどこからか俺の勝利を祝うゴングが三回鳴った。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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