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出会って数秒で即バトル

 薄っすらと意識が覚醒していき、そのまま目を開いた。


 瞳が映し出したのは生い茂る木々達とその隙間から見える青い空。


 ここ数日引き篭もっていたので新鮮に見える。


 ってそうじゃなくて。


 「ここ、どこですかぁ……。」


 ゆっくりと立ち上がり周りを確認してみる。


 左右見渡せば木、木、木。


 そして地面は整備されていることからここが山道だとわかった。


 わかったのだが。


 「どゆことぉ……。」


 訳がわからない、先刻まで自分の部屋に居たのに行き成り外なんて意味がわからない。


 一体ここはどこなんだろうか。


 「取り合えず、歩いてみるか。」


 俺は整備されている道を道なりに進もうと足を運んだ。


 まずはここが何処なのかを把握しなければ、その為には人を探し、情報を得る事が大事だろう。


 こんな山道に人がいるのか怪しいが。


 全くどうしてこうなった。


 深いため息をついてから足を進めようとしていた矢先の事だった。


 「おい、お前。」


 後ろから声をかけられ足を止める。


 振り返ればそこに立っていたのは凛とした目をしている白いチャイナ服の女の子だ。


 スラッと伸びた生足がチャイナ服から見え隠れし、強調された大きな二つの果実がたわわと胸に生っている。


 こんな山道にコスプレイヤー、ますます訳がわからん。


 「あの、どなたでしょうか? 」


 恐る恐る聞いてみるとチャイナ女は腕を組んでから。


 「私の名は春李(しゅんりー)、白虎の聖獣に魅入られし覇拳(はけん)使い。……貴様もどうやら覇拳使いのようだな。」


 「え? 白虎の聖獣? 覇拳使い? なんだそれ? 」


 美少女が行き成り聖獣だの覇拳使いだの訳がわからない単語を使ってくる。


 なんなんだ一体、まさかあれか、厨二病とかいう痛い子なのか? 


 俺が目の前にいる痛い女の子を不審そうに見つめていると彼女も俺の方を見てニィッと口角をあげた。


 「覇拳使い同士が目が合うということは、もう理解しているな。……では行くぞっ! 『コール』っ! 」


 春李が右拳を空高く突き上げて高々とコールと宣言。


 すると、どこからかガサガサとスピーカーのノイズがかった音が聞こえてくる。


 そして。


 『コールが宣言されました。ランク三万位の春李選手、ランク三十万位の斉藤 タモツ選手の聖戦が受理されます。……それでは戦闘開始っ! 』


 カーンとゴングが山道に鳴り響く。


 

 えっ? 何々、どゆことぉー。

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