表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命から 逃げる!!  作者: ビアダル
3/6

一体俺が何をした?

書かなけりゃならないんでしょうが他の人の作品を読むのが楽しくてたまりません。

 ・・・不味い・・・これは不味い・・・


 何かの間違いであって欲しいと思いながら掴んで直接見てみた髪はやっぱり白いそして俺はまた女だという。


 ・・・何なんだこれは・・・


 

 普通あれだけ野山を駆けずり回っていたらもっと黒くならねばならないのに色あいがおかしい。生まれ変わった先が南蛮人としてもあり得ないだろう。こんななりなのに女だとか・・・


 室内の隅でうずくまり、思考を巡らせる。

             だが考え付くのは悪い事ばかり


 ここまでくると俺が人じゃないという可能性も忘れてはならない。。例えば・・・狐や狸とか?・・・!ちょっとまてよ?だとしたら俺が幻術使うと不味いことになるんじゃ・・・妖怪なんぞ駆除以外に考えられん。

 ーーーああーーーそういえば伊勢に出没した妖狐狩るのにえらい死者出してたよな。もし今の俺がそれなら確実に殺される・・・

 だとしたら術が使えることは誰も知らないほうがいい・・・いや、知られちゃいけない・・・


 これからも使ってる最中見られることは勿論使えることが知られた段階で命がなくなる可能性がある。

 もしこの場を抜け出してもこの見た目じゃ一発だし今の状態じゃ長いこと術も使えねえ。


 とはいえこの状況、どうしたものか・・・

 助けを呼ぼうにも仲間は勿論知り合いもいないしここがどこの村かもわからない。

 社会の状況なんてさっぱりだ。

 しかしこの状況で魑魅魍魎の類だったらと考えただけでゾッとする。前世であいつらの駆除にどれだけの犠牲者が必要だったか考えると、見つけられれば 即 死、あるのみだ。


 病気の場合も同じだ。感染を引き起こす類のものであるならもはやそのまま殺されるだけだ。


 単にこの国に小さい頃から髪の白い人間も生まれてくる国ならいいんだが・・・少なくとも「自分」の周りに同じ色をした髪を持つ人間はいなかった。

 血筋の可能性を考えたが参考は母のみ・・・あてにはならない。

 そもそもあの母親が俺を生んだことにより家を追い出された可能性があるんじゃないか?

 と考えればあの扱いも納得だ。正直あれが親の態度だとは到底思えん。


 ―――――ざっくりと想像してみた展開――――――


 母親は或る日妖怪に俺を孕ませられた。


 俺を生んでみればこんな異形。


 村からも家人の者からも忌み嫌われ追い出される


 子供を抱えたままなので働けない


 俺がいるから住むことも許されない


 生活に困って途方に暮れるしかない


 こいつさえいなければ・・・と憎しみが募る・・・


――――うーん・・・それなら母、悪くないわ――――――


  明確な自覚はなかったが「自分」は確実に憎んでた。今の俺はその気持ちを残したまま俺になったからそれは分かる。しかしその一方で仕方なかったと納得も出来た。


 ・・・んん?

 どっかからかジンドウテキがどうのと声が聞こえるが甘いことをいってもらっては困る。

 これは生きる死ぬの話なのだ。甘いことを言っていたら共倒れなのだから切り捨てるべきは切らねばならない。


 ・・・ま、今回切り捨てられたのはこちらなわけで・・・


 ああ、母親への憎しみはなくなった。俺が憎むべきはアレだな。

                              神さんだな。

 

 前世の人生も酷かった。


 生まれたときから鬼だの異形のものだと呼ばれて育ち


 「女」としては役に立たないからといって男のやるような修行内容


 がんばって技を磨いたのにいざ自分の世代には太平の時代に突入直前。


 これが最初で最後といわれた大仕事の最中まさかの暗殺


 しかも相手は俺の実妹・・・と・・・



 ―――――怨んでいいよね?これ――――――


 生まれた頃から見た目に苦しめられ負けずに頑張り身につけた技術は無為となり仕事で大コケ挙句身内に殺されるとか何だそれ!!


 昔っから鬼の子だとか言われたけどな?俺の夢何か知ってるか?


                結婚して里で静かに暮らす

                       だ!!


 誰が波乱万丈の人生要望したよ?

 忍びの人生なんて真っ平ごめんだっつーに!

 俺はなー!月並みだけどなー!

               可愛いお嫁さんに憧れてたんだよ!!

 前世じゃアレだったんだから今生じゃこの夢実現させてくれてもよくね?


                               絶望的じゃねえか!


・・・はぁ・・・神さんは俺にどうして欲しいのだろう・・・

 この世で俺に何かさせたいのだろうか?・・・

                      だったら対価がいただきたいわ!!

 くれないっていうなら俺は神様の言うことなんて聞かんからな!



 俺は石の天井に阻まれ見えぬ遥かなる天上を睨みつけそう強く念じた。

                         ―――――――――――――――そのときだった。


             ・・・カタ・・・


 見ずとも分かる・・・誰かが俺を実に来たのだ。

 さっき思わず俺は声を出してしまっていた。扉の向こうにいた見張りが気づかぬはずがない。

 ここは口八丁手八丁で乗り切るしかない。

 迂闊なこというなよ?俺?俺が何で捕まっているか分からんのだ。誤って罪状増やしたら目も当てられんぞ!

 この国の人間はまず俺をどうしようとしているのかね?

 俺を罪人として裁きたいのか?化け物として狩りに来たか?

 どちらにしたところで俺は簡単にはやられねえぞ!


 さて・・・神さんよ・・・


    服部半蔵正就 今生こそ可愛いお嫁さんになってやるぜ!!



「○×★!>ё▼■Д≠∮ΞΞ ̄⑪#Λ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・言葉分かんねえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


                      お の れ! ! ! 神 さ ん ! !



 



 


 


人間部屋に篭ってるとろくなこと考えないよね

 今日はそんな話でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ