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PMC兵士の異世界転生記  作者: 野良犬
序章 異世界転生
1/10

プロローグ

中東のとある街


内戦が続くある街で聞きなれた発砲音が響く。

その後にはターゲットにされた人間の悲鳴。頭を7.62mm弾で撃ち抜かれたからだ。


それを確認した主人公、大和蓮也はため息をつく。大和は自身が率いるPMCとともに、内戦を長引かせているイスラム過激派の掃討作戦を行っている。


「これで今日は50人目だな」


隣でスポッターを務めている男が言った。


「そうだな」


と、一言いった俺は、愛用のスナイパーライフル、アキュラシーインターナショナル社製AWを肩に背負うと、護身用のH&K社製PDW、MP7を持ち上げ立ち上がろうとした、その時だった。


これまた聞きなれた発砲音が聞こえてきた。だが、それは味方のものではなかった。突如放たれた弾丸はスポッターを務めていた男に命中した。そう、イスラム過激派が使うAK47に頭を撃ち抜かれたのだ。


俺は瞬時に物陰に身を隠し動かなくなったスポッターの男を見る。頭には一つの穴が穿たれていて、どうやら即死のようだった。彼とはさほど長い付き合いではなかったが、自分の仲間がやられたことに対する復讐心が燃え上がった。


俺は物陰から身を乗り出すと、MP7のセレクターをフルオートに回し、上部に取り付けられたホロサイトを覗く。そして、自分の仲間がやられたことに対する復讐の意を込めてトリガーを引いた。


目の前にいる敵は全部で8人、倒せない数ではない。そう自分に言い聞かせながら、これまでと同じようにトリガーを引いていく。そして戦闘開始からわずか5分後、俺たちを襲ってきた8人はあっけなく壊滅した。


周囲の安全を確認した俺は仲間を失った失意の表情を空に向けた。そしてその行動が命取りになった。AK47の乾いた発砲音とともに、左足に激痛が走った。慌てて避けようとするが、足が全く動かない。その時俺は思った、「そうか俺は死ぬのか」と。


俺を撃った男が近づいてくる。次第にその男の表情が読み取れるようになった。それはまさに自分が先ほどしていたのと同じような表情だった。俺は諦めて目をつむった。


男がAK47のトリガーを引くのが見えた。街に銃声が響き渡った。



だが、「ここは、どこだ?」


大和が目覚めたのは地獄ではなかった。そこは周囲を白い壁で覆われた小さめの部屋だった。

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