昇級試験
あれから五日。
今日は昇級試験のある日だ。
俺達は冒険者ギルドに赴き、昇級試験の手続きを行っていた。
そこで俺達を目にしたアデレさんが声を掛けてくる。
「アキトさん何をしているんですか?!」
「え、昇級試験の手続きですが」
俺は驚いているアデレさんに驚く。何事だろう。
「アキトさんは全治二週間なのですよ、昇級試験ではなく体を労ってください」
「あっ」
アデレさんが呆れたように片手をこめかみに当てて溜息をつく。
出来る秘書が駄目な部下を持ったような状況になってしまった。
それじゃ駄目な部下の駄目な言い訳でもするか。
「でも、ここ数日の鍛錬でほぼ問題ないことが分かっていたので」
骨折の方はすでに完璧に治している。打撲はもともと一週間も掛からずに痛みが引いていた。
「鍛錬までしていたのですか……呆れたと言いますかなんと言いますか」
とりあえずアデレさんの相手をリデルに任せて、昇級試験の申し込みを行ってしまう。
トリテアの町には予定以上の期間滞在してしまった。次の試験までの一週間は長すぎた。
◇
昇級試験は午後からだ。冒険者ギルドが一番暇な時間でもあるらしい。
当たり前だが俺達以外にも昇級試験を受ける冒険者はいる。
他には全部で五組ほどのパーティーが来ていた。
受付順らしく、俺達の出番は二時間後くらいになるだろう。
せっかくなので他の冒険者達の戦いを見ていくことにした。
それで分かった事だが、俺達の装備が如何にみすぼらしいか……対抗出来るのはリデルの鎧くらいだった。
正直、場違い感がすごい。
ランクDの昇級試験と聞かなければみんなランクD以上の冒険者のような装備に見えた。
俺のように毒大蛇との戦いで一段と襤褸になった革の服を着ているような冒険者は一人もいない。
もちろん武器もずいぶんと違うようだ。一本銀貨三〇枚の剣で参加しているのは俺くらいか。
装備もそうだが、気合の入りようも違った。
強面のお兄さん達が気合を入れているのでルイーゼは恐縮気味だし、モモは……あまり変わらないな。
「少し甘く見ていたかな」
「アキトらしいとも思うけれどね」
他の冒険者達は俺達を奇異の目で見ていたが、すぐに仲間内で試験への最終対策に入っていた。忙しい様で何よりだ。変に絡まれないで済む。こんな所でテンプレな展開は御免被る。
受付が終わったところで、試験に関するルールを説明された。
とはいっても、それほど多くはない。
一つは刃が丸められた木製の武器を使用すること。
一つは頭部への攻撃は禁止であること。
一つは転倒した時点で行動不能扱いとする事。
一つは十メートル四方で区切られた戦闘エリアから出たら行動不能扱いとすること。
最後に、試験官に勝てなくても実力的に申し分が無ければ試験には合格すること。
よって無茶をすることの無いようにと締められた。
◇
冒険者ギルドの裏口から出ると、すぐに模擬戦用のフィールドが見えてくる。
すでに試験官が待機しており、すぐにでも始められるようだ。
試験官の装備は全員が剣と盾を持った標準的な装備だった。これはこれで打ち崩すのもなかなか大変そうだ。
しっかり連携してくるようだと手の出しようも無く終わってしまうかもしれない。
第一試合目が始まる。
試験に臨む冒険者パーティーは五人だ。
試験官の人数以上で参加しても良いのか。あくまでも結果ではなく内容を見ると言う事かな。
幸いにして、そこまでかっちりとした模擬戦では無いようで、試験官の方も防御一辺倒と言う事も無く、散開して始まった。
冒険者パーティーに魔術師はいないようだ。
そう言えば、魔法に関するルールはどうなっているのだろう。
模擬戦の内容は冒険者パーティーが健闘していた。
冒険者パーティーは三人が残っており、試験官は二人になっていた。
しかし、そこまでだった。試験官の奮闘により冒険者パーティーの一人が崩され、二対二の同数になってからはあっという間に試験官の勝利で幕を閉じた。
素人目でも最初は手を抜いていたように見える。いや、手を抜いていたのではなく、どういう戦いをするのか見ていたのか。
そうであれば、事前に立てた作戦通り進められそうだ。
しかし、人の戦いを見るのは為になる。多対多という事もあるが、一つの戦場に複数の戦況が発生するのが当たり前のようだ。
俺達も魔物との戦いの最中に他の魔物の襲撃を受けた時など、戦況が二分される事もあった。
そういう場合は一方をリデルが支えている間に、もう一方を俺とルイーゼで何とかし対処してきた。
でも、それが出来るのは二つの戦況までだな。
そこにさらに魔物が現れる事があったら戦線が崩れるだろう。
でも、リスクばかり考えていてはリスクに弱くなる事も学んだ。難しいバランスなのだろうけれど、どうしても身に付けていかなければならない。
もっとも、俺達だけで対応する事が絶対という訳ではないので、仲間を増やして数に頼るのも良いだろう。
◇
初回の五人組冒険者以外のパーティー戦はあまり学ぶ所が無かった。
最初の模擬戦で試験官が二人退場させられていた為か、様子見の時間が短いように思えた。
そして、いよいよ俺達の番だ。
ここまでは同じ試験官が模擬戦に参加していたが二人ほど入れ替わるようだ。それなりに疲れもするのだろう。
俺達は三人の為、戦いは三対四になる。
普通に考えれば試験官は二・一・一に別れてくるだろう。もしかしたらルイーゼを無視して二・二や、速攻を掛けに三・一という可能性もある。
テンプレ通りならば圧勝して試験官に将来有望な所を見せる事になるイベントのはずだとはいえ、無策で昇級試験に臨むつもりはない。この五日間、ある程度は想定してきた。
リデルの敵愾向上魔法は人間には作用しない。
俺はこの昇級試験では魔弾を封印することにした。手抜きというわけではないが、いささかイレギュラーな魔法という認識があるからだ。
これについてはリデルと決めたことなので、リデルも無いものと思って行動する。
というわけで俺達パーティーの秘密兵器は身体強化になる。これは見た目でまったく分からないから意表を付ける。
そして今回の作戦はこの意表をつく役割をルイーゼが担当する。
作戦はリデルが先行し、防御に専念。二人抑えられれば御の字だ。
残りの二人が俺とルイーゼに別れればベスト。
昇級試験の対象外でランクEのルイーゼは、ある意味この試験を試験らしくする為に存在する頭数要因だ。
そのルイーゼに試験官が一人付き、実際の戦いは二対三になると踏んでいた。
そして開幕は俺の期待通りに進む。
先行したリデルが一人と相対し、もう一人を剣で牽制する。
二人が出遅れ、先行した二人が俺とルイーゼに別れてやってくる。
ルイーゼには戦いの始まる前から身体強化の準備をさせていた。
ルイーゼは俺より総魔力量が多いけれど、戦闘が始まってからでは集中出来ず、身体強化を唱えることが出来ない。それを補う為の作戦だ。
ルイーゼに相対した試験官はさほどルイーゼの攻撃を気に掛けていなかったようだ。基本はルイーゼの動きを封じるだけの仕事だったのだろう。
そこに想像以上の力の乗ったメイスの一撃が振るわれる。
そのメイスは試験官の盾を強く打ち込み激しい音と共に弾き飛ばした。
試験官は驚愕しつつも白線を越えずギリギリで立ち止まる。
さすがに一撃でというのは甘かったか。
ルイーゼは最初の一撃に身体強化を載せていたが、二撃目までは打てない。攻撃することで集中力が切れて魔力を制御しきれないからだ。
でもルイーゼは諦めていなかった。すぐに試験官に追撃を行う。初撃のイメージが無かったら試験官にとって躱せない攻撃じゃなかっただろう。
最悪ルイーゼの一撃を受けても鎧で防げると考えられる。
だが、盾を失った試験官はその一撃を下がって躱すしかなかった。
それは白線を越える事になったとしても、盾を吹っ飛ばしたあの一撃を体で受ける気にはなれなかった。
考える時間を殆ど与えずに行動し判断ミスを誘ったルイーゼのお手柄だ。
◇
脇目でルイーゼの様子を見ていた俺だが、実は全く余裕が無かった。
それでもルイーゼの戦況がこちらにも関わってくるので無視も出来ず、相対する試験官から距離を取ってはルイーゼの様子を見ていた。
ルイーゼが一人の試験官を退場に追いやった後の作戦は、俺が相手をしている試験官を代わりに相手する事だったが、状況が変わった。
この試験官が強すぎるのだ。
「ルイーゼ! リデルのサポートを!」
作戦の変更に一瞬だけ戸惑ったルイーゼだったが、直ぐにリデルのサポートに回る。
リデルのサポートと言っても基本は何もしない。近くにいて、隙を見せれば攻撃をするという意思を表示するだけで基本はルイーゼも防御に専念だ。
「良く躱すな」
試験官が言葉を掛けてくる。
「当たったら死ぬからな」
刃の無い模擬戦用の武器に当たったらと言う意味ではない。実戦を想定しての話だ。それは試験官にも伝わったようだ。
「ホブゴブリンを倒し、毒大蛇を倒したそうだな。躱すだけでどうやって倒したんだ」
これは挑発だろう。
「自分では躱すのが苦手だと思っているけれどな。
今だって転がり回ってやっと避けている状態だよ」
謙遜ではなく、俺は過去に三度死に掛けているくらい避けるのが下手だ。
今、試験官の攻撃を躱せているのも本気の攻撃じゃないからだ。
リデルの方も余裕があるとは言えない状況だ。様子見をしてくれる今の内に決めてしまおう。
俺は初めて自分から仕掛ける。
身体強化は使わず、試験官に詰め寄りテイクバックした剣を水平に振り切る。
試験官は自分の剣で俺の剣を受けるが、そこで俺は身体強化を発動し剣を振り抜いた。
試験官は堪らずに剣を取りこぼす。
「なんと!」
すかさず振り抜いた剣をバックハンドから戻し気味に盾を打ち、再び身体強化を使い一気に白線の外へ押し出す――つもりだったが、試験官は俺の剣を盾で受けた後、そのまま俺の剣を上方に流し、隙の出来た俺の体に盾を翳したまま体当たりをしてきた。
まともに体当たりを受けた俺は体を浮かしながら一メートルほど吹っ飛び、蹈鞴を踏む。
この模擬戦のルールで転倒は退場扱いだ。
「たまげたな。
見た目からは想像出来ない重い一撃だ。ホブゴブリンを倒したのも納得がいく」
試験官は俺が体勢を立て直す間に取り落とした剣を手にしていた。
最初に戻ったどころか、警戒された分だけマイナスだ。
「今ので合格って事にはならないかな」
「もう少し俺を楽しませてみろ」
奇襲が駄目なら後は正攻法か。
とにかく盾が邪魔だ。
朝の鍛錬でリデルと模擬戦をしているが、盾を上手く使われると有効打が取れない。
実戦であれば盾越しに魔槍を打ち込む事も出来るが、今使う訳には行かない。
つまりあれか、左手がまるまる無駄になっているのか。
俺は盾を装備していない。盾を上手く扱えないという事もあるが、それ以上に左手で魔弾を打つからだ。
魔弾は左手からしか打てない訳じゃ無いが、慣れ親しんだ方法であるのと、体から発するより手を通した方が収束しやすいからだ。それだけ発動が早くなるし、威力も上がる。
だが、魔弾を封じている今は左手を別の事に使うしか無い。
俺は再び試験官に詰め寄り、剣をフェイントに盾を誘い、その盾を左手で掴む。そして身体強化を使い無理矢理こじ開け、現れた胴体に右の膝蹴りを入れた。
剣は近すぎて振れなかった。
結構まともに入ったと思ったが、試験官は効かぬとばかりに猛攻を仕掛けてきた。
試験官の剣が凄まじい勢いで振られたのを、殆ど条件反射的に屈んで避ける。
まるでそう避けるのが判っていたかのように左手から盾が俺を殴りつけた。
目から火花が散るとはこの事かと言わんばかりにキラキラした物が視界の中を飛び回るが、それに混じって試験官の剣が迫っていた。
体が言う事をきかないが、身体強化の力だけで剣を振り上げ試験官の剣を受け止めた。
試験官の表情に一瞬だけ驚きが生まれたが、俺にその隙を突く事は出来なかった。
まだ脳震盪を起こしかけた余韻が残っている。
再び試験官の剣が今度は足下を掬うように振られる。
俺はそれを、片足を上げて躱す。
しかしそれも読まれていた。
片足立ちになった所で再び盾を構えての体当たりを食らった。
読まれたんじゃ無い、誘われているんだ。
馬鹿みたいに誘いに乗ってものの見事に攻撃を食らっているのか。
俺は再び吹っ飛ばされた所で蹈鞴を踏んで凌ぐ。
「ほう、しぶとい。なかなか楽しませてくれる」
試験官は随分と余裕があるようだが、俺の方はひたすら耐える一方だ。
実戦経験の場数が全く違う、このままいくら続けても勝てる要素は無いな。
というか試験官に圧勝してランクDになるテンプレは何処行った。
しょうが無い。後はなるようになれだ!
俺は口の血を拭うと今までの部位強化ではなく全身強化で身体強化を発動する。
そこから全力のダッシュで開いた間合いを詰める。
試験官はそれでも反応している――いや、条件反射だ。
俺の剣は盾に当たり砕け散ったが試験官も体勢を崩していた。
そこで左回し蹴りを試験官の腕に放つ。しっかりとした衝撃を感じたが、剣を落とす事は無かった。
それでも衝撃で体勢を崩している。
今度は両手で盾を掴み、右足を試験官の腰に当てて盾を無理矢理奪い取る。
そしてお返しとばかりに盾を構えて、体当たりから一気に白線の外に向かって押し込んでいく。
魔力切れが先か押し切るのが先か。
そう考えていた俺は次の瞬間、宙を舞っていた。
試験官は俺に押し切られそうになった瞬間、足を残して体の芯をずらし、俺がその足に躓いて体勢を崩した勢いで投げていた。
なんか柔道の技でも食らったかのように簡単に体が宙を飛ぶ。
そのまま俺は物の見事に白線の外に投げ出され、地面に背中を打って咽せていた。
空中に投げ出されていた時、一瞬だけ目に入った状況では、リデルが試験官との一対一をしていた。
ルイーゼともう一人の試験官が退場している。
試験官を一人も倒せなかったのは俺だけか。
◇
結局、俺を相手にしていた試験官がリデルの試験官と合流し、一対二の状況になったリデルが試験官の猛攻に白線を割って、模擬戦は終了となった。
他の冒険者パーティーを見ている分には、結構お気楽にやっているように見たものだったが、自分達でやってみるとお気軽どころか魔物と死闘でもしているくらい余裕が無かった。
魔人との戦いでも思ったが、知能が高いと魔物との戦いの経験が全く役にたってないようだ。
これでも毎朝の鍛錬でリデルやルイーゼと模擬戦をしていたが、それでも別の人間を相手にすると全然駄目だった。
これも何か対策を考えないといけないな。
「リデル、合格とする」
リデルは試験官を一人倒している。
リデルが合格なら取り敢えずの目的は果たせた事だろう。
「アキト、お前は……駄目だな。お前より隣のお嬢ちゃんの方を合格にするか」
ルイーゼも一人倒しているからな。ほんと俺は何をしているんだか。
「バルカス、お前、無駄に楽しんでいただろう。約束は守ってやれ」
リデルと最後まで戦っていた試験官が、俺と戦っていた試験官に声を掛ける。
「ん、あぁ、そうだな。よし、約束だ。合格としよう」
バルカス、軽いな。良いのかそれで。
「アキト。お前の身体能力は馬鹿みたいに高い。
そのおかげで今まで戦ってきたようだが、それでは勝てない相手もいると分かったな。
しかし、二度ほどお前の攻撃に肝を冷やしたのも事実だ。これからも励め」
「ありがとうございました」
俺は試験官に礼を言う。
この模擬戦は有意義だった。偶にであれば昇級試験とか関係なくやってみても良いと思えるくらいに。
◇
模擬戦用のフィールドを後にするとアデレさんが何とも複雑な表情をしていた。
「アデレさん、どうかしましたか?」
「試験官の冒険者ランクは最低ランクCです。先ほどのバルカス師範はランクBなのですよ。
模擬戦とは言ってもランクDの昇級試験で後れを取る事はあり得ません。
アキトさんは健闘されていたと思います。
素手で掴みかかったり殴りかかったり、呆れてしまいましたが、有効だったと言う事でしょう」
「でもきっと次は通用しませんよ」
だからこそランクBなのだろう。
「改めまして。リデルさん、アキトさん。ランクD昇級試験合格おめでとうございます。
ルイーゼさんもご活躍でした」
アデレさんにお礼の言葉を返したところで、伝えなくてはいけない事を思い出した。
これはリデルに頼む。
「アデレさん。
僕達は明後日この町を出ます。もしご都合がよろしければ、明日の夜はご一緒に食事をしませんか」
「えっ?!
トリテアを拠点に活動されるかと思っていました」
「僕達は旅の途中だったのですが、この町に寄ったのは装備を調える為です。
他にも道中で未熟なところもありましたので、すこし長居をして鍛錬をしていましたが、それも頃合いかと」
アデレさんの気持ちは分かりやすい。出会った時から、ずっとリデルに惚れ込んでいる。
もしかしたら一緒に行くと言い出す可能性も考えていたが――
「そうでしたか。とても残念です。
お会いしてからはとても楽しい毎日を過ごせていました。明日の食事には是非ご一緒させて頂きたいと思います」
アデレさんにはアデレさんの生活がある。色恋だけで切れない事もあるだろう。
そういう意味では関わりすぎてしまった事は逆に酷だったのだろうか。
俺は気を遣って、しばらくリデルを預ける事にした。
その間に、俺は回復魔法を使い体の打撲を直し……魔力切れが近かったみたいだ。
打撲くらいで女神アルテア様に頼るのも恐れ多いし、一晩くらいは我慢しよう。
≪ふふふ。今更ですね≫
気が付くと、アデレさん以外にも年頃の女性がリデルを囲んでいた。
模擬戦の活躍を見ていた他のパーティーの女性や見物人、それに冒険者ギルドの受付の女性と吃驚するほどの大人気だ。
正直言おう、ちょっと羨ましい!
女神アルテア様は確か慈愛の女神だったな。俺にもどうか御慈愛を!
≪……≫
仕方が無いので、リーダーであるリデルの代わりに俺が昇級の手続きをした。
2015.11.04
■改訂前
一つは与えられた武器を使うこと。その武器は刃が丸められた木製の武器であること。
一つは武器の種類が剣・槍・弓の3種類であること。
■改訂後
一つは刃が丸められた木製の武器を使用すること。