表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界は思ったよりも俺に優しい?  作者: 大川雅臣
第一部 第一章 冒険者編
31/225

トリテアの町で初の狩り

 冒険者ギルドはトリテアの町で唯一の門、その門の正面にあり、狭い町にしては珍しく石の塀で囲われたていた。

 建物自体も石とレンガが多用され、無用な飾りなど無い質実剛健な作りになっている。


 俺も含めて無骨者が集まるにはふさわしい感じだな。

 それでいてリデルの様な洗練された佇まいの冒険者がいても何故かしっくりくる。

 しかし、ルイーゼはともかくモモは流石に連れて入れる雰囲気でも無かった。


 目的はこの付近の森で出る魔物や魔人の情報を集める事なので、手続きとかも無い。だからルイーゼとモモには入り口で待ってもらう事にした。


 ◇


 俺達がこの冒険者ギルドに来たのはお昼も近くなってからだ。鍛錬をしたり鍛冶屋に寄ったりで随分と時間が掛かってしまった。


 グリモアの町の冒険者ギルドは昼も近くなれば殆ど誰もいなかったが、トリテアの町では昼でも多くの冒険者や、冒険者に依頼を出す商人、情報を捌く事で利を得る情報屋などが集まっていた。


 それでもカウンターは比較的空いている。受付カウンターの数が多い事も理由の一つだろう。グリモアの町では二つだった受付カウンターが一五個もあった。もちろんそれぞれには受付が待機し、いつでも要件を受け入れられる状態になっている。


 俺がカウンターに向かうと、ずいぶんと不躾(ぶしつけ)な視線が多かった。俺の髪の色が気に入らないのだろう。視線くらいは気にしていないが鬱陶しくもあるので、染める方法が見つかったら染めてしまうか。俺は染める事に抵抗はない、というか元の世界にいた頃は夏休みに入ったら試してみるつもりでいたくらいだ。


 しかし、第一印象は大切だ。

 ここはリーダーで有りイケメンでもあるリデルに頼む。


「はじめまして。リデルと言います。

 しばらくこの町に滞在する事になりましたので、周辺の魔物に関する情報と、それらの載った冊子があれば購入したいのですが」


 冒険者は貴族であっても貴族名を名乗らない。そういう暗黙のルールがあるらしい。

 とは言え、堂々と名乗って冷めた視線を向けられる貴族もいるそうだが。

 リデルは空気を読める男だ、きちんと郷に入っては郷に従う。


 リデルが声を掛けたカウンターには細身の女性がいた。細身だけれど胸が大きく顔立ちも綺麗で大人っぽい人だ。長いライトブラウンの髪を肩の辺りで一つにまとめて仕事が出来そうな雰囲気だ。白いブラウスに、なんとこの世界で初めての眼鏡だ。眼鏡は高い物らしいが、それだけこの冒険者ギルドの収入が良いのかもしれない。


 その受付の女性はリデルが声を掛けた後、ぽーっとしたまま動かない。


 イケメンは女性の時を止める固有の能力(ユニーク・スキル)を持っていると聞いたが、これがそうか。

 実際目にするのは初めてだけれど、効果範囲は隣のカウンターにも及ぶ様だ。止められる時間は約一〇秒だな。戦いの中で一〇秒あれば死んでいる所だ。つまりカウンターの女の子組はすでに敵では無い。


 グリモアの町にいた頃はそこまでと思わなかったけれど、いや、そうでも無いか。結構女性の視線を惹いていたな。俺も側にいればイケメンパワーのお零れを頂けるかもしれない。


「し、失礼しました」


 正気に戻った様だ。顔は紅が差したままだがそれはそれで悪くない。


「当冒険者ギルドの受付、アデレがご案内させて頂きます。

 まず、はじめに認識プレートをご提出頂けますでしょうか。ランクに合わせてご説明をさせて頂きます」


 リデルの差し出した認識プレートを魔法陣の描かれた石英に乗せる。合わせてリデルも左手を石英に乗せる。

 これで認識プレートの持ち主と一致するか確認するのだろうか。


「ありがとうございます。

 ランクE冒険者として確認が取れました。

 ご案内の前に、昨日討伐されました魔人に対する臨時報酬が出ております。報酬は銀貨二五枚ですね。このままお預かりする事も可能ですが、如何しますか」


 路銀がちょっと寂しくなっていたので、現金でもらう事にした。


「それではまず、こちらの冊子をお渡しいたします。

 この町の近辺、徒歩でおよそ三日の範囲に生息する魔物と、この辺りを活動範囲としている魔人の情報が載っております。簡単ではありますが特徴も記載されていますので一読ください。

 代読をお望みでしたら当ギルドを出て左手にあります商業ギルドに代読をする者がおりますのでご利用ください。

 そしてこちらがこの周辺の地図となります」


 アデレさんはフリーズから戻ればプロだった。必要な事を手早く愛想良く熟していく。

 必要な情報を得た俺達は名残惜しそうなアデレさんにお礼を言い、冒険者ギルドを後にした。


 ◇


 丁度昼時だった為、直ぐに森には出ず昼食を取る事にした。


 グリモアの町では川魚料理も出ていたが、トリテアの町では肉が中心になる様だ。

 お薦めは羽無し鶏の蒸した胸肉らしいので、それを注文する。モモには野菜をお願いした。


「この辺はランクFの魔物が刈り尽くされていて、ランクEの魔物が多い様だね」

「ランクEだと凶牛レベルか。巨大熊がランクDだったな」


 巨大熊と聞いたルイーゼの顔が一瞬青くなる。無理も無い、一度は殺され掛けたのだから。


「昨日のホブゴブリンもランクE相当だね」

「一匹ずつなら大丈夫だと思うけれど、複数で来られると戦うどころじゃないな」

「そうだね。でも幸いにして町から近くと言う事も有り、かなり間引きされているから複数に出くわす事はそうそう無いみたいだ」


 そうそうは無いけれど、偶にはある。


 でもこの世界でそういう事を避けてばかりいては突発的な襲撃に弱くなる。ある程度のリスクは許容し、経験に変えていかないと駄目な事はもう分かっていた。


「戦うなら甲冑芋虫が良さそうだね。防御力が高く粘着性の吐出物があるけれど、移動速度が遅いので、他の魔物に襲撃された時に間合いをとりながら戦う事が出来る。

 もしかしたら僕達の攻撃では甲冑芋虫の防御を越えられないかもしれないけれど、練習にはなると思う」


 聞いた限りでは良さそうだ。


 俺も冒険者向けの冊子に目を通してみたが、何と書いているのか殆ど理解出来なかった。

 俺とルイーゼは最近寝る前にリデルから文字を習っている。主要な文字はそれほど多くなかったので今は単語の暗記中だ。構文自体は主語+動詞で、その後に補足が付く感じだ。ルイーゼは覚えが良く、あっという間において行かれた。


 料理はなかなか美味しかった。


 というか、まんま棒々鶏だな。

 違うのは味付けが塩中心という所で、やはり調味料の不足が感じられる。

 元の世界で肥えてしまった俺の味覚はこの世界の味付けに不満が多いけれど、これは塩もなかなかいける。みんなも満足な様だ。お値段は銅貨で三〇枚と高かったが。


「見ろよ彼奴、黒髪だぜ。良くもパーティーを組む仲間がいたもんだ」

「不吉だな。まだ駆け出しだろ、直ぐに死んじまうじゃ無いか」

「なんだあのパーティー、黒髪連れてやがるぞ」


 トリテアの町に来てから黒髪差別が随分と多くなったな。

 俺は良い、分かっていてこの世界に来たんだから。気分が良い訳じゃ無いが仕方が無い。

 でも、俺と一緒にいる事でリデルやルイーゼに迷惑が掛かるだろうか。


「アキト様?」

「ん、あ、何でも無いよ」

「アキト気にする事は無い。髪の色で魔物の強さは変わらないよ」


 まぁ、確かにそうだ。


「俺は構わないけれど、二人の不利益になる事はしたくないな」

「今のところ僕にとって利益になる事しか起きていないけれどね」

「アキト様、私も同じです」


 ありがたい言葉だ。

 正直二人に振られると人間の友達がいなくなってしまうので寂しい所だ。せめて不吉という迷信に振り回されない様に強くなろう。強ければ解決できる事も多いはずだ。


 ◇


 トリテアの町を出るにも入るにも、認識プレートを見せるだけで済む。

 この時だけはモモに隠れていてもらうしかないが、殆ど素通りみたいな物だった。


 モモは精霊なので認識プレートを作れない可能性があるから作っていない。というか、精霊ならフリーパスの気もするけれど。なにせ精霊は何処にでもいるのだから。

 そして精霊は精霊界を移動して現世に現れるので、人にその行動を制限する事は出来ない。


 そうは言っても、わざわざモモの存在を公にする気も無いので隠れていてもらう。


 要塞の様な石壁を抜けトリテアの町を出ると、真っ直ぐに伸びた街道と、石壁沿いを周回する様に作られた道がある。

 トリテアの町の門は北に位置する。三方をカシュオンの森で囲まれたこの町で唯一解放されているのが北側だ。


 俺達は石壁沿いに作られた道を西に向かう。

 甲冑芋虫が生息しているのは西側の沼地近くと、冒険者ギルドでもらった冊子に書かれていた。

 もちろん、他の魔物との遭遇も考慮には入れておく。


 ◇


 黒い塊の様なそれが甲冑芋虫だった。

 体長三メートルほどで幅は五〇センチほど。ずんぐりむっくりとした体型で表皮は光沢を持った殻で覆われている。動きは速くない。甲冑芋虫の攻撃は主に口から吐いてくる粘着性の糸だけのようだ。捕らえた獲物を捕食する口はあっても攻撃に使う事は無い様だ。


 いつもなら敵の攻撃を盾で受けるリデルだが、この糸は避けるようにしている。粘着性の吐出物が動きを阻害すると分かっているからだ。


「正面は僕が、横にアキト、後にルイーゼで行く!」

「わかった!」

「はいっ!」


 この魔物に関しては後が安全地帯だ。おそらく躱す動作すらいらないだろう。


 甲冑芋虫は俺達が間合いに入ったのを見て、すぐに糸を吐出してくる。


 糸は直線的では無く放射的に吐出される為、初見で躱し損ねてしまった。

 まともに全身で糸を受けていたら自力では脱出出来ない可能性が高い。幸いにして今回は動く事に支障が無い。リデルも盾で防いだ様だ。


 三人で甲冑芋虫を囲むように位置した所でリデルの敵愾向上(アナマーサティ・アップ)が効果を現し、甲冑芋虫の注意がリデルに向く。

 甲冑芋虫は前方方向への移動こそ激しい物の、横合いや後ろへの攻撃は無かった。

 リデルが牽制してくれる限りは危険の無い敵だったが、問題はその名が示すとおり甲冑の様な皮膚がダメージを受け付けないのだ。道理で冒険者に人気の無い魔物だった訳だ。

 唯一、魔術師がいるパーティーにとっては美味しい獲物らしいが。


 と言う事で、ここでのダメージディーラーは俺の役目だ。

 俺達『蒼き盾』で唯一攻撃魔法が使えるのは俺だけになる。攻撃魔法と言っても未だに精霊魔法は使えないが、重要なのは目の前の甲冑芋虫が倒せるかどうかだ。


 俺は魔弾(マジック・アロー)を撃ち込む――が、その鎧の様な殻を打ち抜く事が出来ない。巨大熊でさえ当てれば怯む程度の威力はあった。それが全く効いている様子が無い。


 試しに剣で切りつけてみるが、金属音が鳴り響くだけで全く刃が立たなかった。


「リデル、魔弾(マジック・アロー)ではダメージが与えられない!

 別の手を試してみるから少しだけ動きを止められないか!」

「わかった!」


 リデルが甲冑芋虫の吐く糸を避けその横っ面を盾で殴りつける、身体強化(ストレングス・ボディ)付きだったのか強力な衝撃で甲冑芋虫の動きが止まる。


「アキト!」


 俺はリデルの声に応え、背後から甲冑芋虫に飛び乗る。そして両足で体を支え両手を甲冑芋虫の頭に添える。ゼロ距離からの魔弾(マジック・アロー)――いや、イメージ的には魔槍(マジック・スピア)だな。


 細く、強く、堅く。

 魔力を制御し霧散する力を押さえ込んで、撃ち出す。


 魔槍(マジック・スピア)は期待した通り、甲冑芋虫の脳を破壊しあっけなく倒す事が出来た。甲冑芋虫は動きも遅いので、慣れてしまえば凶牛の方が手強いくらいだ。


「流石だね」

「リデルが攻撃を押さえていてくれるからね、隙だらけで助かるよ」


 ルイーゼが申し訳なさそうにしている。


「ルイーゼには相性が悪い魔物だから落ち込む事は無いよ」

「はい、アキト様」


 俺はモモにお願いして甲冑芋虫をモモの鞄に格納してもらう。

 ちなみにモモの鞄と言っているのは、モモが対象を何処か(・・・)に仕舞ってくれる時、現れる魔法陣がモモの鞄に吸い込まれていくからだ。いくら鞄に吸い込まれると言っても、そこにそのまま存在する訳では無いが。


「甲冑芋虫は素材が高く売れるから助かるね。金銭的な余裕も出来きたら、アキトも装備を見直すべきだ」


 リデルの忠告に俺は頷く。


 現状、俺達パーティーはリデルの前衛能力に頼り切っている所が大きい。リデルの装備を充実させる事は安定性をあげる上でも重要だろう。だから防具は妥協しなかった。

 同時に、いつもリデルがいるとは限らないので俺自身ももう少し守備的前衛としての動きを経験する必要がありそうだ。

 その為には今の革で補強した服では少々物足りない。


 それと今まではリデルに守られる形で陣形を組んでいたが、甲冑芋虫の様に放射的な飛び道具を使ってくる敵には一網打尽にされる可能性がある。今回のように敵に合わせた陣形を考えながら実戦で練度を上げていく必要がありそうだ。

 その為には自分も進んで前衛を受け持った方が良いだろう。

 同時にリデルの攻撃面での練習になる。

 甲冑芋虫は今止めを刺せるのが俺だけなので無理だが、慣れたら違う魔物を狩るのも良いだろう。


 ◇


 その後、順調に甲冑芋虫を刈り続け、アクシデントも無く今日の狩りを終える事が出来た。


 倒した甲冑芋虫は七匹。

 魔石と殻が買い取りで一匹当たり銅貨四五〇枚。合計で銅貨三,一五〇枚だ。同じランクEの凶牛が銅貨二五〇枚。だから随分と高く売れた。


「防具の素材になる殻の需要に対して供給が追い付いていないみたいだね」


 魔力を浴びて変異した魔物、その魔物の素材で出来た防具はそのまま魔法の装備になる。それも革の様な物ではなく、殻の様に硬質な物の人気が高い。


 魔力を浴びているとどうなるか。それは単純に強度が上がる。武器なら刃毀れがしにくくなり、堅い敵にでも刃が通りやすくなる。防具であればその逆だ。


 重さが変わらないので、強度が上がるという事はそれだけで大きなメリットがあった。同じ強度であれば鉄より軽く、同じ重さであれば鉄より固くなると言う事だ。


 冒険者は自分に合った戦いのスタイルを見付けていくが、それに合わせて自分に合った装備を見付けるのもまた重要な事だった。その選択肢が広がるのは、死と隣り合わせで生きている冒険者にとっては重要な事だった。


 そしてもう一つ重要な点がある。魔力は魔力を中和するのだ。それは武器であれば魔人の持つ魔闘気を越えてダメージを与える事を意味する。魔人を倒すのに魔剣が必要なのもこの辺が関係してくる。

 ただ、上位魔人ともなると最低でもミスリル鋼クラスの魔剣は必要らしいが。


「森に入って直ぐに見つかる甲冑芋虫でさえこれだけ稼げるなら、この町で冒険者としてスタートを切りたくなる気持ちも分かるな」

「本来なら、初心者が甲冑芋虫を相手にする事は出来ないよ。

 仮に攻撃を食らわなかったとしても、倒す手段が無いだろうね」


 自分が魔法を使えるから勘違いしてしまうが、魔法が使えなければ確かに甲冑芋虫を倒すのは無理だな。

 どうしても力押しで倒すとすれば、それなりの質量を持ったハンマーとかで叩きつぶす感じだろうか。それだけの力がある冒険者なら他に良い稼ぎがありそうだ。


「貴族でも無い限りは、魔術師を目指す人も最初は剣と盾を持って狩りに出るのが普通だから、ランクEやランクFで魔法を使える人がいるパーティーはまず存在しないよ。

 ランクDになって数年掛け、解呪の魔道具を買ってからが魔術師のスタートラインだから、大抵の魔術師は三〇代からだよ」


 これは気が付かなかった。


「そうか、だから若い魔術師を見掛けないのか」


 俺が知っている魔術師はクロイドだけだ。魔術師自体が少ない事もあるのだろうけれど、そもそも若い魔術師の存在自体が貴重なのか。


 そう言えばグリモアの町で会った例の五人組に魔術師がいたな。遠目で火矢(ファイア・アロー)の魔法を使っているのが見えた。獲物が焦げて毛皮を取れそうに無いと思ったのを覚えている。


「それじゃ、ここで狩りを始める人たちは何を狩っているんだ」


 俺達も一番手頃なのとして甲冑芋虫を選んだ。それでもランクEだ。

 初めてこの世界に来た俺がいきなり凶牛を倒しに行く様な物だ、無理がある。


「少し北上すれば弱めの魔物や、動物がいるからね。それらを狩って資金を集め、傭兵を雇うのが普通みたいだね。

 大抵はその資金が貯まらずに町を去る人が多い様だけれど。

 後は、試験を受けて冒険者予備校に通うという手もあるね。トリテアの町にだけある学校で、将来有望な冒険者と認めた人に奨学金としてお金を出し育成する学校があるんだ。アキトなら試験に受かると思うよ」


 奨学金だからいずれ返す事になるのだろうけれど、その借りがある事で優秀な冒険者をこの町に留まらせるのも理由の一つかもしれないな。


「お金はともかく、魔法を習えるなら試しに試験を受けてみるのも良いな。

 いずれにしても用事が済んでからになるけれど」


 そう、とにかく魔法のバリエーションを増やしたい。甲冑芋虫の様に物理攻撃だけでは倒せない魔物に遭遇するのが怖い。


 昼間は思いつかなかったけれど、身体強化(ストレングス・ボディ)した状態から剣の突きによる一点突破なら甲冑芋虫の外装も貫けたかもしれないな。

 全身強化でどれくらいの時間動けるのか試しておくか。限界を知っておいた方が良いだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ