カラオケだ!
「おかしくないかなあ!四日続いて催眠災害が起きるなんてさ!」
放課後虚雨達と来たカラオケボックスで私は叫んでいた。正直今すぐ布団に入って寝たいけどそんな事で時間は無駄に出来ない。催眠じゃ時間は操れないんだから。催眠災害のせいで楽しみにしていたイベントやデートが何度潰された事か。遊べる時に遊んでおかないと。まあ頑張り過ぎて倒れかけた事もあるからバランスは大事だけど。次の時にちゃんと遊べる保証はないんだから。
え?テスト?息抜きは大切だよ!カラオケはただ遊んでいるだけ?テストの後にしろ?何の事かわかりません。
「お疲れ。まあリフレッシュの為に来たんだからさ、歌ってストレス発散しなよ」
「私音痴だから…」
「いいから歌え」
「酷くない?」
「否穂を見なよ。音程ズレすぎてる上に歌詞間違えまくっているのにもう三曲歌っている」
「私カラオケで34点何て初めて見たよ。しかももう次の曲入れているし」
「虚雨、膝枕してよ」
「セクハラ」
「恋人同士だからいいじゃん。もう疲れているんだよ。テスト勉強に催眠災害に」
「カラオケで50点以上取ったらいいよ」
「それズルくない?」
「普通に歌えば50点は取れるって。カラオケ来て歌わないなんて認めませーん」
「私がしてあげよっか?」
「ありがとう。枯花。でも今そうすると虚雨に負けた事になる」
「何の勝負よ」
「良し枯花協力しよう。虚雨を抑えて」
「おい、叫ぶぞ」
「催眠でどうとでもなる!」
「貴様自分の欲望の為に力使い始めたらお終いだぞ」
「じゃあ素直に膝を差し出せ」
「ここ防犯カメラあるけど。いいの?」
「催眠でどうにかする」
「さいてー」
「わかった、家でして」
「そこまでしたいの?」
「したい!」
「うわ」
「ひかないでよ」
「ちょっと私の歌聞いてなかったでしょ。三人で盛り上がってさ。何の話?」
「悲愛が虚雨に膝枕お願いして断られている」
「ケチじゃん」
「おかしくないかな?何で私がケチ扱いされるの。膝枕ってさ、している方は全然メリットないんだけど?足しびれるし髪ちくちくするし」
「否穂、膝枕してよ」
「いいよ。おいで枯花」
「ほら否穂はいいみたいだよ」
「毛がチクチクするならズボン履いてやってあげれば」
「生足がいい」
「変態」
「どケチ」
「…カラオケで70点以上取れたら」
「増えてる!増えているよ!おかしい」
「さっきまでは50点で良かったけどね。ケチな私は心が狭いから」
「よし、催眠使おう」
「おい」
「ねえそろそろ時間だけど延長する?」
「テスト勉強もしないといけないし」
「仕方がない。最後一回歌って70点以上取るか」
「へえ何だかんだ自信あるの?」
「無い!だから一緒に歌ってよ虚雨」
「…おかしくないかなあ」
「いいじゃん。折角だし四人で歌おうよ」
「否穂入れると70点は無理じゃない?」
「あ、酷い」
「かもね。でも4人で歌った方が楽しいよ。多分」
「いいね。私は歌うけど」
「曲何にする」
「何でみんな乗り気なのよ。…ま、いっか。いいよ私も歌う」
考えてみたら4人でカラオケに来たのは初めてだ。私が余り歌いたがらないせいだけど。折角だし四人で歌いたい。…一人で歌いたくないのもあるけど。
「点数68点!惜しかったね」
「戦犯が何か言っている」
「何言っているのかわからないんだけど?」
「膝枕はお預けね。残念~」
「嬉しそうでムカつくんですけど?」
「ぎり後一曲いけるけどリベンジする?」
「いい。やめとく。曲選んでいたらオーバーしそうだし」
「そっか」
「…しょうがないな。特別にテスト終わったらしてあげるよ」
「あ、デレた」
「始めからしてあげるつもりだったんじゃないの」
「照れ隠しだよね」
「やっぱやめた」
「ごめんなさい。ほら二人も謝って」
「ごめんて、機嫌治してよ」
「そうそう」
「今度奢ってよ」
「それなら私達にも膝枕してよ」
「何それ!」
「いいじゃん。みんなでし合えばいいよ」
「どんなプレイよそれ」
笑いながら帰る。ずっと続いて欲しい日常。続く催眠災害の事なんて頭から消えていた。私はこれから起こる事なんて予想もしていなかった。
次回の更新はお休みさせていただきます。次は4日に投稿予定です。




